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報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「ホスト役は早めに現地入り」

2019-11-19 18:55:44 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[11月19日17:45.天候:晴 長野県北安曇郡白馬村 白馬八方バスターミナル]

 観光案内所も兼ねた小さなバスターミナル。
 ここに1台の車が到着した。
 見た目は新型のタクシーのようだが、肝心の社名表示灯は無いし、緑ナンバーでもない。
 そこから降りて来たのは稲生勇太とイリーナとマリア。

 稲生:「ちょっと待っててください。今、乗車券を買って来ますから」
 イリーナ:「ああ。頼むよ」

 3人はバスターミナルの中に入り、稲生は券売機へ向かった。

 マリア:「夜になってから移動するとは……」
 イリーナ:「今週末の件で、教会の動きも警戒レベルになっているからね。昼間は堂々と大きく動けないさ」
 マリア:「教皇の来日する日に私達も移動するのに?」
 イリーナ:「彼が到着したら、教会の動きにそれに合わせる。だからこそ逆に、明後日の方向へ向かう方は安心だってことさ」
 マリア:「なるほど……」

 稲生が3人分の乗車券を買って来て、それからバスが到着した。

 係員:「お待たせしました!長野駅東口行きの最終便でーす!」

 何日も留守にすることもあり、稲生も大きなバッグを持っていた。
 こういう時、観光バス仕様の特急バスだと荷物室があるので便利である。
 3人の中で軽装備の魔道師と魔道士は先にバスに乗った。
 このバスターミナル始発ではないので、既に先客はいる。
 ただ、ド平日ということもあってか、そんなに観光客の姿は見受けられなかった。
 来月になれば冬期ダイヤとなり、スキー客見当ての便が増車されるだろう。
 しかし今は秋期ダイヤである。

 イリーナ:「着いたら起こしてね」
 稲生:「はい」
 マリア:「またですか」

 イリーナは稲生達の前の席に座ると、座席を倒して来た。
 長距離便ではないのでトイレは無く、シートピッチも狭いタイプであるが、それでも遠慮無いのは師匠の特権か。
 バスは稲生達ら乗客を乗せて発車した。
 最終便とはいえ駆け込み乗車の客も無く、その発車風景はあっさりとしたものだった。
 夏ならまだ明るい時間帯だが、この時期ともなると、もう外は暗い。
 バスはヘッドライトを灯して走行しているし、車内灯も最前部以外はマックス点灯されている。
 昔のバスと違って随分と明るくなったが、逆にイリーナのように寝たい乗客にとっては眩しいことだろう。
 イリーナはローブのフードを目深に被っているし、他にもサングラスや帽子を深く被って寝ている乗客もいた。

 マリア:「勇太のことだから、計画は万全だろう。それなのに、早めに上京するとは……」
 稲生:「まあ、本来はそれが普通なんですけどね。大師匠様並みのVIPが来られるとなると……」
 マリア:「でもスパ(温泉)までは下見できないと思うけど……」
 稲生:「それはネットで見て頂くしか無いですねぇ……。ってか、先生なら水晶球で見られるのでは?」
 マリア:「それを面倒臭がる大魔道師様なんだよ」

 マリアは口元を歪めて言った。

 稲生:「ははは……」

 稲生も一緒に苦笑いする。
 その後で真顔になった。

 稲生:「実は今回のホテル予約などについては、1人の協力者がいます」
 マリア:「う……嫌な予感」
 稲生:「まあ、その予感当たりですけどね。鈴木君です。温泉の方も鈴木君の協力がありました」
 マリア:「何かヤだな……」
 稲生:「まあ、そう言わないでくださいよ。顕正会時代やその後は罪障のせいで変人期間がありましたが、今ではだいぶそれも消滅して、いいヤツになりましたよ」
 マリア:「うーん……。ま、被害はエレーナに引き受けてもらおう。私はゴメンだ」
 稲生:「鈴木君、悔しがってましたよ。彼も魔道士になりたいって言ってたのに、けんもほろろに断られたんですから」
 マリア:「そもそもあいつに才能を見出すことはできない。基本的にこのダンテ一門というのは、志願制ではないんだ。師匠が弟子候補を探して勧誘する方式だから」
 稲生:「でも例外はありそうですね。要は志願しつつ才能があればいいんでしょう?」
 マリア:「あとはその師匠が気に入るかどうかだね。実は、いる。アナスタシア組にもいるし、ベイカー組のゼルダなんかもそうだったらしいな」
 稲生:「なるほど……」

