工業用の油を年に数回注文するだけなんですけど、
もう40年以上電話だけで取引をしていた大阪のY工業さん。
初めてお会いしました。
これまで40年、こうちゃんが電話で「○○石油ですけど、○○を一缶お願いします」「はい、わかりました」で、何事もなく繋がってきました。
今回台風があったので、念の為にこうちゃんが納期の確認のための電話を入れると「○○運送で○日着」と回答があったのに、商品が到着しないので問い合わせました。
(午後6時を回っていたので事務の女性の方はすでに退社しており)営業の男性が電話に出られたのですが、「そんな注文は受けていない」と言われたのです。
こうちゃんが「○日と○日にこういった電話を入れて、こういった返事をもらった」と事情を説明したのですが、「そのような履歴も残っていない」...とのこと。
「うちは年に数回しか注文しないから(Y工業さんに対して)偉そうに言えないかも知れませんが、こっちは(当店の顧客に対して)納期を守らないと信用問題に関わりますから、運送代は着払いで結構ですから明日必ず着くように送ってください」と頼みました。
一旦電話を切ったあと納期の確認の電話を入れた時に事務の女性の方が運送会社の名前を言っていたのを思い出して、再度電話を掛けました。
運送会社の名前を聞いた営業の男性は、それを聞いてこちらが嘘を言っているのではないと分かってくれたようで、自分で商品を届けたいが出張が入っていて無理なので、ということで翌日着で運送会社に手配をしてくれました。
お蔭で当店も顧客に対して納期を守ることが出来ました。
その翌日、Y工業のその男性が当店を訪問して下さいました。
電話で「履歴も残っていない」と言われた時、こうちゃんが「操作(証拠隠滅)しはったんちゃいますか!」と咎めて、相手は相手で「そんなことしませんよ!(失礼な!)」みたいな雰囲気になっていたのですが、履歴が残る件数が超えていたようです。
直接お会いして、
「注文もせんと、この人何言ってはるんやろ、思ってました」
「注文聞いといて、この人何言ってはんねんやろ思ってましたわ」
ハッハッハッ(笑)
と一件落着となりましたとさ(*^^*)
PS
うちに届くはずの商品は違う県の○●石油さんのところへ行ってたみたいです(^₀^;
7月23日 燃料油脂新聞より
海上ガソリン1日比6円安
陸上市況の下落で首都圏一帯で影響が大きいジョイフル本田は土曜日(18日)からガソリン小売価格を再び値下げし、126-127円に改定した。(3週連続の値下げ)
一部元売販社や量販店が早くも追随し、130円を下回る地域も増えた。
カード価格で大幅値引きが常態化する元売販社は一部とはいえジョイフル価格と同水準に下げている。
周辺はマージン改善が進まない。
週改定 値下げ一服 全油種据え置き
「営業継続が社会貢献」
“終活”考える販売店 不毛な価格競争で疲弊
「従業員を雇う余裕もなく、夫婦だけで休みなく働いている。
だが血のにじむような思いで掲げた低マージンの販売価格を、同じマークを掲げる近隣子会社が軽く乗り越え最安値を掲げる。
適正市況の構築を行うべき子会社がこれでは やっていけない」(10年後にはSSをクローズする決心)
「業界が変わらないため、終わりを見据えた経営計画を行っている。
息子に他業種への就職を勧め、閉鎖時に慌てないよう土壌汚染保険に加入したほか、不動産関係ともコンタクトを取った。
すぐに、というわけではないが、“終活”は着々と行っている」
プランはなくとも「辞められる人は幸せ」と語る販売店主は多い。
今後も「終活」の動きは広まっていくと考えられる。
***(以下masumi)
業転玉は毎日値下げのようですが、系列玉は据え置き発表でした。
※なのに、
>一部元売販社や量販店が早くも追随し、130円を下回る地域も増えた。
>カード価格で大幅値引きが常態化する元売販社は一部とはいえジョイフル価格と同水準に下げている。
>周辺はマージン改善が進まない。
地場業者の多くは店の営業を続ける事が社会貢献だと思って利益も休みも満足に取れない状況で働いています。
実際、数は少なくても地場業者が店を閉めると困る家庭も存在しています。(その店が例え高値の店でも)。
