masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

結論ありきのVOC問題

2016年09月20日 | ガソリンスタンド2

9月17日燃料油脂新聞より


高額負担SSは困難 閉鎖撤退促す恐れも

SS対策は2種類

大気汚染をもたらす光化学スモッグやPM2.5(微小粒子物質)の主な原因とされるVOC(揮発性有機化合物)の削減策を巡り環境省は、SSの燃料蒸発ガスの排出削減が進んでいないと指摘して、石油業界の実情に理解を示さずSSを狙い撃ちして対策を進める。

燃料蒸発ガスを減らす方法は、自動車側とSS側との対策との2種類ある。
自動車での対策はORVR(車搭載型燃料供給時蒸気回収装置)車の導入だ。

神奈川県や東京都など9都県市が国に向けて早期導入を主張する。

大型回収装置を搭載し走行時や駐車時の燃料蒸発ガスを回収し、回収量も非常に大きい。
給油時に給油口からガスの放出を抑制して、車の回収装置に回収可能だ。

SSの対策はステージ1とステージ2の2種類ある。
荷卸し時のステージ1はタンクローリーからガソリンを荷卸しする際に、SSの地下タンク内から押し出される燃料蒸気ガスを大気中へ放出することなく、タンクローリー内に回収する方法だ。

給油時のステージ2は、自動車への給油時に給油口から大気中へ放出される燃料蒸発ガスを計量器ノズル(二重構造)で吸引し、地下タンク内に回収する。


最新データで反論

SSのVOC対策は1SS当たり数百万~1千万円程度の設備投資が必要と見込まれる。
SSのほとんどは中小零細企業で石油需要の減退、価格競争の激化で半数以上は赤字経営に悩まされている。
さらに消防法の規制強化で地下タンクの漏えい防止対応するため、多額の設備投資を行ったばかりだ。

SS経営者からは「多額の設備投資を強いれば廃業が続出し、ガソリンなど石油製品の安定供給が不可能となり市民生活に大きな影響を与える」と声が上がる。

こうしたSS経営者の声を無視して対策ありきで進む対応に石油連盟は異議を唱えた。

8月3日に開催した中央環境審議会微小粒子状物質等専門委員会、石油連盟自動車燃料専門委員会の上前伸浩副委員長は、事務局から与えられた説明時間わずか3分間で、最終とりまとめに向け石連の主張を述べた。

環境省は石油業界のみ精製と小売業を切り分け議論を展開する。
石油業界がこれまで取り組んできたVOC削減の取り組みを反映しない古いデータを基に対策を検討する姿勢に石油業界は反発した。
石連がVOC排出量を最新データに反映し試算したところ、平成26年度の燃料小売業のVOC排出量は平成12年度比で約24%削減していることが判明した。
さらに石油のサプライチェーンと燃料使用段階を合わせた業界全体のVOC排出量は約50%削減したと主張した。
環境省は過去の誤ったデータを根拠に議論を進めている。

会合では審議会の委員長を務める大原利眞国立環境研究所福島支部研究総括も石連の提出した最新データに基づいて議論をする提案に理解を示したが、
「これまで検討してきた中間取りまとめのフレームワークを見直すそこまでの理由が今のところないのではないか」と述べ、議論を封殺、
追い込まれた環境省は強引な議事運営で結論の取りまとめを急いでいる。

そもそもVOC対策は最終的に国民負担を強いるもので、石油精製・小売りを含む産業界、大学、国立研究所、行政の産官学が協力をしながら長年進めてきた経緯がある。
しかし環境省はこうした事実を無視し、共有する姿勢を一切見せない。


※これも結論ありき?






