日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

砂の器

2007-01-21 00:28:20 | 映画・DVD・音楽・TV・本など
私が砂の器の原作を読んでいたのをみて、二男坊がDVDを借りてきてくれました。
最近優しいところが出てきてちょっと感激。
睡眠不足の夜に一気に観ました。

これはめずらしく原作を超えるくらいの良い作品でした。
社会派の犯罪映画としては評価が高いとは聞いていましたが。
遥か昔の映画ですが、原作に忠実に・・・それでいて放浪する親子の悲しい場面では切なくて悲しくて、後半の40分ほどは自然と涙が流れるようでした。

原作では現代音楽家やヌーボーグループなる若手の芸術家などの話が多かったですが、映画ではらい病(今でいうハンセン病)に苦しむ親と子の宿命をしっかり描いています。
どうしても時代の流れで、差別に対する理解は難しいと思いますが・・・。
それでも、殺人を犯してしまう人間の気持ちや親の気持ちなど丁寧に描かれていました。

日本全国の撮影、そして映画の中に汗や温度を感じさせる素晴らしい作品です。
野村監督の映画作りの上手さが感じられます。

往年のイメージが強い丹波哲郎さん演じる今西刑事や緒方拳さん演じる三木巡査も良かったですね。
隔離される加藤嘉さんと子役の演技も胸に響きました。
その他にも良い役者さんが多く出演されていました。
邦画はあまり進んで観ないのですが、これは観て良かった。
(数年前にドラマになった設定はちょっと原作と違うので、それは別な感じがします。)
悲しい作品でしたが、すばらしい大作を観た満足感でいっぱいです。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロ野球のあれこれ | トップ | コタツからでられない・・・ »
最新の画像もっと見る

映画・DVD・音楽・TV・本など」カテゴリの最新記事