1日に4軒のペースで減少を続けているガソリンスタンド。
「カーナビには表示されているのに行ってみたら無かった」という話もよく聞きます。
そういう状況ですから、発券店値付けカードを利用されている他府県ナンバーのドライバーさんが来店されると、先ず「このカード使える?」とお尋ねになる方も増えています。
「使えますよ」と答えると、「あー助かった。もうちょっとでガス欠になるところだったよ」とおっしゃる方もおられます。
「ガソリンスタンドが消える?2月危機」とマスコミがセンセーショナルに報道した消防法改正による地下タンク規制も、投資回収は不可能と知りながら対応工事を行いました。
当店が営業を続けているのは燃料供給のためです。
営業を続ける事が社会貢献だと思って踏ん張っていますが、業界が変わらなければ確実に限界が来ます。
終活は行っていませんが、終わりのときは来ます。
同じような思いの地場3者店は多いと思います。
何も世間に訴えることもなく、淡々とその日まで営業を続けて終わられる販売店もあるのでしょう。
廃業の原因と言われている発券店値付けカード客にも、何も言わず、ゴミを捨てて窓を拭いて、・・今までと同じように。
私がこの店に存在していなければ、多分当店もそうだったのではないかと思います。
でも、首を絞められながら、笑顔で(接客は出来ても)サービスを行うなんてことは私には出来ません。
それによって自店の販売数量を落とすことになっても、
それによって知って貰える。
そうしたら、何かが変わる。
全く何も変わらないなんてことはない。
現象としてはまだ現れなくても、意識レベルでは気付いてもらえる。
だから、
後継者がいない私たちでさえ、廃業することを惜しいと思うのに、
後継者がいるのに、「他業種への就職を勧め」とか「後を継がせたくない」なんて言わなきゃいけない業界なんて哀しいじゃないですか。
満足な給料も休日もなく業転玉を取ってでも、“最後の砦”の営業を続けている地場業者は、販売数量が少なくても負い目に感じる必要はないと思います。
胸を張って「(系列店は系列仕入れで営業継続可能になるように)仕切り格差の是正(縮小)」を、元売にも世間にも訴えなきゃいけないと思います。
誇りを持って次の世代に後を継がせられるように。
「立つ鳥跡を濁さず」という諺がありますが、この業界はそれではいけないと思っています。
「終活」を視野に入れ始めた地場業者の皆さんには、この業界でまだ営業を続ける、後の同業者のためになる“何か”・・・
そんなことも考えてやって頂ければ嬉しいな、と思います。
>血のにじむような思いで掲げた低マージンの販売価格を、同じマークを掲げる近隣子会社が軽く乗り越え最安値を掲げる。
前記事の、↑この部分です。
(繰り返しになりますが)
もし仮に全量を業転から仕入れたとしても、収益の“柱”として燃料油を販売するしかない、量販も不可能な地場業者と、
差別対価や特価によって業転仕入並の安い系列玉を仕入れて、“収益は油外で”燃料油は量販しようとする大手業者では、
確実に販売価格に差が出ます。
しかも、業転玉には余剰品ではない業転玉と余剰品としての業転玉とがあります。
コストコ、ジョイフル本田、商社系PBなどは、計画的に供給されている業転玉でしょう。
しかし同じ非系列店であっても、1SS業者、又、特に他社買いしている系列店へのそれは、
(気分が悪いでしょうがm(_ _)m)、 余剰品です。
※経産省の「軽減措置認定の見直し」も、“計画的に供給されている業転玉”に対してのものだと思います。
今は需要減で玉余り状態が続いていますが、エネルギー高度化法、そして今後の元売再編等を考えれば、「不安定なもの」に違いはありません。
余剰品としての業転玉は、「優先的に供給を約束するものではない」(元売)のです。
「系列でも(証明付きなら)業転OK」という公取委の見解が出たとき、それを無条件に喜び、当ブログへ攻撃的なコメントをされた方がありますが、
あの見解も、その議員立法化云々も、蛇の生殺しのようなものだと思っています。
今現在、系列店と非系列店があり、系列ルート(系列玉)と非系列ルート(非系列玉)がある。
それなのに、系列店でも非系列玉を仕入れられるように議員立法化?
