良くも悪しくもソフィア・コッポラの作品になっている。
若くして嫁ぐことになったある少女の物語を、ファッション雑誌を見るように、映画で見せている。ヒロインがたまたまフランス・ルイ王朝のマリー・アントワネットだっただけのことかも知れない。
フランス革命のような歴史のうねりに翻弄された「悲劇のヒロイン」を期待してはいけない。背景にはあっても、そういう葛藤やドラマ性とは無縁の世界だ。
ヘアー・スタイルや靴やスイーツの動くカタログ的趣向で、若い女の子の興味は昔も今もそれしかないということか。劇中のロック・ミュージックは評価する人もいるが、アウトと言う人も多いだろう。
人間ドラマは、ほとんどセックスレスの夫の気を引くことが出来るかどうか、という部分にかかっているが、それもどうにかクリアして夫婦の絆は強くなったようだと言う程度の浅い表現である。
ヒロインのキルスティン・ダンストは高貴というよりは庶民的だが、金髪と白い肌がコスチュームプレイには合うようで、スパイダーマンのヒロインは??だが、こちらは悪くない。
「あの胸にもう一度」で官能的な肢体が強烈な印象を残したマリアンヌ・フェイスフルが、マリーの母親マリア・テレジア女帝を演じている。年をとってこんなになったんだ、と感無量であった。
若くして嫁ぐことになったある少女の物語を、ファッション雑誌を見るように、映画で見せている。ヒロインがたまたまフランス・ルイ王朝のマリー・アントワネットだっただけのことかも知れない。
フランス革命のような歴史のうねりに翻弄された「悲劇のヒロイン」を期待してはいけない。背景にはあっても、そういう葛藤やドラマ性とは無縁の世界だ。
ヘアー・スタイルや靴やスイーツの動くカタログ的趣向で、若い女の子の興味は昔も今もそれしかないということか。劇中のロック・ミュージックは評価する人もいるが、アウトと言う人も多いだろう。
人間ドラマは、ほとんどセックスレスの夫の気を引くことが出来るかどうか、という部分にかかっているが、それもどうにかクリアして夫婦の絆は強くなったようだと言う程度の浅い表現である。
ヒロインのキルスティン・ダンストは高貴というよりは庶民的だが、金髪と白い肌がコスチュームプレイには合うようで、スパイダーマンのヒロインは??だが、こちらは悪くない。
「あの胸にもう一度」で官能的な肢体が強烈な印象を残したマリアンヌ・フェイスフルが、マリーの母親マリア・テレジア女帝を演じている。年をとってこんなになったんだ、と感無量であった。