 車内は暖房が効いて温かい。
 人によっては暑いくらいだ。
 マリアは着ていたローブを脱いで、膝掛けの代わりにした。
 ローブの下にはいつものモスグリーンのダブルのブレザーを着て、下はグレーのプリーツスカートをはいている。
 その下には黒いストッキングをはいている。

 マリア:「ところで、乗り換え先の新幹線はどうなの?」
 稲生:「はい。暫定ダイヤですけど、ちゃんと乗れます。今は本数が通常の8〜9割で済んでいるからいいようなものの、台風通過直後の状態の本数だったらどうしようかと思いましたよ」
 マリア:「師匠が占いで何も言ってなかったから、多分大丈夫だとは思っていたけど……」
 稲生:「ええ。かといって、今更高速バスには乗れませんし……」
 マリア:「どうせ師匠は乗ったら寝るだけだろうし、このバスよりはシートも広いからいいんじゃないの?」
 稲生:「このバス会社だと終点がバスタ新宿なので、森下に行くのが大変なんですよ。そりゃ都営新宿線一本ですけどね、平日の帰宅ラッシュの中に偉い先生を乗せるのは……」
 マリア:「師匠は別にいいって。それに、タクシーでもいいじゃないの?」
 稲生:「新宿から森下まで何千円掛かることやら……」
 マリア:「だから師匠にとっては、路線バスに乗るようなもんだって」
 稲生:「まあ、もう新幹線で東京駅まで行くルートを確保しちゃいましたし、同じタクシーでも東京駅からなら2000円台で済みますよ。大石寺から富士宮営業所くらいまでの金額」
 マリア:「ま、タクシー代は師匠に出してもらおう」
 稲生:「宿泊先のホテルがワンスターホテルでいいのかっていう不安はありますけど……」
 マリア:「特に鈴木が常宿にしているという時点で嫌な予感しかしないけど、師匠が何も反対してないからなぁ……」
 稲生:「エレーナの話じゃ、やっぱりあそこにも教会の魔女狩り隊が嗅ぎ付けてやってきたことがあったんだそうですよ」
 マリア:「やっぱりか」
 稲生:「その時、鈴木君が『正証寺アポ無し折伏隊』を結成して、激しく応戦して撃退した後、2度と来なくなったそうですが」
 マリア:「その手があったか……」

 それでも正証寺の誓願達成率は【お察しください】。
コメント (3)
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“私立探偵 愛原学” 「3連休最終日」

2019-11-17 21:04:31 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月4日07:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 今日は3連休最終日で、仕事の無い日は遅くまで寝ている主義なのだが、今朝に関してはいつもの平日と同じ時間に目が覚めてしまった。
 もう少し寝ていようかと思ったが、目が冴えてしまって眠れない。
 仕方なく起きることにした。
 私が洗面所で顔を洗っていると……。

 リサ:「愛原先生、おはよう……」
 愛原:「おっ、リサ。おはよう。絵恋さんは?」
 リサ:「まだ寝てる」
 愛原:「どうせ今日は休みだ。ゆっくり寝かせといてあげよう」
 リサ:「はーい。……でも、お腹空いた」
 愛原:「そうか。じゃあ、朝飯にしよう。パンとコーヒーくらいなら何とかなるだろう」

 ところが、リサの部屋が勢い良く開けられた。

 斉藤絵恋:「ちょーっと待ったぁーっ!朝ご飯なら私が用意しますよ!」
 愛原:「えっ、作れるの?」
 絵恋:「こっちのマンションからメイドを呼んで来て、フルコースでも満漢全席でも作らせますから!……あ、それともイギリスみたいにサンデーローストにします?牛1頭屠ってローストビーフ作るやつ!」
 愛原:「朝から元気だねぇ……。いや、いいよ。朝は軽食がいい。高橋ならトーストにベーコンエッグとか作ってくれるんだけど?」
 リサ:「サンドイッチー、サンドイッチー」
 絵恋:「了解しました!サンドイッチ作りまーす!」
 愛原:「できるのかい?」
 絵恋:「メイドが作っているところ、見てましたから」
 リサ:「補足。家庭科の調理実習でもやった」
 愛原:「そうなのか。じゃあ、お願いしようかな」
 絵恋:「何にします?」
 リサ:「BOWサンド」
 愛原:「BLTサンドだろ!」
 絵恋:「ボーイズ・ラブ……?」
 愛原:「ベーコン・レタス・トマトだよ!」