「マンガやがな」byこうちゃん
同じ議員立法化でも、精製業者の小売進出規制なら筋は通るし、余程現実的です。
余剰品扱いの業転玉に頼っていても根本的な解決にはならないことを分かってほしくて書いているけど、
今みたいにこう業転玉が安くなっていってる時に書いても 無駄かなぁ...(--。
JX6月末系列SS数は前月比20ヵ所の減少。
7月22日 燃料油脂新聞より
地場業者存続の危機
ガソリン需要の少ない地域の市況軟化はそのまま利益減を招く。
それは販売力でカバーできないから。
「今のままでは純粋な地場業者はいなくなる」との危機感は高まっている。
安売りは責任放棄 地域住民へ供給担うSS
「現状は業界の責任放棄の経営だ。SSはエネルギー供給企業として重い責任を負っている。各地の自治体との災害協定などを考慮すると、経営を不安定にする安易な安売りはできない」と、帯広石協の高橋理事長。
※消費者には「善」と映る安売りも、広い視野と長い目でみれば「責任放棄」となります。
地道な努力が実る業界に 残存メリットも享受できず
愛知県内では、三者販売店など小規模SSの閉鎖が相次いでいる。
しかし現在も営業している小規模フルSSのなかには、残存メリットをいまだに享受できないでいるSSも多く存在する。
民族系大手元売系列の ある三者販売店は、県内の幹線道路沿いで営業している。
同幹線道路沿いでは名古屋市から40kmほどの間に地元大手特約店の直営セルフSSやフリートSSが集中して営業しているが、同道路沿いでは最近数年で複数の元売社有セルフが相次いで閉鎖するなど厳しい環境下に置かれている。
三者販売店など小規模フルSSは、この40kmの間に2カ所しか残っていない。
このうちの1ヵ所が、大手民族系三者販売店だ。
一見、大手セルフに伍して実に健闘しているが、内情は厳しい。
創業からおよそ50年が経過した。
後期高齢者の社長夫婦と40歳代半ばの子息で経営している。
700平方メートルに足りないとみられるSS敷地面積。
ガソリン、軽油を合わせた販売量は、月間数十キロ程度と思われる。
大半は店頭での販売という。
販売価格は、周辺の大手セルフよりリットル5円程度高い。
「これ以上高く売ると客離れが激しくなる」そうだ。
油外収益やSS以外の事業はない。
したがって収益の殆どは自燃油のマージンだが、仕入れはほぼ系列物。
「創業以来、業転は一滴も買ったことがない」(同SS社長)。
このためガソリンを145円で販売してもリットルマージンはせいぜい10円。
「息子の給料も満足に出ない」という。
後期高齢者の社長夫婦は「年金で食いつなぎ、足りない分はこれまでの貯蓄を食い潰している」。
数年前に地下タンク規制にかかり、電気防食装置を設置した。
その意味では生き残りを諦めていないが、「あと数年でSS閉鎖を決断せざるを得ないのではないか」ともしており、揺れる胸中を吐露している。
県内では最近、こういったケースよりずっとましな経営状態にありながら、撤退を選択した小規模SSが出ている。
原因のほとんどは「将来展望が開けない」といった経営者の経営意思の途絶にある。
自助努力はもちろんだが、小規模でも真面目に地道に商売を続ける販売業者が存続できる業界にしなければならない。
***(※以下masumi)
今の風潮は真面目は馬鹿にされるようなところがあります。
ビジネスの世界でも真面目で地道なだけでは評価されません。
発想と行動と結果が求められます。
消費者にしても、人員を揃えて尚 安値看板を掲げて活気良く営業している店が実際にあるのですから、地場3者店の実情をいくら書いたところで大して真剣には考えて貰えないでしょう。
「努力もせずに文句ばかり」と思われている方もいらっしゃるかも知れません。
「小売にも生存権」と言ったところで、「そんなこたぁ俺の知ったことじゃない」だと思います。
仕入れ値に10円もの価格差があると知ったところで「それは大変だね」とは思ってもらえても、安値店があればそちらを利用されるでしょう。
私たち地場零細が世間に存在価値を訴えるとすれば、「小口配達」と「災害時の最後の砦」しかないのだと思います。
(それすら大多数の消費者にとっては他人事なのでしょうが)
そのために一丸となって真剣に仕切り格差の是正を訴えるしかないのだと思います。
でも“業転玉”がそれを阻みます。
「訴えたところで何も変わらない」というあきらめの気持ちと、
「業転玉で薄めれば何とかなる」という現実。
月間販売数量が30-50キロリットルなら、(販売価格は安くせず)業転玉で薄めることで増やせる粗利は20万から30万円程度でしょうか?