「当事者間で決めるのが基本」
卸価格決定方式 環境整備を要望(石連木村会長定例会見)






異業種からSS事業参入 『面白い 魅力ある仕事』
自動車関連で付加価値化


※こうちゃんも「面白い 魅力ある仕事」と言ってました。






販売店 疲弊募る 業転玉なければ経営できず


※そのうち業転玉があっても凌げなくなると思います。

消費者に「(他店と比べて)高い」と文句を言われたときに「安いのが良いのならこの先にセルフがありますからそちらへどうぞ」と言える店になるしかないと思います。






千葉県 JXTG系列SSシェアを検証 地場業者ネットワーク再構築に戦々恐々 
SS数586ヵ所、53.5% セルフ占有率は50.6%














こうちゃんの嘘のお蔭で

2016年09月19日 | ひとり言

店を続けている。




だから幸せ。





安値店より13円も高値で売るしかなかったから

分かった。


一人で店番をするしかなかったから

分かった。



うちの店がお客さんに恵まれていたこと。







燃料を供給するためのガソリンスタンドとして、やれるところまでやります。


こうちゃんと二人で。


小規模店の意義

2016年09月19日 | ガソリンスタンド2

9月14日燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)


難航する価格差解消 公正なルール求める

競争では常に勝者と敗者を生む。
しかし
めちゃくちゃなルールのもと“あなた方には経営能力がない、顧客満足が足りない”などといわれるのははなはだ不本意。
まして廃業や撤退を迫られるのは本当に悔しいことだ。


※同感です。

仕入れ値に格差がなければ零細店の方が低コストだから安値販売が可能です。
仕入れ値に格差があっても販売価格が同じなら・・・(価格競争が始まる前がそうでした)



当商圏で価格競争が始まって、最初に「赤字でこれ以上は無理」と音をあげたのは他市に本社がある2者店でした。
撤退しようとしたものを元売の意向でCAセルフに改装。
その2者店に撤退を決意させた(であろう)競合大手2者店も、その後運営者が交代しています。

つまり、
恣意的な、大き過ぎる仕切格差がなければ3者店がここまで疲弊することも、廃業や撤退に至ることもなかったはずなのです。




9月14日ぜんせきより


公正・透明な取引環境の整備訴え 経営部会



全農エネルギーの廉売姿勢是正を 江島議員に要望書 山口

JA全農の子会社である全農エネルギーSSによる極端な安値販売によって、廃業に追い込まれるSSが出てくるなど、経営危機に瀕するSSが増えており、周辺市場に大きな影響を与えていることから、山口県選出の江藤議員に全農に対する廉売行為是正への働きかけを強く要請したもの。

当日は代表者らが出席し、
「夫婦で48年間もSSを経営していたが6月末に廃業した。主人は“これまで地域の為にやってきたのに残念だ”と涙ながらに訴えていた」

「一般のJASSはまともな価格だが、全農エネルギーのSSは極端な低価格を続け、特に下関地域では他地区より10円も安い108円で販売している」

「一般のSSが全農エネルギーの価格にすれば完全に赤字販売となる」

「当社はマージン15円は必要なため、全農エネルギーに比べ高値で販売している。当然のことながら販売量は減少しており、先行きに危機感を感じている」

「12円以上高い価格で販売しているのでお客さんからは“高い”とよく言われる」

「53年間SSをやってきたが、良かったと思ったことは一度も無かった。ガソリンの赤字はほかでなんとかカバーしているが、主力商品が赤字というのは異常である」など、

悲痛な叫び声があがった。

また、公正競争を監視する公正取引委員会の対応についても、「廃業するSSも出てくるといった最悪の状況であっても“注意”である。我々としては納得いかない」と不満の声が出された。

現状を聞いた江島議員は「皆さんから厳しい状況に置かれていることを聞いた。廃業された方の思いも込めて東京に持ち帰り、関係筋に強く訴えていきながら、是正に向け尽力していく」と答えた。






SS網維持に行政支援を 池森経産局長と懇談 近畿支部

全石連近畿支部、西尾支部長が「政治と行政の力を借りなくてはもはや、SSサプライチェーンは維持できない」と強調。
石油販売業界への支援を求めた。

※補助金や官公需なんかじゃないよ。

大き過ぎる仕切り格差がそのままなら、補助金はドブに捨てたも同然になるかも知れないし、

大き過ぎる仕切り格差がそのままなら、官公需も下の記事にあるように「一般競争入札へ変更」になるのも当然。




9月16日ぜんせきより


強まる市場二極化 元売への不満噴出



新設子会社が安値拡販 県外業者に怒り 地場SSの存続求める声

元売子会社、広域業者の出先SSが需要を奪う状況は業界にとって最悪。
過疎地対策というが、このままでは(小規模地場フル店は)過疎地のSSしか残らない可能性すら出ている。