 いつでもどこでも、私がツッコミ役……。
 そして……。

 絵恋:「お待たせしました!できました!」

 結局、リサも手伝った。

 愛原:「おー、なかなかの出来じゃないか。見た目はちょっとアレだけど……。ま、ちょうどコーヒーも入ったし、頂こうか」

 私は少女達の作ったBLTサンドを頬張った。
 ブリティッシュ・レールロード・トランスポーテーション(英国鉄道交通)の略ではない。
 私はそれでボケようと思ったのだが、彼女らの方が上手であった。
 ん?鉄道はrailwayじゃないのかって?
 それはアメリカ英語。
 イギリス英語ではrailroadと呼ぶ。
 和訳すると前者は『鉄道』で、後者は『鉄路』かな。
 とはいえ、どちらも通じるとのこと。

 愛原:「おー、美味い美味い。なかなかの出来だよ」
 絵恋:「ありがとうございます。ささ、リサさんもどうぞ」
 リサ:「ん。さすがサイトー。美味しい」
 絵恋:「萌えへへへ……。ま、まあね」
 愛原:「ところで絵恋さん」
 絵恋:「何ですか?」
 愛原:「高橋はいつ帰してくれるのかな?」
 絵恋:「今日の9時には監禁……もとい、ホテルをチェックアウトする予定です」
 愛原:「そうか。ちゃんと高級ホテルを出発するに相応しい高級ハイヤーで送ってもらいたいものだね」
 絵恋:「も、もちろんです。少なくとも、そんじょそこらのタクシーより高級ですわ」
 愛原:「それならいい」

 もっとも、都内のタクシーの中には、タクシーでありながらハイヤーにも使える高級車を使用している会社も存在する。

 愛原:「絵恋さんはその前に帰りなさい」
 絵恋:「ええっ、どうしてですか?」
 愛原:「どうしてって……。キミ、高橋にしたことを忘れたのか?高橋のヤツ、絶対キミを許さないぞ?一応、俺からも宥めておくから、キミは火の粉の振り掛からない所に帰りなさい」
 絵恋:「私……もう少しリサさんと一緒にいたいです」
 愛原:「あのねぇ、ああ見えても高橋だって怒らせると怖いんだよ?あいつは元ヤンで、今でも現役の後輩達を沢山知っている。最下級国民として、上級国民に対するテロをいざなったらするくらいの勢いだぞ」

 無差別バイオテロには私と一緒に戦う高橋も、民衆の不満が爆発した暴動に関しては容認派であるという。
 この辺は左翼と変わらんか?

 リサ:「サイトー、愛原先生に迷惑を掛けちゃダメ」
 絵恋:「リサさん!」
 リサ:「もしどうしても私と一緒にいたいのなら、高橋兄ちゃんに謝って」
 絵恋:「ええっ!?」
 リサ:「先生、サイトーが兄ちゃんに謝るというのならいいでしょ?」
 愛原:「うーむ……。それとて危険だと思うが……。もう少しほとぼりが冷めてからの方がいいんじゃないかな?」

 ああ見えて高橋もサバけた感じはあるから、私が宥めておだててやれば、台風も過ぎ去るような気がするのだ。
 その時に絵恋さんに来てもらって、謝ってくれればOKのような気がする。

 リサ:「サイトーはやり過ぎたと思うけど、兄ちゃんも先生の言う事聞かなかったから罰が当たった」
 愛原:「俺は仏様かい」
 リサ:「兄ちゃんや私にとっては、神様仏様」
 愛原:「ああ、そうかい。……分かったよ。ただ、あれだ。それでも、やはり最初に俺から話をしておいた方がいいと思う。それまでは絵恋さん、リサと一緒に部屋に隠れてるんだ」
 絵恋:「ありがとうございます」

 それから2時間ほど経って……。

 愛原:「おおっ、黒塗りのベンツSクラス。確かに高級車だ」

 マンションの前に、高橋を連れて来たと思われる車が止まった。
 そこから黒いスーツを着た男達が、高橋の両脇を抱えて降りて来た。
 運転手は車で待機していて、リアシートの男達が高橋の両脇を抱える役。
 助手席の男が先導役のようだ。

 愛原:「高橋、大丈夫か!?」
 高橋:「先生……生きてて良かったっス……」
 愛原:「う、うんうん。生きてて良かった」
 黒服:「こちらがお土産です」
 愛原:「お土産!?」

 先導役の黒服は大きな鞄を持っていたが、私にそれごと差し出した。

 高橋:「あの女ども……最後には餞別をくれたんです……」

 開けてみると4℃ブランドの指輪とか入ってるぞ?
 何だこりゃ?