・・・大きいですよね。
そりゃあ、業転に手を出すほうが手っ取り早くて確実です。
ただ、価格差が拡大すると客離れが激しくなるのも事実で(経験者は語る)、だから経営は“市況”に大きく影響されます。
最近になってPBより安く売る販社やCAの存在がクローズアップされているように、今後は業転格差より差別対価が問題になるかも知れません。
そうなったときー
もし「系列でも(証明付なら)業転OK」が議員立法化されていたとしても、今度は差別対価と闘わなくてはならないのです。
そのときには3者店は今よりもっと数を減らしているでしょう。
一丸となれたとしても、「声」は小さいものになるでしょう。
また「業転で薄めていた」という事実も広く知られることになるでしょう。
「業転を取らないのは経営者として無能」「業転を取るのは消費者に1円でも安く提供するため」と言って業転購入を始めた販売店は、それを理由に「全ては自己責任」と突き放されても仕方がないと思います。
(もちろん彼らもそれは当然だと考えてはいるでしょうが)
これは他社買いを責めているのではなく、
「業転を取らずにいて店を潰してしまっては何もならない」という意見もありますが、
「業転を取っていても今のこの業界の有り様のなかでは後継する者がなく、結局は自分の代で店を閉めることになるのではないのか?」という思いから、
「仕切り格差(差別対価)という根本的な問題を、まだ3者店の数が多い今のうちに解決させた方が良い」と考えてのことです。
当店はこうちゃんの代で店を閉める予定ですが、まだ若い経営者のこれからのためにも業界環境を良くしてあげたいという気持ちがあります。
>当店はこうちゃんの代で店を閉める予定ですが
・・・とは言いつつも、今年POSを入れ替えますし、本当は業界環境が劇的に良くなってくれたら(?!)、という思いもまだ捨てきれませんが・・・。
( ↑ 往生際が悪いね(笑))
:::::
「早く店を畳んでくれないと、地域での私の評判はどんどん悪くなるよ」
何年も前からmasumiさんはこうちゃんに言って来ました。
こうちゃんは無言でした。
無理。
この記事を書いた時にこうちゃんに言いました。
「昔は業転を取ったらマーク剥奪って元売は言ってたけど、これからはサービスが出来ない店はマーク剥奪って言い出すかも。そしたらどうする?」
「(仕切り格差で)儲けることを出来んようにさせておいて何を勝手なことを言うねん言うわ。サービスの提供を要求するんやったらそれが出来るように(雇用など)適正マージンが取れるように仕切り格差を先ず無くせよ。それにこっちは生活が掛かっとんねんからな、サービスとかは出来る状況やったら元売に言われるまでもなくやるわいな」
そういって配達に出て行きました。
***
小売の商売をしていたら評判を落とすことを恐れるのが普通です。
業界誌にも大手特約店社長が“接客やサービスについて、ネットに悪く書かれたら大変”というようなことが書かれていました。
私はネットに悪口を書かれることを恐れません。
寧ろ「どんどん書いてくれたらいい」と思っています。
先ほどの一見さん
発券店値付けカードでしたので、ゴミ捨てをお断りしました。
(こうちゃんが)
「入れてからそんなことズルイ」とか「こんなとこで入れんかったら良かった」とか...