元売再編 水面下で業者の思惑交錯
商社は輸入と直営化の動き




岐阜 県警が一般競争入札へ変更 “随契”復活交渉強める

これまで県警が所有するパトカーなどの公用車は、同石商との随意契約で組合加入SSが給油していたが、県警は「会計監査院の指摘等でさらに安価な燃料調達を求めたい」などとして一般競争入札に変更した。

※誰だって安値の方が良いに決まっている。




9月15日燃料油脂新聞より


小規模店の意義強調 行政による対策求める

※大手が不採算だと切り捨てた小口配達を担い続けているのが小規模店です。





価格設定で苦慮 元売と消費者の板ばさみ ジレンマ抱える業者

販売店にとって優越的地位にいる元売(特約店)
消費者にとって「弱い立場」の販売店

仕切り価格に文句を言おうものなら「他へどうぞ」と系列解除を示唆するような対応もあると聞く。
「納得できなくても価格をのまざるを得ない」のが多くの業者の本音だ。





9月16日燃料油脂新聞より


全石連 森洋会長 小規模業者重視が基本政策 VOC規制回避へ全力






大手商社の対応へ憤り 高圧的な系列縛りに不信感






ガソリンスタンド2万店計画

2016年09月17日 | ガソリンスタンド2

>結局のところ、経済産業省のシナリオである「ガソリンスタンド2万店計画」を実現するための法律(※)なのかも知れない。

(月刊ガソリンスタンド2014年3月号、麻生 豊さんの記事より)http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/e91eede52fb64237ad09467b8b11aa54

(※)流通経路証明書を使った「系列でも業転OK」の議員立法


*****

「系列でも業転OK」のために導入された流通経路証明は誰も見たことがないまま立ち消えで、

昨年も他社買いを理由にマークを外すことになった販売店があり、最近も他社買いをしないよう元売から警告されたという販売店があります。


**********


日本石油と三菱石油が合併して新日本石油になり「グローバルスタンダード」とCMで言い出したとき、
仕入れ値にわざわざ「ブランド料」などという名目が加わったとき

嫌な予感がしませんでしたか?



わたしは、
元売は自社のブランドイメージにそぐわない3者店やリテール戦略について来れない販売店(特約店含む)を排除したいのだと思いました。

だから「早く一抜けたってした方が賢いよ」と言いました。
こうちゃんは「そんな筈はない。俺たち販売店が元売りに代わって一生懸命油を売ってきたから元売りもあれだけ大きな会社になったんじゃないか!」と不機嫌そうに言いました。



元売のマークは掲げているけれどフランチャイズではない3者販売店は独立経営です。
元売が考えるブランドイメージにそぐわない店舗も多い。

エネルギー政策の転換でガソリンスタンドを2万店にまで減らす計画を立てている国(経産省)と、3者店からマークを剥奪したい元売。

両者の思惑は一致したのです。


元売は自社マークを掲げる店舗は販売子会社と、出資している大手特約店+αで良いと考えている。


さあ、計画を進めるためにどうする。


先ずはブランドイメージにそぐわない3者店からマークを剥奪したい。
でもどういう理由で?

他社買いによる商標権侵害しか正当な理由はない。


そのための仕切り格差(業転安・系列高)です。

PB天国です。

生き残れないような高値の系列仕切りを強いて、他社買いを促す。
そのままPB化してくれればそれで良し。




2013年02月21日の記事 より再掲

元売販社に挑むPBセルフ 競争にすら参加できない地元特約店

◎・・・存在感を増しつつあるPB-SSだが、玉は100%元売製油所から出荷されている

業転、特約店向け仕切り、三者販売店向け卸価格の“一物三価”のもと、
業転仕入れのPB-SSが地域最安値でありながら利益をあげ、元売販社セルフでさえ駆逐しかねない勢いなのだ。



※ただしこのときも大手特約店にはし烈な競争に勝ち残れるよう差別対価(事後調整など)が約束されていたと思います。






地下タンク改正消防法は、販売店を振るい落とす目的もあったのでしょうか?
浮上しているVOC問題は?


