9月21日燃料油脂新聞より
「社説」絞り込まれるスポット市場
(2)
秋の定修とはいえラッシュ状態では窮屈になるのも無理はない。
各社とも在庫を積み増し、安定供給に万全を期すが、一過性とはいえ供給は超タイト化する。
なかでも首都圏は根岸製油所の供給量が約20%を占め、神奈川県などの地域限定では45%近い。
系列向けは変動がないと見込まれるがスポット市場は大きな影響を受ける。
商社筋では「定修期間中のスポット市場は数量・価格とも通常とはまったく異なる市況を形成する」との見立てだ。
(3)
経営統合後の供給体制へ移行する「予行演習」との指摘もある。
***以下masumi
>系列向けは変動がないと見込まれるがスポット市場は大きな影響を受ける。
※業転玉は安定的な供給を約束されたものではないということです。
なのですが、
減販。
供給のタイト化 < 減販
現況こんな感じなので業転市場も影響はない模様です。
JX根岸製油所定修入りへ頂いたコメントにあった“忌むべきは系列内格差”
そして
“弱い立場の販売店の一つの抵抗策としての業転購入がなくなったとして、この業界が良い方向に向くとは到底考えられない”
同感です。
結局は「系列内格差(差別対価)」に行きつくのです。
業転玉の旨みが失われれば、結局は差別対価を問題にすることになるのです。
業転玉の旨みが失われれば、結局は差別対価を問題にすることになるのです。
昔、業界の某掲示板に“業転を取るのではなく販売店が一致団結して仕切り格差の是正を訴えるべき”というような書き込みをしたことがあります。
ガソリンスタンド数の推移を見てもわかるようにあの当時ならまだ一致団結すれば大多数の“声”になったはずです。
しかし残念なことに目の前の安値玉(業転)という逃げ道を選択する販売店が増え始めていました。
「業転仕入れは経営努力であり、それをしない経営者は無能」と、まるで“業転を取らない方が悪い”という風潮に、既になってしまっていました。
しかし残念なことに目の前の安値玉(業転)という逃げ道を選択する販売店が増え始めていました。
「業転仕入れは経営努力であり、それをしない経営者は無能」と、まるで“業転を取らない方が悪い”という風潮に、既になってしまっていました。
でも、
もしもー
「絶対に系列店は業転を仕入れることが出来ない」或は「全ての系列店はルールを守って他社買いはしない」という業界であれば、
(消費者に対して)PB・無印店との販売価格の差は「業転」で説明がついたし、同系列間の価格差は「差別対価」と説明出来た。
そして販売店は一致団結して「仕切り格差の是正を」と、(世間に対しても)正々堂々と訴えることができたと思います。
もしもー
「絶対に系列店は業転を仕入れることが出来ない」或は「全ての系列店はルールを守って他社買いはしない」という業界であれば、
(消費者に対して)PB・無印店との販売価格の差は「業転」で説明がついたし、同系列間の価格差は「差別対価」と説明出来た。
そして販売店は一致団結して「仕切り格差の是正を」と、(世間に対しても)正々堂々と訴えることができたと思います。
しかし業転で追随する同業者の出現によって説明が出来なくなったのです。
店頭に「系列100%仕入れの店」と張り出すことを
「結果的に同業者の実態を告発する感じで商人としてなかなか出来るものではありません」というコメントがあったように、
業転に逃げず全量系列仕入れを貫くような経営者にはそのような相手でも思いやる優しい人が多いから。
お客さんからの「ここは何故こんなに高いのだ」という問いに、黙って耐えるしかなくなったのです。
「結果的に同業者の実態を告発する感じで商人としてなかなか出来るものではありません」というコメントがあったように、
業転に逃げず全量系列仕入れを貫くような経営者にはそのような相手でも思いやる優しい人が多いから。
お客さんからの「ここは何故こんなに高いのだ」という問いに、黙って耐えるしかなくなったのです。
そして「PB天国」が長年続きました。
系列店にとっての業転玉は益々「命綱」となりました。
系列店にとっての業転玉は益々「命綱」となりました。
公取委の「系列でも業転OK」という見解。
エネ庁の「ボランタリーチェーンで業転を仕入れて云々」発言。
エネ庁の「ボランタリーチェーンで業転を仕入れて云々」発言。
販売業界(組合)が「系列でも業転5割許容を」と求めた結果です。
多くの販売店が業転という逃げ道を選んだ結果です。
(全量系列仕入れの販売店をスケープゴートにして)
多くの販売店が業転という逃げ道を選んだ結果です。
(全量系列仕入れの販売店をスケープゴートにして)
しかし元売再編による業転玉の供給に対する不安が浮上した今、
あの流通経路証明書の導入は一体どんな意味があったといえるのでしょうか?
>弱い立場の販売店の一つの抵抗策としての業転購入がなくなったとして、この業界が良い方向に向くとは到底考えられない。
業転は抵抗策ではなかったということです。
昔、「元売を懲らしめるために皆で業転を取ろう」「業転を仕入れて元売に抵抗しよう」などという呼び掛けがインターネットの掲示板や業界紙にもありましたが、
業転は抵抗策ではなく、
「こっちの水は甘いぞ」という“罠”だったと思っています。
元売の分断政策が勝り、販売店は激減しました。
高値の理由を顧客に誤解されたまま店を畳まなければならなかった店主も多いことでしょう。
高値の理由を顧客に誤解されたまま店を畳まなければならなかった店主も多いことでしょう。
例えばもしこの先、巷で言われているように元売再編で需給コントロールが上手くいき業転玉が絞られて、これまでのような“旨み”がなくなり、「系列安・業転高」がしょっちゅう起こったり、供給の不安定さが顕著になったとしたら・・・・
「業転で販売店が救われるわけではない」
「業転は一時凌ぎにしかならない」
「系列vsPBでもセルフvsフルでもない」
「大資本vs小資本の戦いだ」
このブログで書いてきたこれらの言葉の意味を、
「業転を取らない方が悪い」という風潮にしてきた同業者の方々は、その時理解されるでしょうか?
<追記>
本格的に業転玉の供給が絞られ「旨み」が無くなるのは、まだもう少し先のことになるのではないかと思っています。
VOCがあるから...
個人経営の一販売店と“彼ら”とでは、時間軸が違う。
そう、
だから逆に言えば「業転で救われた個人経営の販売店はある」。