 黒服:「うちの女性職員が皆この男に骨抜きにされて、プロポーズの品々です。お詫びの品として受け取って頂けると幸いです」
 愛原:「いや、あのね!」

 ホストに貢ぐ女性客かよ!
 指輪とかの他にはラブレターまで。
 高橋のヤツ、すげェな!

 高橋:「できればゴミとして処分して頂けると幸いです」
 愛原:「大黒屋にでも持って行くよ、全部!」
 高橋:「それよりあのクソガキは……?」
 愛原:「あー、それなんだけど……」
 黒服:「キサマ、御嬢様をクソガキとは何だ?」
 愛原:「まあまあまあ。送ってもらってありがとうございました。あとはこっちで何とかしますんで、どうか速やかにお引き取りのほどを……!」

 私は高橋だけ引き取り、あとは全員追い出した。

 愛原:「高級貴金属は後で換金するとして、絵恋さんのことだな?お前の気持ちはよく分かる。しかしだな……」

 え?高橋に貢いだ女性達に貴金属は返さないのかって?
 高橋がもらったものを私が引き取ったのだ。
 所有権は私にある。
 権利者の私が如何様に処分しようが自由だ。
 全く、俺より先にプロポーズされやがって……って、違う違う。
 何とか高橋を宥めすかした私は、彼を絵恋さんと引き合わせた。
 一触即発かと思ったのだが、リサもちゃんと絵恋さんに口添えしていたらしく、一応素直に謝ったことで何とか収束した。

 この騒動で1番得したのは……オンナ的には高橋だろうが、カネ的には私かなw
 どっちがいいかは、【お察しください】。
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“私立探偵 愛原学” 「愛原家の夜」

2019-11-16 19:10:58 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月3日23:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 今夜は諸事情あり、高橋は不在で斉藤絵恋さんが泊まりに来ている。
 リサに主導権を握られ、一緒に入浴するハメになってしまったが、絵恋さんにとっては試練になったことだろう。
 何しろ、大好きなリサと一緒に風呂に入る為には私とも入らなければならないという条件を飲まなくてはならなかったからだ。
 もちろん私がそうしたわけではない。
 リサに主導権を握られてしまったというのは、正にその悪魔の選択を実施したのがリサだったからである。
 リサには私のお仕置きが通用せず、それで主導権を奪われてしまったというわけだ。
 何気におバカな高橋であるが、こういう時、その権限を取り戻してくれるのが彼であることを考えると、高橋の存在意義は何気に大きかったのだと痛感した。
 恐らく絵恋さんも幼少の頃は父親の秀樹社長と一緒に風呂に入っていたことがあるだろうから、【あれ】を【ぴー】るのは初めてではないと思われるが、とはいえやはり彼女の反応は【お察しください】。
 いや、私は強要してないよ?
 むしろ私は子供の教育に悪いから辞退したかったのだが、リサの凄みに負けてしまったのだ。
 リサは私の前でも平気で全裸になり、私の背中を流してくれたのだが、絵恋さんは終始【お察しください】。
 BOWはその正体を露見させた時、ほぼ何も身に付けていない状態で現れる。
 ましてやリサはラスボスを張れるほどのグレートBOW、見た目は10代前半の少女なのに。

 リサ:「サイトー、楽しいお風呂だった。また3人で入ろう」
 絵恋:「り、リサさん……」

 リサは脱衣所の洗面所で絵恋さんの髪をブラシとドライヤーでグルーミングしていた。
 絵恋さんは物凄く恥ずかしかったのか、顔だけでなく、体中真っ赤にしていた。

 絵恋:「り、リサさんは、愛原先生と……い、いつもあんなことしてるの?」
 リサ:「うん。もちろん、高橋兄ちゃんの後でだけど。先にしようとすると、お兄ちゃん、物凄く怒るの」
 絵恋:「ほ、本当は後にやっても怒られるんじゃない?」 
 リサ:「最初はそうだったんだけど、愛原先生が許可してくれたら、渋々承知してくれた」
 絵恋:「さすが先生ね。……ねぇ、リサさん?」
 リサ:「なに?」
 絵恋:「この事、お兄さんにバレたら大変なことになるよね?」
 リサ:「多分怒ると思う」
 絵恋:「だよね?だからリサさん、この事は黙っててあげるから、今度は私の言う事聞いてくれる?」
 リサ:「サイトーも先生の体を洗ってあげたことがバレたら、お兄ちゃんに怒られるし、サイトーのお父さんにバレたらカンドーされると思う」
 絵恋:Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 絵恋さん、あえなく撃沈。
 てかリサのヤツ、本当にSだな?
 いや、BOWは全般的に闘争心の塊であり、それからすればMよりもSになること必然だとは思うが……。