かなりお怒りになられて帰られました。
(そもそも発券店値付けカードでサービスを要求される方自体が当店では少数派なのですが)
発券店値付けカードでサービスを要求され、お断りしたなかの8割の方が「そうか」と頷いて、そのなかの6-7割の方が再来店くださいます。
残りの2-3割の方が再来店くださいませんが、あそこまで言われた方は初めてです。
こちらの言い方がきつくなりご気分を害されたことは謝りますが、次回から「ここはゴミを捨ててくれる?」と訊いてから給油するかどうか決められることをお勧めしたいと思います。
(こういう一見さんがいらっしゃるから一見さんを敬遠したくなるのです=常連さんだけで営業可能ですから)
あ、でも、あの紙を受け取ってくれたから結構良い人なのかも。
こちらの言い分も聞かず、紙を受け取ることすらしない人もいますからね。
(今回の件も、こうちゃんが一旦お断りしたあとで、“ゴミを捨てさせてあげよう”と仏心を出したことが仇になったと私は思っています)
***
そのあと珍しくSさん(こうちゃんの娘Nちゃんのお母さん)が来られました。
孫のSくんにも長いこと会っていないので「会いたいから今度連れて来て」と話したのですが、習い事が忙しいようで自分も長いこと会ってないって言ってました。
開業医のご主人もSくんを可愛がってくれているようで良かったです。
Nちゃんへ
こうちゃんも私もSくんに会いたいよ~!
7月29日 追記
7月24日 ぜんせき より
“見せかけのお客様”の増加を問題視する見方も出た。
※ユーザーは「自分はお客様だ」と思ってこのカードを使っておられます。
発券店はユーザーにこうした現実(業界でこのカードが問題になっていること)も説明した方が良いと思います。
発券店にとってはお客様でも、代行給油をする販売店にとってはお客様であってお客様ではないということを。
昨日昼からこうちゃんは留守でした。(某資格更新のため)
いつも「自己満足表」として載せている、この給油履歴を載せる本当の意図を理解してくれている方はいらっしゃるでしょうか...。
*****
俺も納得いかない。
所長さんも怒っている。
歴史の中で誰がこの流通を作ってきた柱なのか。
日本津々浦々の系列の方々たちが卸元を信じ協力してきた お陰ではないのか。
俺は給料はタダ同然で365日営業している同業者を何人も知っている。
そういう現実を知っているのに元売りの人間は偉そうに「食わ(商売)せてやっているのだ」という態度を崩そうとはしない。
特にJXの社員はその傾向が強すぎる。
一回、支店長会議でも出てみたいものである。
社長がどのような系列処遇を指示しているのか本音を聞きたいと思う。
平均年収が1000万円を超えることは悪いことではない が、余りにも販売してくれている系列をないがしろにしているのではありませんか。
上記(紫文字)は正義と努力と(その2)で紹介させて頂いたものです。
これを書かれた方は特約店の方で、私はそれを知ったときとても嬉しかった。
3者店ではなく特約店の方がこのように販売店の事を思ってくれている―と。
でもその後、少しガッカリしました。
それは、業界の掲示板で若い経営者の方へのアドバイスで“粗利5円(1リッター当たり)でやっていける経営体質にしなさい(油外を売りなさい)”と書かれていたからです。
それを読んで、やはり特約店の方には地場の零細店の実情はお分かり頂けないのだな―と思ったのです。
***
過去記事の、あわぢさんから頂いたコメントから・・・ に
>・最低オイル交換ぐらいは貴方一人でもできるように成ること
>店番一人でもオイル交換は対応できます。
というコメントがありました。
確かに、こうちゃんが一人で店番しているときはオイル交換やタイヤ交換などの作業も受けてやっていますし、他にもそういうお店はあるでしょう。
でもそれは、私には出来ません。
***
それはさておき、上の給油履歴(画像)を見て頂けますか?
時間の間隔を。
私ひとりで給油作業をしていたとして、どこに洗車やオイル交換などの作業を行う“時間”があると思いますか。
数年前のことになりますが、「オイル交換は出来なくても洗車は出来る」、と、一人で店番中に注文をお請けした結果、店頭給油が忙しくて、洗車機の中に1時間放置してしまったことがあります。
私はこうちゃんの留守中は給油作業以外お断りすることに決めました。
本当は折角のご注文を無駄にしたくはありません。
出来れば人員を補充して対応できるようにしたいです。
しかし、人を雇えば人件費が発生します。
もう一度、給油履歴を見て頂けますか?
