日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「ヴェラ・ドレイク」

2011-04-20 14:03:27 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「ヴェラ・ドレイク」をDVDで観ました。
2004年、イギリス・フランス・ニュージーランドが製作地域。
家族の赦しをテーマにしたら定評のある、あのマイク・リー監督の作品で今回もなかなか評価の高い映画と聞いていました。


おもな内容は・・・

1950年のイギリス、日常的に人のために善意を持ち世話をやきながら、ささやかな幸せを感じ暮している主婦ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)。
そんな平凡に暮らす彼女には実は大きな秘密があった。
それは望まない妊娠をした女性たちを助けるために堕胎の手助けをしていること。
長年の違法な手助けがある日バレてしまい家族のいる前でヴェラは連行されるのだった・・・


ヴェラは逮捕されて取り調べを受けても自分のやった事は違法行為というよりも
あくまでも「困った娘さんたちの手助け」と言い続ける。
無償で請け負ったその行為を20年近くも続けていたとか。

ただ、まるで家事をするように、お茶をいれるように、ベッドを整えるように、そんな自然な行為と同じように堕胎する事に大きな違和感を感じました。
チーズおろし器で固形せっけんを削り、洗面器でお湯に溶かす・・・
衛生状態も良くない場所でひっそりと原始的なやり方でヴェラはさっさと済ませていく。
「また来てくれるの?」と不安そうに聞く若い女性に対して
「もう来ないわよ。大丈夫、明日かあさってには流れるから・・・」と言って去るヴェラ。
きっと命を落とした人も多くいたのでは、と思ってしまいました。

そして人生で一番幸せなクリスマスの夜、家族と過ごすヴェラの元に現れた警察官たち。
ヴェラのハッとした表情と何もわからずうろたえる家族の表情。
信じ合っていた家族の中でも反応は様々で、そのあたりはチョコレートを食べる人、断る人などの描写で上手く表現されていました。


ただ・・・
どうしてもテーマが弱いと言うか。
堕胎=違法行為だけれどヴェラのやった事は本当にダメな事なのか?
人助けなのではないか?
そんなテーマだとしても、ストーリー全体を通してもあまり響かなかったのです。

いつの世も女性が弱い立場、そんな中でヴェラの存在で救われた女性が多かったのもわかるけど、
あまりにも罪の意識を感じられないのは同じ女性としても困惑します。
これも家族間の「赦し」がテーマなのでしょうけど・・・。


そんな訳であまり好きな作品ではありませんでした。

今回の評価は・・・   星2つ  ☆☆


   


ところでイメルダ・スタウントンと言えば「いつか晴れた日に」のシャーロット・パーマー!
あの時も違った意味でインパクトがありました。
と言うよりも、キャーキャーうるさいシャーロットのそばで、夫役を演じたヒュー・ローリーに同情した記憶があります

イメルダ・スタウントンよりも私はジュディ・ディンチが一押しだな・・・
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