ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

ボーイング、ボーイング

2013-01-16 04:34:19 | 時事

 これはもう、雪のニュースやらなんやらですっかり忘れられてる感じなんだろうけど、日航が新規導入したボーイング社の飛行機が事故続発、なんてあったでしょ?あれの報道のされ方が、なんか微妙にへんてこな気がして気になってるんだが。

 たとえばエレベーターの事故があった時の報道は、「シンドラー社のエレベーターがまた」とか、「シンドラー社の社長がこのようにコメントした」なんて形をとるでしょう?つまり、どこの会社の製品が事故を起こした、と。
 ところが、今回の事故連発に関する報道は、たとえば14日の朝日新聞の記事の見出しは「日航のB787機、また燃料漏れ」などというもので、まあ大体ほかのマスコミの扱いもそんな感じだ。つまり、「日航の」飛行機が事故を起こしたのであり、「ボーイング社製の」という言い方は注意深く避けられているのだ。

 例のエレベーター事故なら「シンドラー社は直ちに調査に入った」なんて報道がなされるところが、今回の事故連発に関する報道では、「日航が関連を調べている」となっている。
 製造元のボーイング社が今回の事故連発について、どのような見解を持ち、どのように対処しているのか、私は寡聞にして、それを報じる内容の記事に出会っていない。なにやらこれではまるで日航が自社で作った飛行機が事故を起こしているかのようではないか。

 おりしも、さっき全日空のこの件に関する緊急会見があり、謝罪とかしていたのだが、航空会社はむしろ不良品をつかまされた、という意味では被害者と云えなくもないのではないか。で、ボーイング社は、やっぱり知らん顔のようで。
 おかしくないか、この件に関する日本社会の反応。

 どんな事情があるやら知りませんが、いやあ、胡散臭いなあと思わずにいられないのだ。