おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアムシネマ 鑑賞 1993年製作
優秀な弁護士が突然解雇された。それは彼アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)がエイズであることが分かったからである。彼は不当解雇として会社役員を訴えることにした。弁護士は以前敵同士として渡り合ったやり手の弁護士ジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)に依頼したがエイズを恐れて辞退した。しかしそれは偏見であることを悟り一緒に闘うこととなる。
ベケットを演じたトム・ハンクスがアカデミー主演男優賞を受賞。刻々と弱りゆくエイズ患者を見事好演。さらに同性愛。
裁判は日に日に衰弱していくベケットとその関係者にとって過酷なものになっていく……。自由と兄弟愛の街フィラデルフィアで展開される裁判の行方を描いたドラマ。
デンゼル・ワシントンが演じた弁護士も見事だ。社会の差別や偏見と真正面から闘う物語を映画に仕立てるアメリカ映画界の正義心と良心に溢れる名作である。法とは何か、社会正義とは?法律家を目指す全ての人に見て欲しい。