日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ウィズ・ユー」

2010-07-15 14:38:49 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


ケビン・ベーコンの出ている作品、「ウィズ・ユー」をDVDで観ました。
原題は「Digging To China」・・・中国まで掘り続けるという意味?
これは原題の方が雰囲気があって良いな~


ちょっと古くて1997年のアメリカ映画です。
監督はティモシー・ハットンでデビュー作だとか。
ケビン・ベーコンがこんな作品に出ているのは知らなかったな。


おもなあらすじは・・・


知的障害を持つ青年と、複雑な家庭に育った10歳の多感な少女との心の交流を描いたヒューマン・ドラマ。
1960年代後半、ペンシルバニア州の小さな田舎町。
10歳になるハリエットは家族で経営するモーテルで暮らしている。
母はアル中、姉は何人もの男と寝ているふしだらな女。
夢の世界に生きるハリエットは、本当に自分を理解してくれる場所に行きたいと願っていた。
そんなある日、知的障害を持つ青年リッキーと出会い、二人だけが互いを理解し合えると気づく……。

               (allcinema より抜粋)


10歳の少女ハリエットをエヴァン・レイチェル・ウッドが演じています。
「ダイアナの選択」で好演していた彼女は子ども時代からなかなか存在感があったのですね。
原題の「Digging To China」とあるように自宅の庭をスコップで掘りながら「中国まで掘るのよ」と言うハリエット。
複雑な家庭で育っているだけでなく、彼女自身が自分の世界を持っていてUFOにさらわれる事を夢見たり、どこか遠い所に行ってしまいたい願望も強いのです。
まぁ、非常に育てにくい子どもである事も事実です。


アル中の母を事故で亡くしたハリエット。
でも年の離れた姉グェイン(メアリー・スチュアート・マスターソン)が本当の母親だと知ってさらにショックを受けるハリエット。
そんな傷心の彼女を癒してくれるのがリッキーでした。



知的障害のリッキー役をケビン・ベーコンは彼本来の力で好演。
歩き方や話し方、パンツの丈やポケットに指をいれ引っ張る仕草などなど。
いろんな場面でのリッキーが苦しみながら生きているのを感じさせられました。
そしてリッキーの母も病気を患い、今後のためにリッキーを施設に送り届ける途中だったのです。


ハリエットとリッキーは逃避行したり、お互いの苦しい問題を二人でいる時だけは幸せそうに心豊かに時を過ごすのですが、問題を解決するには二人とも方法がありません。
施設に行くのは嫌だ、と言ってもリッキーはそれしかない事がわかっているのです。
ただリッキーは「今はこうしてお互いに理解し合えるけど、ハリエットが大人になってしまうと自分は取り残される・・・」と知っているのです。
彼には今はこの事が一番悲しいのかもしれません。



こうして最後はリッキーとは別れてしまうのですが、10歳のハリエットには悲しみとつらい思い出ばかり残ってしまうのかな・・・
子どもにはどうしようもできない事はたくさんあります。
そしてもちろん知的障害を持っているリッキーにもどうしようもできない事ばかり。

だからこそ、二人で風船をつけてハリエットが空を飛んだシーンや河で泳ぐシーンなどが印象に残りました。
多感な少女を上手く演じたエヴァン・レイチェル・ウッドも凄い。
そしてもちろんケビン・ベーコンも予想通り素晴らしかったです。


今回の評価は・・・   星3つ半   ☆☆☆★












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