masumiノート

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脱化石燃料は国際公約

2015年07月28日 | ガソリンスタンド2

7月22日 ぜんせき 「論説」より

2010年のガソリン内需は5838万KL、燃料油合計は1億9725万KL
13年のガソリンは5523万KL、1億9320万KL
これらをベースにしたSSにとっての最悪のシナリオが、間もなく発動しようとしている。
総合資源エネルギー調査会における輸送燃料多様化というテーマも、その一環であろう。

50年までに世界の温室効果ガスを10年比40~70%削減する。
これはドイツ・エルマウサミットで採択されたG7のメッセージだが、これを当てはめると、日本はこのレンジの中で最大の70%削減という凄まじい数字が適用される。
ガソリン1660万KLという数字になるものだが、その時代のクルマの動力の大勢は、おそらく化石燃料ではなくなっている。
事実上のガソリンや軽油使用ゼロを目指す姿が想定できる。


併せて今年11~12月にフランス・パリで開催予定のCOP21に向け、日本政府は「30年までに13年比26%削減する」というメッセージを発信した。

ガソリンは4090万KL、燃料油1億4300万KLというのが当てはまる数字だが、これについての石油業界の評価は、精製・物流・SSに至る国内のサプライチェーンの健全性が維持できるぎりぎりの数字、というものになる。
ところが、この26%削減プランでさえ主要国の不評をかっているというから、さらなる削減率の上積みが求められる可能性もある。

こうした見通しを踏まえれば、必然的に3万3500ヵ所のSSを擁する1万6400人の経営者は、まもなく大きな決断をすることになる。

石油に対する競合・代替エネルギーへの税における公平性を求める組織活動は必然だが、個々の事業においては、後継者不在による廃業という姿以外では、安心・安全な地域社会を支えるうえで、同一商圏内の同業が手を携える協業という選択肢も多くなるだろう。
地域社会における事業の最適化を目指す異業種との提携・合併も選択肢となるだろう。

いずれの決断でも、本業が疲弊し尽してしまう手前で、できるだけ健全な姿のままで、次のステップを目指したい。


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結局アメリカ次第!? 各社が燃料電池自動車に注力する意外なワケ

ZEV規制


3者店を2者店の犠牲にする現特約店制度

2015年07月28日 | ガソリンスタンド2

月に何百万(ランクによっては一千万単位?)もの  “戻し” のある販売店(2者店)と、2者店(特約店)への中間マージンを課せられている3者店(販売店)

消費者からみれば、どちらも同じ販売店。

だけど、

大手販売業者の実態は、事後調整、戻し、特価があるから経営が成り立っている


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世界標準さんが「系列は他力本願」と書かれていたのも、「調整・戻し・特価のある系列特約店は他力本願」という事であれば頷いたでしょう。

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仮に事後調整、戻し、特価がなくなれば、瞬く間に経営は行き詰ってしまい、企業規模にかかわらず深刻なマージン不足に陥っていることに変わりはない。

静岡県内大手販売業者社長が緊急提言(7月10日 燃料油脂新聞より)


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優越的地位にいる2者店

当店の特約店からの卸値は先行指標に税込約10円上乗せされたものです。
仕切り交渉も「存在価値です」と言える優越的地位にいます。
でも、系列と業転の違いはちゃんとわきまえていますし、困った事があれば力になってくれます。



三代目さんが業転購入することになった経緯とか、ホカコさんの他社買いの理由とか、田舎者さんがPBになった事情とか・・・
ご三名の方々には申し訳ないですが、「うちの特約店でなくて良かった」と思います。

と同時に、現特約店制度に強い憤りと疑問を感じます。



2者店の巻き添え犠牲になる3者店

過去に元売の方針転換や担当者の異動で事後調整を打ち切られ、廃業に追い込まれた神奈川県の特約店の実例を挙げ、

「仕切り建値化 是正を」 (7月6日 燃料油脂新聞より)





生き残りを掛けた販社やPBとの激しい安値競争に、調整や特価を受けていた特約店はこれまで通りの数量インセンティブを獲得するために参戦せざるを得ない。

業転玉を取ってその無謀な戦いに参戦した3者店もありました。

けれども多くの地場業者は、身の丈に合った健全経営を心掛けていたと思います。
顧客のため、安定供給という責任を果たすためにー

しかし、「背に腹は代えられない」状況に業転玉を仕入れるしかなかった地場業者も多かったのです。



身の丈を考え健全経営をしてきた3者店が、
調整や戻しによって他力本願的な経営をしてきた2者店の犠牲になる。


経営が苦しいがゆえに、中間マージンで6円などという暴利を貪る。
同一商圏内で、3者店への卸値と同値で価格看板を掲げて営業する。
(※もちろん3者店のために尽力して下さる特約店もあります)



元売は最近、もう調整はしないと言っているようです。
元売による特約店の選別も行われているのだと思います。

ただ、その選別から外された特約店(2者店)の下には、優良顧客に恵まれて、このし烈な市場環境の中でも健闘している3者店が存在しているという事を、元売には考慮して頂きたいと思うのです。





PS
2者店にしてみたら、「業転玉を垂れ流している元売と、PB並の安値で売る販社に責任がある」となるでしょうね。



7月29日 追記
今朝、特約店から調整のFAXが届いていました。
それでも業転の方が安いことに変わりはなく、現金売りは完結しているということに変わりはありません。
※当店は掛け会員さんには還元させていただきます。