日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「海を飛ぶ夢」

2011-06-06 21:16:58 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「海を飛ぶ夢」をBSで観ました。
尊厳死をテーマにあのハビエル・バルデム主演の作品、なかなか良い内容でした。

2004年製作のスペイン映画です。
実在の人物ラモン・サンペドロの手記を元に、全身麻痺の主人公を演じるハビエル・バルデムの見事な演技、そしてこの作品は数々の最優秀外国語映画賞に輝いています。

おもな内容は・・・

19歳でノルウェー船の乗組員として世界を渡り歩いた主人公ラモン(ハビエル・バルデム)は25歳の時に岩場から飛び込み頭を強打したことで首から下が麻痺してしまった。
それから26年間、彼は父や兄、兄嫁、甥に支えられて介護を受けながら生きて来たのだった。
そんなラモンが自ら死を選ぶ「尊厳死」を決意し、協力してくれる団体の支援を受けながら自分の本当の気持ちを世間に訴えていくのだが・・・


まず感じた事は、老け役を演じたハビエル・バルデムの見事な演技でした。
ベッドに横になるだけで、人に体位交換してもらわないと一切動けないという苦悩。
そして人に依存して生きている事から自然と覚えた日常的な微笑み・・・
「一方的に人に頼る」つらさをその表情が見事に表現していました。

彼が尊厳死を希望してから知り合った女性が三人出てきます。
支援団体の活動家ジュネ(クララ・セグラ)は明るく前向きにラモンのために奔走します。
死を望むラモンと反対にジュネが作品の中で妊娠し新しい生命を産む事がまた象徴的でした。

二人目は尊厳死についての法律で応援してくれた弁護士フリア(ベレン・ルエダ)です。
彼女はラモンの裁判(尊厳死を認めてもらえるようにする)の中で、ラモンの内面を知るためにいつもそばにいて話を聞きとっていました。
フリア自身も進行性の病気になっていて、彼女もラモンと一緒に尊厳死を希望するようになります。
そしてラモンの書いた詩を本にする事にして、本が出来上がった日に二人で尊厳死を実行する約束をしたのですが、叶わない事に・・・
フリアの病状の進み方が哀れで何とも言えませんでした。

三人目はTVを観て会いに来た女性ロサ。
尊厳死には反対で「生きていってほしい」とラモンを説得しようとしたがプライドを傷つけられる。
それでも何度も通いラモンに愛情を持ち始める。
フリアとの約束が叶わなかったラモンは今度はロサの手を借り、誰も法に触れないような段取りで
「尊厳死」を実行するのだった。

そしてこの三人の女性以上に私が一番心を打たれたのは兄嫁マヌエラ役のマベル・リベラの演技でした。
慈しみ深い表情でラモンの世話を一手に受けて日々過ごしているマヌエラ。
ラモンの尊厳死に対してはラモンの気持ちを受け入れてあげたいと思っている。
それはマヌエラにとっても苦渋の選択であり、ラモンを送り出す時の哀しい表情にいっぱい愛があふれていました。
う~ん、マヌエラは人間が出来ている! 素晴らし過ぎる。


映画を観ているとラモンの気持ちも充分に理解できます。
こんなに献身的に世話をしてくれる家族がいるラモンは幸せだとも思う。
それでも「死ぬ事を選ぶ自由」を欲しがるラモン・・・
尊厳死に反対の立場の障害を持つ牧師とのやりとりを聞いても、ラモンの考えの方がスッと理解できました。
でも、愛する人がラモンだったらやっぱり生きていて欲しいと思ってしまうかもしれない。
そのあたりは本当に難しく、テーマとして重く決断する事が容易ではないです。


ラモンがベッドで意識を集中させて飛び立つシーンがとても印象に残りました。
そして海に向かって地面スレスレを飛び、海の上を優雅に飛んでいるようでした。
最後の自死のシーンは観ていて辛いけど、これで彼は本当の自由になったのでしょうか。
残された人達はそれぞれがいろんな想いを持つ事でしょう。


最初から最後までハビエル・バルデムの素晴らしい渾身の演技に惹きこまれました。
テーマとしての尊厳死には少なくてもこの作品に対しては理解できます。
だけど、自分の愛する家族だったら死を望んで欲しくない、そんな自分もいます。
答えが出せないくらい難しいテーマですね。


今回の評価は・・・  星4つ  ☆☆☆☆


さて、ペネロペと幸せに暮らすハビエル・バルデムですが・・・
今までは「ノーカントリー」のイメージが強烈だったけど、今回の作品を観て演技派である事に気付かされましたよ。



   

   

   

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びわの収穫

2011-06-06 16:18:56 | 日々のこと


我が家の庭のびわが育ちました~
初めての収穫です。
10年ほど前に子どもが種を植え、今年が初めての結実!
「桃、栗 三年、柿 八年、・・・」によると、びわは九年説や十三年説があるそうな。

味の方はほんのり甘く美味しかったですよ~
手の届くところは「袋掛け」をしましたが、それ以外は出来なかったので雨や鳥による弊害もあるはず。
でもそれなりに楽しめるくらいは収穫ができそうです。

そんな我が家の庭で今年収穫できたのは「サクランボ」と「びわ」ですが、果物アレルギーの息子は食べられないんですよね~
私がそのぶん食べてあげよう!



さて、最近の献立は・・・




さんまの骨ごと煮、長いもときのこと豚バラの炒め物、豚しゃぶサラダ


クリームシチュー、チヂミ、牛蒡サラダ、揚げ出し豆腐


豚の角煮、スモークチキンサラダ、かぼちゃの煮物


カツオのたたき、厚揚げと小松菜の煮物、キャベツと豚肉の炒め物


ぶりの照り焼き、ジャーマンポテト


ドライカレー、大学芋、グリーンサラダ、サーモン


ミックスフライ、カツオのたたき


肉団子の甘酢あん、アジの干物、茄子とピーマンの揚げ浸し


ロースカツ、ひじきの煮物


骨付きフライドチキン、ジャーマンポテト、トマトサラダ


マーボーナス、骨ごと鮭のサラダ


サンドイッチ



お弁当は・・・

   

   

   

以上、早くもマンネリ気味なお弁当でした~


(本日のひとりごと)・・・

ルーニー、植毛するな~! 



   

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