東日本大震災がなければどうなっていたでしょうか?

地下タンク改正消防法工事等の助成に今のような予算がついたでしょうか?



ともかく大震災でガソリンスタンドがインフラとして認識され、同時に“数”の問題が浮上した。


2万店計画はそのまま遂行されるのか、それとも見直されるのでしょうか?



2万店計画の2万店は系列+PBなのでしょうか、それとも系列2万店+PBなのでしょうか?





「業転仕入れのPB-SSが地域最安値でありながら利益をあげ、元売販社セルフでさえ駆逐しかねない勢い」だった2012年3月。

しかし、2016年9月の業界紙にはPB大手のジョイフル本田より安値の系列SSの記事。
(今年に入ってから“PBより安値の系列店”の見出しは多いです)

平成17年に10551ヵ所あったPBも減少に転じています。





15年程前、「早く“一抜けた”ってした方が賢いよ」と共にこんなことも言ってました。


元売のお眼鏡に適わない非効率で不採算な地場業者が一掃された後、
系列玉と非系列玉の仕切り格差も縮小させて、今度は1SSPBの経営者を苦しめるんじゃないかな。


そして、「これ以上ガソリンスタンドの数を減らすわけにはいかない」レベルになったら(販社や大手量販店や商社系PBだけになったら)、
今の安売り(低マージン)から、しっかり採算を取る施策に変更するんじゃないかな。

そのとき“高値店”(スケープゴートとしての地場3者店)は姿を消しているから、消費者にはそれが分からないー、と思うよ。



今、系列玉と非系列玉の価格差が縮小されたといってもそれは2者店レベルの話で、3者店レベルではあまり実感がありません。



>業転、特約店向け仕切り、三者販売店向け卸価格の“一物三価”のもと、

今後は“一物三価”ではなく、業転も商社系や異業種系向けと、1SSPB向けの仕切り格差がでて、一物四価になるように思います。



>これ以上ガソリンスタンドの数を減らすわけにはいかないレベル


まだ地場零細3者店は残っているけど、高齢で疲弊してるからあとは時間の問題だし?

大震災で数の見直しがなされた可能性もある?


でももしVOCのガソリンスタンド側の負担が決まれば、その負担(1000万とか)に耐えられる大手や販社での「ガソリンスタンド2万店計画」が進行中ー
という事なんでしょう。




妄想と笑って頂いても構いません。

ですが全国各地で地場業者が業界から姿を消し続けていることは事実です。



追記

問われる国の責任




 


茶番劇

2016年09月17日 | ガソリンスタンド2

(平成25年2月22日ぜんせき)



今から3年前の平成25年2月、全石連会長がエネ庁長官に「現卸格差は中小SS生存不能」「系列でも業転5割許容を」と訴え、エネ庁長官は「強い思い受け止めた」と返答。

この記事に目を疑いました。
現卸格差は中小SS生存不能は良いとして「系列でも業転5割許容を」って何それ!!?

「お客さんを騙すような真似は出来ない」「元売が保証していない玉で顧客に迷惑を掛けるわけにはいかない」
その思いで、業転を取るのではなく自己資産を投入しながら全量系列仕入れを貫いてきた系列店にしてみれば、この発言はあり得ないものでした。

販売店を対象に行われたアンケート結果も他社買いしている販売店よりしていない販売店の方が多いはずなのにどうして?!
一体誰がこんなことを?