 リサ:「はい、終わり」
 絵恋:「あ、ありがとう。今度は私が絵恋さんの髪、とかしてあげるね」
 リサ:「ん。よろしく」

 何だかんだ言って、仲はいいんだな。
 私はリビングでSF映画を観ていた。
 ゲーム機もここにあるが、さすがにこれ以上は夜更かしになるから、保護者として許可はできないな。

〔シンディ:「下等で愚かな人間どもよ!私を無視するとはいい度胸だ!その罪、死を持って償うがいい!」
 敷島孝夫:「シンディ、やめろ!アリス!アリス!早くシンディを緊急停止させろ!お前の所有者権限をフル活用して!!エミリーは力づくで止めろ!!」〕

 リサ:「……下等で……人間ども……」
 絵恋:「リサさん?」
 リサ:「下等で愚かな人間……」

 リサはドSの笑みを浮かべて、クルッと絵恋さんの方を向いた。

 リサ:「鞭で引っ叩きたい……」
 絵恋:「り……リサさんになら引っ叩かれてもいいッ!」

 絵恋さんは思わずリサを抱きしめた。

 リサ:「サイトー、きつい」
 絵恋:「ご、ごめんなさい!」
 リサ:「今のは冗談。映画のキャラクターにインスパイアされただけ」
 絵恋:「今流行りのSF映画だもんね。さすが愛原先生だわ」

 リサも絵恋さんから髪をとかしてもらうと、私の左隣にやってきた。

 リサ:「わたしも映画観るー」
 愛原:「おいおい、夜更かしは良くないぞ?」
 絵恋:「私もリサさんと観るわ。いいでしょ?」
 リサ:「ん。だけど、サイトーは先生の右隣りに座って」
 絵恋:「えぇえ?私、リサさんの隣がいいんだけど……」

 するとリサ、また目を赤く光らせた。

 リサ:「わたしの言う事が聞けないの?」
 絵恋:「わ、分かったわ……」

 絵恋さんは渋々ながら私の右隣りに移った。
 そして、リサが私に引っ付いて来る。

 リサ:「サイトーも先生にもっと引っ付いて」
 絵恋:「り、リサさん?」

 するとリサ、今度は牙を剝いた。

 リサ:「わたしの言う事が……!」
 絵恋:「わ、分かったから」

 絵恋さんは仕方なく私に引っ付いた。

 リサ:「どう、先生?ハーレムハーレム!」
 愛原:「これがやりたかったのか」

 もちろんこのコ達があと10歳大人であれば、文句なしの両手に花だろう。
 しかしこのコ達は、私を喜ばせるには10歳ほど若かった。
 リサは満面の笑みを浮かべている。

 愛原:「うん、分かった。気持ちだけ頂いておくよ。絵恋さん、悪かったね」
 絵恋:「いえ、これもリサさんの為ですから……」

 絵恋さんは気丈に言ったが、やはり顔は少し青ざめていた。

 リサ:「私は愛原先生のことが好き。だから先生は、いつでも私を肉便器にしていいから」
 愛原:「!!!」
 絵恋:「に、にくべん……?」
 愛原:「どこでそんな言葉覚えて来るんだ!?いくら俺のPCデータでも、そんなのは入ってなかったはずだぞ!?」
 リサ:「それは学校で男子達が……」
 絵恋:「あー、男子達、時々セクハラ話で盛り上がってるよねー?」

 私が中学生の時もそういう下ネタ話に花を咲かせる中二病達がいたが、女子達の前では少し遠慮していたと思うのだが、今は遠慮無いのだろうか?
 それとも、リサの学校だけか?