16:22から17:25まで、1時間の間に販売した数量は約630リッターです。
粗利5円では3,175円にしかなりません。
経費は人件費だけではありません。
それに、営業時間中全てがこのように給油客が途切れずにあるわけではなく、1時間に2台しか来なかったなんていう“時”もあるわけですから。
9割が採算水準は「10円以上」と答え、代行給油手数料では「採算割れ」と答えている販売店が8割にも上ると答える理由もお分かり頂けるのではないでしょうか。
だから大手販売業者の実態は、事後調整、戻し、特価があるから経営が成り立っている。
だから(事後調整や特価がない業者は)業転を取らなければやっていけない。
だから、
事後調整や特価もない高値のままの系列仕切りにもかかわらず、業転を取らずに営業を続けている販売店は凄い偉い。
PS
でもホント、やっぱり店頭には最低二人は必要。
ヒトをお待たせすることにストレスを感じるmasumiさんは焦って失敗をやらかしてしまうコトがあるから(--;。
7月24日 記事追記
多牌さんのコメントで「これを書いて置かなきゃ!」と気付きました。
そもそも「粗利、リッター5円で、」、の5円はどこから来たのか・・・?
何か根拠があるはずです。
そして実際に“出来ている”販売店もあるのでしょう。
だから「出来ないのは努力が足りない」、と、出来ない方が悪いみたいに言われるのかも知れません。
多牌さんのコメントで、それを考えてみました。
あくまでも私の想像ですが、
これは逆算したんじゃないかな?と思います。
販社とか大手特約店が、敷地面積の広い(計量器数も多い)大型店舗で、
(先ず経費を勘定に入れずに)人員を5人くらい揃えて、安値で集客(量販)
(対応できる人員が居れば)客数に比例して油外収益も上がるから、
それで得られた粗利を販売数量で割ってみたら5円だった・・・
みたいな(?)
でも私たちは、(逆算じゃなくて)0から積み上げていかなきゃいけないから、そういう違う条件の下ではじき出された5円じゃあ、無理なのです。
(※給油履歴をその証拠に)
昨日、神社の傍の畑で。
:::(※青系文字がmasumi):::
セルフが法人カードテコ入れ 首都圏特約店直営
現金やクレジットカード顧客の獲得には限界があるー
そう判断した特約店が「法人カードで優良顧客を囲い込む」という戦略で、ガソリン需要減少と貸し倒れリスク回避を背景にさらに増えると見込まれている。
一方、Tポイント、Pontaカード、楽天スーパーポイントなど、ポイント会員顧客獲得の動きも加速化している。
(※法人カードでTポイントは貯まりません。念の為)
>「これ以上、どこから取る気なのか。すでに一般客はほとんど消失している」
(7月9日に記事にした8日の燃料油脂新聞より)
個人客だけでは限界があるとの判断と、需要減もあり、
2者店(特約店)は仕入れ値の格差を武器に、3者店から法人客を奪おう、とー。
そういうことなんですよね。
それも、9割が採算水準は「10円以上」と答え、代行給油手数料では「採算割れ」と答えている販売店が8割にも上ると回答があった、
発券店値付けカード問題委員会が発足した、
東京で。
***
もう何年も前のことになりますが、「価格看板を出していない店は個人客など相手にしていないから」といった書き込みをどこかの掲示板で見ました。
当店は、当時は全くそんなことはなくて、法人客も個人客も、掛けでも現金でもクレジットでも発券店値付けカードのお客さんでも、そしてまた1,000円分などの少額限定給油のお客さんも、全て分け隔てなく同じサービスを提供してきました。
規制緩和以後も身銭を切りながらそれを続けて来ましたが、(個人客を相手にしていないのではなく)価格差を理由にだんだんと個人客から相手にしてもらえなくなっていったのです。
(※身銭を切らねばならなくなったのは、掛けの法人客が発券店値付けカード客に変えられたことが主な原因です)
今はもう、店頭給油の個人客だけでは営業を続けていくことは不可能です。
かといって、法人掛け客だけでも営業を続けていくことは出来ません。
ほんとうに微妙なバランスの上に経営が成り立っています。