そういう思いで このぜんせきの記事を読みました。




その4か月後の6月、日経に公取委の見解が載りました。
公取委、給油所の安値調達容認




そして下の画像は平成25年10月の油政連だよりです。
















*****


10月25日のぜんせきで

公取委が求めた業転購入のルールづくりについて、
ルールはできないと思うし、一定のマークのもとで他社製品を扱うということは、対消費者との問題になってくる。
我々はマーク、ブランドのもとで責任を持って石油製品を供給しており、それについてはご理解頂きたいと思う」と答える石油連盟の木村会長。
我々は商取引をしている




12月、公取委の是正要求に対応するカタチで、
「系列でも業転OK」のため、精製地証明(流通経路証明)が導入される運びとなりました。
消費者不在が指摘されながらー


(2013年12月17日 日経)





そして翌年(平成26年)

2月10日のぜんせきに
「従来からの考え方を変えることは困難」と回答していた一部元売も態度を軟化させ前向きになってきているとの記事が...
滅茶苦茶




**********


燃料油の供給ルートは系列ルートと非系列ルート(業転)があり、ガソリンスタンドには系列店と非系列店(PBや無印)がある。

安い玉を仕入れて商売がしたければ系列マークを下ろして非系列店になれば済む話。

それに、系列玉と業転玉の差がなくなれば、何も「系列でも業転5割許容を」など必要ない話です。

滅茶苦茶のコメントにも書きましたが私の頭の中???????だらけでございました。




しかし“すべては青写真に沿った茶番劇だった”と考えれば合点がいきます。








安定供給は安定経営があってこそ

2016年09月14日 | ガソリンスタンド2

「全石連会長が中小SS生存不能とエネ庁長官に訴えました」の紙をお客さんに渡す。
うちの店の寿命が近いと思われないだろうかと心配しながら...

「そんなもん渡したってしょうがない」
こうちゃんもあまり良い顔はしない。

(;^_^A アセアセ・・・

でも続けるのだ。




全国各地で、ガソリンで9円、軽油で15円、灯油で16円も、大手特約店より高い値段で仕入れをしている地場零細3者店があることを知ってもらうために。



恐らく“流れ”は止まらないし変えられないと思うけど、

こんな大きな仕切り格差をインセンティブなんかで片付けて良いわけがないと思う。






昔から地場で営業を続けてきた店は、その地域への燃料供給(責任)を担ってきました。
だから昔は出店に“枠”もあった。

規制緩和でその枠はなくなり、異業種も自由に出店できるようになりました。

自由に・・・

だけど、系列特約店制度という枠はそのままでした。


そして多くの地場店主はそれまで意識していなかった“供給責任”を意識せざるを得なくなったのです。



*****


卸格差は中小SS生存不能。

地場3者店は、
法人の大口掛け取引先に自店の仕入れ値では不可能な安値営業を掛けられ、
そしてまた、
他店の掲げる価格看板(自店の仕入れ値以下)に、個人客の多くが流出するのを見送ることになった。


3者店より優位な2者店でも業転玉を仕入れなければ(業転玉を仕入れても)競争出来ない。


不条理な仕切り格差20年という年月に、2者店より優秀な経営を続けてきた3者店も疲弊し、撤退、廃業。

ピーク時の約半数になるまで。
1日に4軒が店を畳むほど。


供給責任という意識を持ち全量系列仕入れをしながら廃業へ至った店主は断腸の思いだったに違いない。


全国各地に、今も年金で生計を立てながら、或は不動産収入を投入しながら、供給責任を果たそうと営業を続けている店主がいる。



災害時の最後の砦(災害インフラ)と認識されるのは結構なことだけど、
安定供給は経営が安定していてこそ果たせる責務だということも理解してほしい。




「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい」

この、九州の販売店主さんの言葉に共鳴する地場店主は多いと思います。




ガソリンが9円台、軽油は16円台、灯油が15円台

これだけの系列内格差が生じている現特約店制度は、元売曰く「合理的なシステム」だそうで、

これだけの仕切り格差が生じている中で元売は、「規模や出資の有無に関係なく公正・公平にお付き合いし、一緒になってブランドを高めたい」。と宣う。


















災害インフラの認識進む

2016年09月13日 | ガソリンスタンド2



ガベージニュース「ガソリンスタンド数の推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)」
より

※こういう記事を書いて下さる方がおられるということは有難いことです。


9月9日ぜんせきより


「論説」災害インフラの認識進む

今年6月、全石連会長に就いた森洋会長は就任あいさつで「熊本で証明されたように、災害時にSSが稼働することがなにをおいても大事。全国の組合員SSに発電機を設置すべきで、その設置費用も10分の10の全額補助とすべき」と訴えた。

この意見は経済産業省の総合エネルギー調査会などでも取り上げられ、今回の補正予算や来年度の概算要求に反映された。


※8000ヵ所とか限定せずに、全てのSSに。
災害時のアナウンスは、「本当に必要な場合はいつも利用しているガソリンスタンドへ」

これで311の時のような混乱は回避できます。


中小SS支援増で概算要求151億円 という恵まれた業界(?)