 絵恋:「私は本当は女子校に行きたかったんだけど、お父さんがどうしても東京中央学園に入れってうるさかったの」

 秀樹社長も、薄々娘の病気に気づいていたんだろうなぁ……。

 絵恋:「でも今はそれで良かったと思ってる。リサさんと出会えたんだから……」

 絵恋さんは恍惚とした表情を見せた。

 リサ:「その学校に入れてくれたのは、偏にここにいる愛原先生のおかげ。だから私は先生に感謝しているし、サイトーも感謝しなくちゃいけない」
 絵恋:「た、確かに!愛原先生、リサさんを東京中央学園に入れてくれてありがとうございます!」
 愛原:「いや、別に俺がその学校を選んだわけじゃないから……」

 確か、善場氏に勧められたんだっけ。
 国家機関の推薦だったのに、私立校とは違和感があったものだが……。

 リサ:「だからサイトーも、御礼として愛原先生に処女を捧げなければならない」
 絵恋:「り、リサさんがそう言うなら……」
 愛原:「やめなさい!リサはともかく、絵恋さんは御嬢様なんだから、尚更貞操は大事にしなさい!」

 絵恋さんはリサの言いなりだな。
 学校でもこんな感じなのだろうか?
 私は何だか嫌な予感がしてしょうがなかった。
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“私立探偵 愛原学” 「愛原家の一夜」

2019-11-15 19:05:43 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月3日22:00.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 私は斉藤絵恋さんのSP軍団によって拉致られた高橋への電話をやっと許された。

 愛原:「大丈夫か、高橋?」
 高橋:「先生、助けてください。ガチの犯罪っスよ、これ」
 愛原:「だが、上級国民特権で彼女らは摘発されない。この場合、高橋の方に問題があったという日本ならでの司法が動くだろう」
 高橋:「そんなぁ……」
 愛原:「俺達下級国民は、上級国民様の為に命をも差し出さなくてはならないのだ」
 高橋:「で、ですが……!」
 愛原:「このことは例え日蓮仏法を実践していても変わらぬものであり、下級国民信徒はいつまでも乞食信徒として功徳を物乞いのようにおすがりするしかないのであーる。そして上級国民信徒は、下級国民信徒から吸い上げた福運を自分の功徳としてウハウハの信心生活を……」
 高橋:「せんせ!?何か変なこと言ってますよ!?」
 愛原:「……ヒック!」
 高橋:「酔っぱらってんじゃないっスか!こっちは監禁されて拷問までされてるというのに!」
 愛原:「ゴメンゴメン。絵恋さんの奢りで飲み放題にしたら、誰も止めてくれなくてさぁ……」
 高橋:「アネゴからさんざんっぱら怒られたじゃないスか!」
 愛原:「とにかく、お前が今夜一晩おとなしくしてくれれば解放すると絵恋さんも言ってるから……」
 高橋:「こっちは拷問に耐えかねて大暴れしたい感じっスよぉ……!」
 愛原:「まあまあ。てか、どんな拷問されてるんだ?水責めか?」
 高橋:「そうっスよ!さすが先生っスね!」
 愛原:「マジか!地下牢の池に溜められた水でなぁ……」
 高橋:「地下牢の池っつーか……」
 愛原:「ん?」
 高橋:「ホテルの地下プールで、女の監視員と何人も水中プレイさせられてマジ死にそうっス!早く助けてください!」
 愛原:「……その様子、写真に撮って送ってくれるか?」

 しばらくして送られてきた写真には、高級ホテルのプールを貸切状態で美女達と全裸水泳させられている高橋が写っていた。
 美女達は歌舞伎町のナンバー1ホストもかくやと思われるイケメン高橋と全裸水泳を楽しんでいるようだが、自称ゲイの高橋にとっては確かに拷問だろう。
 実際、高橋のヤツ、死にそうな顔をしている。
 何でも、美女達に下半身を違った意味で食いまくられ、別の意味で死に掛かっているとのこと。
 私のようなノーマルから見れば、高級ホテルの貸切プールでゴリマッチョの男達と全裸水泳を楽しまされるようなものだ。
 うん、そう考えると確かに拷問だ。
 正直言って、私が今そこに行って高橋と交代したいくらい。
 でもそうしたらそうしたで、美女達は逃げて行くであろう。
 キモオヤジとか言って……。

 リサ:「愛原先生、一緒にお風呂入ろ」

 そこへリサが入って来た。

 斉藤絵恋:「リサさーん!どうして私と入ってくれないのーっ!?どうして先生と!?そんなの嫌ーっ!!」
 リサ:「サイトーとは昨夜一緒に入ったから」
 絵恋:「今夜も一緒に入ってくれたっていいじゃない!?」
 リサ:「私、ずっと先生と一緒に入りたかったの。でも、高橋兄ちゃんがそれを邪魔してきて……」
 愛原:「いや、それが普通なんだけどな」
 絵恋:「だったら私も一緒に入るわ!それならいいでしょ!?」
 愛原:「狭い狭い」