だから、仕入れ値の格差という武器を手にしている2者店にそのようなやり方をされると、3者店は廃業に追い込まれてしまうでしょう。
それから、
過去記事新リテール戦略より
Tカードは掛け主体でやっている昔ながらの販売店には弊害も大きい。
掛け取引の売上にはTポイントは付けられないから不満を持つ方もいる。
FCカードとかの発券店値付けカードのお客さんには平気で「併用できませぬ」と言えても、大事な掛けのお客さんに対してはこちらも心苦しいのですよ。
7月21日 燃料油脂新聞
元売への評価分かれる
販社などの新規出店は商圏の地場系列SSにとっては死活問題...と「不満」
「配達を含め地域消費者の生活を支えているという自負がある。ガソリン販売が主力の大型セルフSSが配達を請け負う事はなく、世帯の高齢化が進むなかで地域に貢献しているSSの存在を無視したような政策には納得しかねる」
燃料油収益減少による危機感からカーライフ商材拡大による収益源確保に取り組む販売業者は...「感謝」
「自社の取り組みだけでは限界があり、市場調査のほか、知識や技術習得、販促手法の研修を含め、元売の提案がなければ基盤は確立できなかった」
***
月間ガソリン販売数量30-50キロといったような零細地場店は、地域の事情もありむやみに油外収益を得ることは出来ません。
また夫婦や親子といった家族経営で、人員的にもカーライフ商材にまで手が回りません。
Tカード戦略も、“主に”固定客を持たない新規出店のセルフ等が新規顧客を獲得しようとするためのものだと思います。
ようするに元売の施策は地場零細SSを対象にしていないのです。
元売の支援は、その支援を受ける力を持っているSS(販社や大手特約店など)にのみ有効なのです。
★☆★
地場3者店が元売に求める最大の支援は、仕入れ値の格差の是正(縮小)です。
最大で18円になったこともある業転との価格差
自店の仕入れ値と同じような価格で販売している同系列のセルフ店
因みに当市(当店)では常に13円程度の価格差となっています。
殆どの零細地場3者店が元売に望むことは、
キャンペーンなど販促のためのツール以前に、
仕入れ値の格差の是正(縮小)と思います。
それとー
好市況ですね。
消費者には歓迎されないと思いますが・・・(汗)
高知県は好市況でセルフでも152円
京都は市況軟化でセルフ138-140円
↑今朝、中学からの友人(九州在住)から店に電話が掛かって来て、そこで言われた言葉。
それを聞いたmasumiさん、カレンダーに目をやり、
「わっ!ほんまや!祭日やん!!」
(^^;
で、いよいよmasumiさんの若年性老人性痴呆がヤバイ段階になったかも・・・(汗)
今朝、出掛けようとしたら鍵が見当たらなくて遅刻した。
その鍵は、朝一に車を移動させたときに、車に挿したままなのでした(凹)
気分を変えて、ココの画像^^
丸めた新聞紙で遊ぶココ
数日前、お風呂でシャンプーが終わり湯船に浸かろうと洗面器に手を掛けると、ムカデが洗面器の中をクルクルくるくる回ってた。
その次の日、廊下に蜂の死骸が落ちていた。
そして今日、
朝、ロールカーテンを開けて、それから網戸にしようと窓を開けて、
ロールカーテンをしっかり上まで上げようとしたら何かが手に触れた。
子猫がじゃれようとして猫パンチしてきたような感触。
まだ電気を付けていなかったので薄暗闇のなかで目を凝らすとサッシの上部に人差し指くらいの白っぽい何かが動くのが見えた。
更に目を凝らすと(その時は)ふわふわした尻尾が揺れているように見えた。
「え?何?未確認動物?白い妖精さん?♪」と少し嬉しくなったけど・・・
ココを残して行くし、
正体が分からないのも気味が悪いので、電気を点けて見た。
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ
蛇でした。
(画像あり。苦手な方はこの先は見ないようにね^^;)
網戸を左右に動かして蛇をあちら側にして窓を閉めて、外に回って追い払おうとしたけど
ワカルカナ? サッシのとこ
逃げない。
ふと、
そうか・・・台風だもんね、と思い、
お前さん、避難してきたんか?