鹿児島 十島村の安定供給体制調査 SSゼロ解消目指し

村民にとって安定供給は“悲願”であり、大きな期待が寄せられている。


※燃料油は単なる消耗品ではありません。
どれだけ経営が苦しくても全量系列仕入れを貫く地場3者店の“思い”です。





官公需入札に不安高まる 「基本方針」の周知徹底必要

「市役所の入札結果を見て驚いた。業転でも落札できない価格が出現しており、とても競争できない」@千葉県内の特約店社長


公用車への燃料供給(契約単価)に問題あり


こうちゃん作@西洋朝顔

2016年09月12日 | 日記



7月の初めに少し遅いかなと言いながらこうちゃんが種を蒔いた朝顔。

途中で大きな鉢に植え替えた。
どんどん蔓だけが伸びて8月が終わった。

「もうアカンかな、抜こうか」と言うのを「いや、まだ分からん。9月中はこのまま置いてみよう」と言いつつ、半分諦めモードだったけど

今日出勤して来たら
!!咲いてる~~~~☆♪





良かったね、こうちゃん^^


赤とんぼの交尾と沢蟹と

2016年09月12日 | 自然や動植物


昨日はいつもの日曜日+クリーンデーでした。


野良仕事中の昼食は大概ウッドデッキの上で食べるよ。

昨日は残り物のお好み焼き(冷凍しておいたやつ)

先日畑で収穫しておいたメロンは切ったときこんな感じで、(おっ♪)と思ったけど、食べてみたらイマイチだった(^^;



目の前に沢蟹が☆

「こんなとこにおったら干上がってしまうぞ」

水気がある場所へ放してやるこうちゃん。


左側に何かが飛んできたと思ったら赤とんぼ。








このあと飛びながら溝の水の中にパチャパチャと産卵してる動画も撮ったのですがブログへのアップが上手くいきません(汗)

一応シャッターも押しといたけど ↓ これじゃあ何や分からんね(^^;



下の赤とんぼは前栽の草引きした後。




社有は閉鎖で子会社は新設@元売の意向は

2016年09月10日 | ガソリンスタンド2

9月7日ぜんせきより



※JXTG合併会見での質疑応答は、この記事の最後で。


過熱する消耗戦に地場困惑 J本田以下の系列SSも

関東地区の激戦区でPB大手のジョイフル本田よりも安価な価格(107円看板)を掲示する系列SSの出現に周辺地域の地場業者を中心に困惑の声が広がっている。


同じような記事の繰り返し より
>業転格差再び5円台 
一方、系列間の仕入れ値格差はガソリンが9円台、軽油は16円台、灯油が15円台と縮まっていない。




系列量販SSが安値攻勢 元売の意向示唆する業者も

※J本田より安値看板の系列SSはEMGのエッソで、この京都府内で111円看板はENEOS(JX)


>系列間の仕入れ値格差はガソリンが9円台、軽油は16円台、灯油が15円台と縮まっていない。

なので、不思議ではない。
なので、不当廉売には当たらない。
なので、今のままでは明日はない 地場店の撤退・廃業は止まらない。


規制緩和直後は3者店には真似のできない価格でも、業転玉を取ることで真似が出来ていた価格だったけど、
あれから約20年、
全量業転仕入れのPBでも真似のできない価格を掲げる大手量販系列店が存在する市場(商圏)がある現在。


