9月3日燃料油脂新聞より
販売店が特約店を変更 “独善的”な発言で摩擦
昨年頃から「油屋で利益を得ようというのは時代錯誤」「安値追随されては特約店側がたまらない。あきらめも肝要」などの発言で、販売店主らからクレームを受ける特約店の存在が、地域の話題となっていた。
販売店への独善的な特約店意識の強さが店主らとの摩擦点となっていたようだが、ついに今夏販売店側が特約店変更をするする事態となり、湾岸地区の販売店が大手特約店Aから大手特約店Bへの同マークでの特約店移籍を行った。
これに対して元売は「同マーク内での移行だけに表面上は何もない」としながらも、“特約店同士のメンツ”を非常に慎重な態度で見守った。
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特約店の他社買い発覚 サインポール掲げられず
昭和50年代の給油所建設枠に絡み、民族系特約店を介して店舗(SS)を開所した東北地方のA販売業者が老朽化していた給油施設の全面改装を決意し、セルフ給油施設への大転換を行うことになった。
この決断で特約店を通じて供給元売側に全面改装にともなう各支援策を要請したが、色よい返事をもらえなかった。
それどころか特約店が他社玉を融通する他社買いをしていることが判明し、全量取引を条件に提示された仕入価格は目を疑う厳しい価格だった。
A販売業者は特約店と縁を切り、別のマークで再出発することを決意した。
※公取委の見解は、“見解”でしかないから。
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市場内価格差を批判 顧客が不信抱く原因に
これまで格差は「適正市況の構築を阻害している」「顧客をないがしろにしている」との批判の声があがっていた。
10円以上の価格差の存在は、当然のようにマーケット全体を沈滞へと誘っている。
隣と20円も違えば、顧客は「どちらが適正価格か」と不信感を抱く。
「上下の格差は平準化することはないだろう」とする意見が支配的だ。
ただ「二極化現象を演出しているのは元売だ」と断言する業者は多い。
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上下価格差21円に 販社、PB量販姿勢鮮明
地元業者にとっては完全な仕切り割れ情勢。同じ元売ブランドマークが地元業者の仕切り(仕入れ値)以下で販売しているのだから、仕切設定額そのものに疑問がある。安売りの連鎖はまったく収まる気配がない。
仕切価格が下がっていないはずなのに、マーケットは下落の一途。
マージンの底上げなど到底無理だ。
地元業者とすれば身を守るために必要なマージンを確保するほかない。
価格差を見て分かる通り、仕切り格差は歴然。
元売が異常なマーケットに同調しているようでは浮上する余地はない。
元売子会社と大手販売業者の量販姿勢がより加速している。
***以下masumi
>「油屋で利益を得ようというのは時代錯誤」
>「安値追随されては特約店側がたまらない。あきらめも肝要」
特約店の本音なのでしょう。
>「油屋で利益を得ようというのは時代錯誤」
本業が生業の販売業者にしてみたら腸が煮えくり返るこのセリフも、立場を変えれば真っ当な発言とも言えます。
「餅は餅屋」の時代なら「油屋が油で稼げずにどうする!」は真っ当な意見でも、今はガス会社が電気を売り、電力会社がガスを売り、ドラッグストアはスーパーか?というような世の中だもの。
そう言うと、こうちゃんは「それは大きな会社だからできること。油を売るために何千万も掛けて、油で儲けるななんて、そんなバカな話があるか!それは歯医者に歯の治療をしても利益はないから歯ブラシとか歯磨き粉を売って儲けろって言うのと同じやぞ。そんなおかしなことがあるか!」と怒り出す。
まったくだ。その通り。
でもね、
でも実際、この業界は既に「利益は油外で」をやってきた。
そして規制緩和で真打登場。
元売が小売りに進出し、異業種が参入して、
正に「客寄せのため」「会員へのサービス品」としてガソリンを売る店がある。
生業としての油屋は「油で儲けるのが当然」だけど、「利益は油外で」「油はサービス品」の彼らには通じない。
そしてまた、消費者にも通じない。
っていうか、頭では分かってくれたとしても、「安い方が良い」。
実際私が一消費者だったら安い方の店へ行くよ。
例え同じ村の人がやっている店の前を素通りしてでも。
いちリッターで10円も値段が違えばそれはもう仕方がないよ。
黙り込むこうちゃん。
販売業者が、生業として「燃料油マージンがこれだけ必要だから」なんていくら言っても説得力はないと思うよ。
理解してくれる人はいたとしても少数。
そしてもし理解してくれたとしても、車を5分10分走らせれば1リッター10円も20円も安い店があれば、・・・。
同じ市場内での大きな価格差は消費者の不信感を生む。
けれど、規制強化して、もしも価格差がなくなったら?
そうなったらなったで今度は又「談合」という不信感を生むことになるのではないかな。
・・・あ、話が逸れちゃった(^^;
同マークでの特約店移籍を行った販売店の話!
マーク替えでの特約店変更は以前からあったけど、同マークでっていうのは、昔ではちょっと考えられなかったケースだと思います。
少し特約店制度のタガが外れてきているのかも知れません。
こういうケースが増えてくれば現特約店制度が「同系列であればどの特約店から仕入れても構わない」というふうに変わることも期待できますね。
自由化と言いながらこの20年、特約店の既得権だけは守られてきたこの業界ですが、いつまでもそういうわけにはいかないでしょう。
自家栽培されている葡萄を頂きました☆♪
口の中で溢れ出る果汁の美味しいコト!!
スーパーで葡萄を買う時には「種のあるヤツは要らんで」と言うこうちゃんが、
「これは種があっても良いわ~☆美味いわ~☆」
プルーンでジャムを作ったよ。
後列はプルーンと林檎のミックスジャム。
プルーンの種
土に埋めてみよ~っと(^^)v
9月3日燃料油脂新聞より
効率化と安定供給 重責負う巨大企業(トヨタに次ぐ国内2位の売り上げ規模)
課題残す製油所統廃合、SS網再構築
ガソリンスタンド業界からみるとENEOSとEMGの合計は1万3883ヵ所(6月末時点)で、PB-SSを除く元売在籍SS数2万4568ヵ所の57%を占める。
東京都、神奈川県、千葉、埼玉の首都圏におけるシェアは60%に達する。
「JXTGだらけになる」の指摘もあるが、効率の悪い店舗の再編で流通・小売りの強靭化余地は大きいとみられる。
※つまり、まだまだガソリンスタンドの数は減るということです。
ここで念押ししておきたいのが、
大手セルフが、非効率で不採算だとして切り捨ててきたポリ容器1つ2つの灯油配達を、不採算だと知りながら担い続けてきたのは、
恣意的で出鱈目な仕切りで高値仕入れを強いられ、故に高値販売となり、消費者から悪徳呼ばわりされながらも担い続けてきたのは、
元売が、非効率だとして切り捨てたがっているような、地場の個人経営のガソリンスタンドだということ。
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2016/9/4付 日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06852640T00C16A9TJC000/ より
出光、昭和シェル株を来月取得へ
創業家側は大株主の財団で反対決議、合併なお不透明
出光興産は2017年4月の合併を予定する昭和シェル石油の株式の一部を10月に取得する方針だ。合併に反対している出光の創業家への対抗手段を検討し、準備を前進させる。一方、創業家側は3日、出光の大株主である2つの公益財団法人で定款を変更し、合併反対を決議した。双方のせめぎ合いが続き、合併実現に向けた先行きはなお不透明だ。
※販売店は翻弄されっぱなしですね。