じゃあ、台風が去るまでここに居て良いから、台風が去ったらどっか行ってや。
と声を掛けて出勤してきました。
出勤前に再度撮影。
おまけ
勝手口のドア、ルーパー部分に避難中(?)のカエル。
::::::::::
7月15日 燃料油脂新聞
業転格差再び拡大 3者店の不満一段と膨らむ 静岡
県東部地区フルサービスSS3者販売店主は「大手商社経由で元売サインポールを掲げている。
(略)
建値の段階で業転玉との価格差は10円弱にも広がっており、耐えられる次元の話ではない。
もちろん業転玉を買っている」と強調する。
7月16日 燃料油脂新聞
業転購入は「当然」 高値設定もマージン薄く 茨城
(県北部の経営者)
「系列玉を買っても利益が出るのなら業転になど手を出さない。
生き残るためには業転を買うしかないというのが実情。
だいたい系列玉と業転玉が13円も違うという状況がおかしい」
と状況を明かしたうえで、
「業転購入で元売のサインポールを取り上げられるのなら、それも仕方ないだろう。
系列玉を買っていればどちらにしても店はなくなってしまう。
サインポールでメシが食えるわけではない」と話す。
(県西地区の販売店主)
「店を守るには業転を買うしかない」
「2者が業転を買うのと3者が業転を買うのとでは収益の度合いがまったく違う。
2者であれば差は5円程度だろうが3者の場合は10円を超えることも少なくない」
「系列玉でも十分な利益を取れる市況が実現すれば話は別だが、実際は元売が市況低迷の大きな原因になっている。
元売が3者の業転購入をやめさせたいのなら、利益が得られるような市況構築にもっと協力すべき。
元売販社や一部の特約店を通じて市況を荒れさせながら“業転を買うな”は通用しない」
****(以下masumi)******
系列店のうち、“揮発油だけでなく灯油も軽油も全量正規ルートの系列玉仕入れ”という販売店は、全国にどのくらい残存しているのだろう。
それも差別対価や事後調整などのない、“高値の仕入れ値でも”、という販売店は・・・・
公取委の見解によって、業転玉仕入れをすることにした系列店。
公取委の見解が出たからといって、簡単に業転玉に手を出したりしない系列店。
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昨日、田舎で骨を埋める覚悟ですーと、まだお若い同業者の方からメールを頂きました。
だから10リッターでも灯油の配達も続けますーと。
(全量系列仕入れで黒字の方です)
私は返信メールでこう書きました。
うちは年齢も年齢ですし既に従業員もおりませんので、業転を取ってまで生き延びたいとも思いません。
でもそれは見方を変えれば小口配達のお客さんを見捨てることになるでしょう。
それをお客さんから責められたら謝るしかないと思っています。
でも、
まだ若い経営者の方は・・・・・
そして特に地域の事を思う優しい経営者の方は、
お客さんのため、地域のため、従業員のため、「生き残りたい」と思われるならー
どうか、生き残ってください。
業転玉を取ってでも。
ただ、それも「自己責任」です。
公取委の見解やエネ庁の品確法見直しでも、元売や特約店にしてみれば系列店の他社買いを快く思うはずはありません。
品確法見直しにしても、結局1SSの非系列店が軽減措置を受けることは困難な様子です。
公取委の見解はあくまでも見解です。
この先、議員立法か、或は元売再編による抜本的な系列非系列の見直しで流通ルートが1本化となる可能性は・・・?
それとも、まさかのどんでん返しで、いつ「系列でも業転OK」の梯子を外されるかも分かりません。
色々と頭に置いておく必要はあると思います。
兎に角私は、昔乍らで小口配達を行っている地場業者を応援したいのです。
そして先ほどそれに対して返信を頂きました。
特約店から業転購入を薦められる・・・だから業転の単価も知っている。
でもまだ業転を取っていないーと。
「性格って、変わりませんよね」、という一文に、私のメールは余計なお世話だったと反省しました。
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うちの店はこうちゃんの歳が歳ですから、まだ葛藤は少なくて済んでいると思うけど・・・
もし私がまだ若い経営者だったら悩むだろうと思います。
もし自分がその立場だったらと考えると、胸が掻き毟られる思いです。
「こんな出鱈目なことはいつまでも続くわけがない」
そう思って規制緩和以後どれだけ苦しくても正規ルートでの仕入れを続けてきた3者店にとって、
公取委の見解ほど惨いことはないと思っています。
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若い人には多分一番身近な問題として降りかかってくるだろうから。