元売子会社 相次ぐSS新設 再編控え露骨な直販政策か

※近畿地方でSS数を増やすのが際立っている元売はJXとEMGだそうです。





9月9日燃料油脂新聞より


元売社有閉鎖相次ぐ 合併前にSS統廃合か



*****


JXTG合同記者会見質疑応答

Q 製油所統廃合について

A 需要減の中、必要性はひしひしと感じている。ロスを出し続ける製油所が存続できるわけがない。
根っこからで実施していくことで両社一致している。
今回発表した3年以内の収益改善効果の中に入れることは出来なかったが、統合後速やかに検討し数年のうち必ず一つの形として示す。


Q SSの統廃合について

A 特約店・販売店などが所有しているSSについては我々の意思でできるものでない。
子会社SSの効率的な配置は検討していく。


Q エネルギー供給構造高度化法第二次告示について

A 2017年3月末に期限を迎え、統合前のため各社それぞれ対応することになる。


Q SSブランドについて

A これから検討ということである。
統合日はあるがままのブランドということになる。その後、どうするか最適か協議していく。
ブランドは各々に定着しており、短期的には販売政策を1本化し効率化・合理化する中でそれぞれを強化する。
ブランド統合は行うのか否かを含めもう少し息の長い話となる。


Q 役員人事(たすきがけになっていない理由)について

A 公平・公正、対等の精神での合併ということである。
それぞれの企業に一定の役員数があり、それを鑑みながら最終的にこうした組み合わせになった。
数だけをみて公平・公正、対等ではないとはいえない。


Q JX誕生で収益回復できなかった要因

A 需要減の中、精製能力を削減したが後追いの対応だった。
需給ギャップが収益環境の阻害要因となってきた。
今後は2次告示、さらに統合後にさらに製油所の統廃合を検討する。


Q 販売政策の1本化を「可能な限り」とした理由

A 価格政策についてはブランドは別々だが、公平・公正で透明感のある仕切り体系を検討し、早いうちに一本化する。
カード、販促は強みが大きく異なるところもありどう活用していくか、できることからスタートしていく。
「可能な限り」とはなにかを妥協した意味ではない。
負のイメージを持つかもしれないが、公取委の審査中であり、統合までは話し合えないこともあるということ。
話し合えることはすべて一本化する。


Q 公正取引員会の審査について

A 現在、公取委に審査を申請している。
迅速に対応して頂いており、当局の判断を待ちたい。
我々は期日に影響が出ないよう誠心誠意、対応に努める。


Q 特約店、販売店、代理店政策について

A JXは大特約店主義だがTGにも同じような規模の代理店・特約店はある。
本当はそんなに大きな違いはないと考える。
いずれにしろ、公正、平等に取引する。
3者、4者は特約店が管理されており、合理的なシステムになっている。
コスト増要因とは一概にいえない。

代理店・特約店などお客様を第一に、規模や出資の有無に関係なく公正・公平にお付き合いし、一緒になってブランドを高めたい。


*****

>系列間の仕入れ値格差はガソリンが9円台、軽油は16円台、灯油が15円台と縮まっていない。


蛇の生殺し状態はまだまだ続くそうです。


歩きスマホを注意したら・・・

2016年09月09日 | ガソリンスタンドでの出来事

ベビーカーを押した若いお母さん。その横を3才くらいの女の子。

あ、こけた。

泣きだす女の子。

お母さんは振り向いて女の子に一瞥をくれるも、声を掛けるでもなく歩き出す。
その後を泣きながら追う女の子。


数分後、戻ってきた。
郵便局にでも行ってたのかな?


店の前で立ち止まりスマホを見るお母さん。

給油に来た車が道路で待っている・・

スマホに夢中で歩きだしそうにないと判断した車が動き出した、と同時に女の子も歩き出した。


「危ない!」
女の子の腕を捉まえたmasumiさん。


車は店に入った。


女の子が又けつまずいて膝をつき、泣きかけた。


「歩きスマホはやめた方がいいよ」と声を掛けた。



振り向いた若いお母さんの、可愛らしいお顔の口から出た言葉は、


「うるさい、黙れ、ボケ」




マジですか(汗)



入れるのは「空気」ばっかり

2016年09月09日 | ガソリンスタンドでの出来事

事務所内で会計ソフトへの入力をしていたら、外からこうちゃんの怒声が聞こえてきた。


お前ら、燃料は入れんと、入れるの空気ばっかりやないか!
ほんでこのタイヤ、直してないやないか!
これ、この前空気入れたタイヤやないか!
ええかげんにせえよ!!