 全く。
 何で私は若い女にモテなくて、子供と男にしかモテないのだろうか。
 高橋はその逆だというのに……。

 愛原:「高橋、とにかくアレだ。作戦行くぞ!『いのちをだいじに』!」
 高橋:「うっしゃあーっ!……っ、アッー!」
 愛原:「……おい?」
 高橋:「10発目……搾り取られました……」
 愛原:「……御愁傷様」

 私は電話を切った。

 愛原:「絵恋さん、うちの高橋が違った意味でエラい目に遭ってるんだけど、何か知ってる?」
 絵恋:「さあ?お兄さんのことは、うちの執事に任せてますので」
 愛原:「つまり、いま高橋が普通の男にとって超絶御褒美、しかし彼にとっては拷問な目に遭っているということも、あずかり知らぬということだね?」
 絵恋:「まあ、そうですね。先生の手前、あまり手荒な事はしないようにと伝えてあるんですけど……」
 愛原:「そしたら?」
 絵恋:「女性SPに処遇させるから心配しないでくださいと……」

 イケメン高橋に発情した美女達、SPかい!

 絵恋:「もしやり過ぎな所があったら、私から言っておきますけど?」
 愛原:「いや、いいんだ。もう手遅れみたいだから」
 リサ:「それより、早くお風呂入りたい」
 絵恋:「そうですわ。早く入りましょうよ、先生?」
 愛原:「だからうちの風呂に3人は狭いっての。だいたい、特に絵恋さん、分かってるの?」
 絵恋:「何がです?」
 愛原:「こんなオジさんと一緒に入るってことは、『裸の付き合い』をすることになるんだよ?それでもいいの?」
 リサ:「私は大歓迎」
 絵恋:「えぇえ?リサさんがそう言うなら、考えなくもないですがー!」
 愛原:「言っておくが水着はナシだからな?」
 リサ:「望むところ。むしろ『お風呂3P』希望」
 愛原:「ちょっと待て。それも学校で男子が話していたのか?」
 リサ:「愛原先生のPCデータの中に入ってた」
 絵恋:「おふろさんぴー?って何ですか?」
 愛原:「勝手に俺のPC観るなと何度言ったら分かるんだ!罰としてリサの服も洗ってやる!」
 リサ:「むしろ御褒美です」
 愛原:「う……そうか。だったら、俺の服や下着とも一緒に洗濯機で洗ってやろう!」
 リサ:「もっと御褒美!」
 愛原:「あ、あれ?じゃあ、高橋の服やパンツと……」
 絵恋:「いや!それだけは……それだけは許してください!今日の服と下着はお気に入りなんですぅ!」

 絵恋さんが号泣した。
 しまった!中学生の女の子を泣かしてしまった。
 俺は最低の探偵だな……って、あれ?

 愛原:「俺は誰にお仕置きしようとしてたんだ?」
 リサ:「わたし。でも結果的にサイトー」
 愛原:「……俺が悪いのか?」
 リサ:「うん。先生が素直に一緒にお風呂に入ってくれれば済む話」
 愛原:「そ、そうか。じゃあ、一緒に入ろうか」
 リサ:「サイトー、行こ。一緒にお風呂入る」
 絵恋:「う、うん。うんうん……」

 脱衣所に行ってから気づいたことがある。
 ……何気に俺、主導権をリサに奪われてる!?
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“私立探偵 愛原学” 「探偵の自宅」

2019-11-13 19:19:10 | 私立探偵 愛原学シリーズ
 ※冗談抜きで、今度の御講で、「信仰と異性問題について」を講中で議論したくなってきた。恐らくタブーに切り込むこととなるので、開催の承認は降りないだろう。

[11月3日20:13.天候:晴 東京都墨田区江東橋 都営バス錦糸町駅前停留所→錦11系統車内]

 私の名前は愛原学。
 都内で小さな探偵事務所を経営している。
 今日はリサと斉藤絵恋さんとで、外で夕食を食べて来た。
 リサが1番、肉をバクバク食っていたな。
 私はどちらかというと、飲む方だ。

 愛原:「いやー、食った食った。御馳走さん」
 斉藤絵恋:「先生、御馳走様でした」
 愛原:「いやいや、いいよ。むしろ、それを言うのは俺の方だ。キミが持って来た食事代の中から払ったんだから。実質的にね」

