日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「春との旅」

2011-06-17 23:23:25 | 映画・DVD・音楽・TV・本など
連日の辛口レビューはまだまだ続いています・・・



仲代達矢氏の出演する「春との旅」をWOWOWで観ました。
一言で言えば、おじいちゃんと孫娘のロードムービー。

2009年製作。
原作・脚本・監督は小林政広氏。

おもなあらすじは・・・

足の悪い元漁師の忠男と孫娘、春。
春の仕事がなくなり東京へ出て行こうと考え、「おじいちゃんの世話はできない」と
忠男の姉弟達を訪ねる旅に出る・・・という話。

仲代達矢氏の演技は予想通りでした。
偏屈ぶり、わがまま、そしてすぐに音を上げる。
食い意地の張った「食べる」シーンはどれも圧巻でした。
それにしても、足が悪いと言いながら良く歩く、小走りする、そしてすぐに音を上げる。
存在感は凄かったです。

それから「春」を演じる徳永えり。
最初はその服装、歩き方から年齢不詳でした。 
と言うよりも14歳くらいの設定?と思ってしまった。
いくら北海道の田舎から一歩も出ていない女の子役と言ってもあの服装はないでしょ。
それ以上にあのガニ股の歩き方!
田舎者を演じるために演技指導をした、と聞きましたが、それは失敗だったと思う。
とにかくあの歩き方や走り方が気になって仕方がなかったです。

その他の出演者は本当に豪華です。
大滝秀治、菅井きん、小林薫、淡島千影、田中裕子・・・この辺りはブレがない。
最後の方に出る、春の父親の後妻である戸田菜穂ですが、どうして初めて会った忠男に
「まるで本当の父のよう。一緒に暮らしましょう。」と言うかな~?
この唐突な提案にはあいた口がふさがりませんでした。
(戸田奈緒は好きだけど・・・)

そしてラストが安直な展開に思えちゃう。
訪ね歩いた姉弟達には世話になれないという結論で二人は北海道に帰るのだろう、それしかないだろうな~と思っていたら電車の中でそうなるのか・・・

老いる事や孤独な老後、若者の未来の不安定さなどをテーマにしたかったのだろうけど、今一つ脚本に乗りきれなかった。
音量の大き過ぎる音楽にも違和感をずっと感じました。


今回の評価は・・・  星2つ  ☆☆

邦画・・・なかなか良い作品にめぐり合えない。


ロケ地として宮城県の気仙沼や鳴子温泉、仙台のシーンは真剣に見させてもらいました。
のどかな美しい景色がいっぱいでした。

   


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