(爆)(爆)(爆) (笑)



先週も空気だけ入れてあげたダブルタイヤのトラック(運転手さんも同一人物)
「パンクはまた直しとく」というハナシだったらしい。


帰り際、「燃料はまた入れに来るから」と言ってたらしいけど、

燃料を給油して欲しくて、タイヤのパンク修理が欲しくて、怒鳴ったんじゃないよ。

わかるかな。


***


それを聞いたmasumiさんとこうちゃんの会話。


ま、「そんで次に燃料入れに来て、空気も入れてって言われても、もしその時こうちゃんがおらへんかったら『私には無理』って、私 断るねんでな」

こ、「それで構へん。タイヤの空気入れるのは危ないから、怖いからでけへんって言うたらええ」


***

そういうことなのでございますm(_ _)m





あ、PS

もちろん空気は入れてあげましたよ。



同じような記事の繰り返し

2016年09月09日 | ガソリンスタンド2

9月8日燃料油脂新聞より


仕切り改定見送る JX、出光 全油種据え置き






業転格差再び5円台
一方、系列間の仕入れ値格差はガソリンが9円台軽油は16円台灯油が15円台と縮まっていない。





系列の「恩恵」薄れる
PB化へ動き加速か 


***

※元売再編を睨んで「PBが系列入り」という記事があるかと思えば、「系列のPB化加速か」という記事。


以前st31掲示板で“業界紙は同じことの繰り返し”などと書き込みがされていたけど、

それはこの業界の“有り様”がそうだから。

この業界の有り様が、行ったり来たりの繰り返しの業界だから。






効率化とか不採算切り捨てとか、最初に始めたのは元売。

2016年09月08日 | ガソリンスタンド2

9月7日燃料油脂新聞より


元売の配送効率化不安視
小規模市場で 整合性へ問題提起

元売の効率化追及のなかで、ガソリンだけでなく軽油、灯油、A重油など総合的な燃料油販売が主体の郡部市場では、元売戦略との整合性が問題となっており、郡部市場のSS生き残りは正念場を迎えている。

元売の配送合理化で、需要家からクレームがつき、販売業者のビジネスに影響が出たケースがある。





薄利均衡市況に苦言
「元売子会社がジリ安誘発」


***以下masumi


「自分たちの都合(効率)優先で、客を蔑ろにしているから潰れて行くのだ」という消費者の声がありますが、

最初にそれを始めたのは元売です。

それに続いたのは大手特約店で、効率化を目的にセルフに改装して小口の配達、小口の掛け取引は切り捨てました。
(そのくせインタンク物の大口は仕切り格差を利用した3者店には真似のできない安値で営業をかけて地場店から奪っていこうとするのです)


地場販売店は最後までその流れに抗ってきました。
だからポリ容器1つ2つの灯油の配達を担い続けました。

でも、
多くの地場3者店が疲弊して、或は業界に嫌気がさして、廃業・撤退していきました。


20年もの上流からの流れに、抗い続けることが困難になってきたのです。


ご厚情に感謝します。

2016年09月08日 | ガソリンスタンドでの出来事

常連のお客さんが、転勤で今日で終わりだとわざわざ助手席から降りて挨拶して下さいました。

“他店カードは給油のみ”を開始する ずっとずっと前から、いつも「何もしなくて良いから」と言ってくださっていた方でした。

お言葉に甘えていつも給油だけの当方に、いつも「ありがとう」と言って下さる方でした。



そしてこの方も運転席の方に視線をやり「彼にもここで給油するように言ってありますから」、と。




こういうお客さんがいてくださるから、店を続ける事ができます。


ありがたいことです。





ありがとうございました。
m(_ _)m

ありがとうございます。
m(_ _)m





午後から洗車3台です。
雨が上がって良かった。