 絵恋さんはたかだか今日一泊するだけだというのに、何と家から10万円も持って来た。
 どこの高級ホテルに泊まる気だ。
 もっとも、これが“おぼっちゃまくん”の主人公なら、10億円くらい持ってきそうなものだから、まだ現実的な額か?
 いや、違う。
 くそ、このコといると金銭感覚が狂う。
 それとも、飲み放題で飲み過ぎたせいか?
 駅ビルを出た私達は、再び都営バスに乗り込んだ。
 今度は始発から乗ったので着席できた。
 私は1人席に座り、JC2人はすぐ後ろの2人席に座った。
 因みに絵恋さんは家に来た時は学校の制服を着ていたが(リサを真似したらしい)、焼肉をするということで、私服に着替えていた。

〔発車致します。お掴まり下さい〕

 発車時間になり、バスが走り出した。
 それにしても、ノンステップバスの前扉に採用されているグライドスライドドア。
 折り戸と違って内側にスペースを必要とするわけでもなく、かといって引き戸のように戸袋が必要というわけでもない。
 これを最初に考えた人は大したものだと思う。
 欠点は密閉性の悪い折り戸より更に密閉性が悪くなること。
 車種によっては、閉扉しているにも関わらず隙間が見えるほどである。
 だから間違っても、長距離・高速走行し、気密性や静粛性も求められる観光バスや高速バスには採用されなかった。

〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂きまして、ありがとうございます。この都営バスは菊川駅前、浜町中の橋、茅場町経由、築地駅前行きです。次は錦糸堀、錦糸堀でございます〕

 愛原:「なあ、絵恋さん?」

 私は後ろを振り向いて言った。

 絵恋:「何ですか、先生?」
 愛原:「高橋はいつ解放してくれるんだ?」
 絵恋:「明日には解放しますよ。私が帰る頃にはね」

 絵恋さんはドSな笑みを浮かべた。

 愛原:「頼むから手荒なマネはしないでくれよ?」
 絵恋:「あのお兄さんがおとなしくしてくれれば、大丈夫ですよ?」

 するわけがない。
 きっと高橋は何度も監禁場所から脱走しようとするはずだ。
 しかし、現実には脱出ゲーのように失敗しても何度もコンティニューできるわけではないからな。
 恐らく彼は今、高級ホテルという名の薄暗い地下室に鎖で繋がれていることだろう。
 彼には申し訳ないが、これが人間社会というものだ。
 持てない人間は持てる人間に従わざるを得ない。
 これが人間社会というものだ。
 だからこそ、持てる人間が何かのきっかけで全てを失った時、持てない人間から嘲笑の嵐が舞い起こるのだろう(例、台風19号における武蔵小杉のタワマン)。

 絵恋:「ここでは愛原先生が1番だということは、お兄さんも御存知だったはず。その言う事を聞かないで反抗するから、あんな目に遭うんですよ」
 リサ:「先生の言う事は絶対だと言ってたのに……」
 絵恋:「ねー?」

 まあ、そこは高橋にも自業自得的な部分はあるが……。
 ま、とにかく力を持っている人間には逆らうなってことだな。
 何度も言うが、これが人間社会の現実というものである。

[同日20:45.天候:晴 墨田区菊川 愛原のマンション]

 乗ったバス停と同じバス停でバスを降りた私達。
 途中のコンビニで明日の朝食を買うことにした。
 確か高橋が、食パンなどを切らしていたとか言っていたから、ここで買うことにする。
 買い物を済ませて、ようやく私達は帰宅した。

 愛原:「さあ、着いた着いた」
 リサ:「再び、ただいま」
 絵恋:「再び、お邪魔しまーす」
 愛原:「まあ、寛いでくれ。ゲームやるならやってもいいし……あ、その前に宿題を……」
 リサ:「あ、それもうやった」
 愛原:「ん、そうか?」
 絵恋:「難しい数学の宿題でしたが、リサさんに教えてもらいました。リサさん、頭いいんですね」
 愛原:「まあな……」

 何しろ監禁されてた研究所が、クイズに答えないとドアの開錠ができないような場所だったからな。

 リサ:「お風呂、もうすぐ沸く?」
 愛原:「ああ、そうだ。タイマーで21時にセットしていたんだっけ。もし良かったら、キミ達先に入っていいよ」
 絵恋:「いいんですか?」
 愛原:「ああ。俺はまだ事務仕事が残ってるから。あ、そうそう。リサの服を洗濯してくれた礼に、キミの服も洗濯しておこう」
 絵恋:「え?いや、いいですよ。この服、洗濯機で洗えない生地ですし……」
 リサ:「それじゃ、サイトー。持って来たパジャマとかを洗ってもらう。パジャマは洗濯できるでしょ?」
 絵恋:「え、だからいいって……」

 だが、リサは目を赤く光らせ、牙を剝いた。

 リサ:「先生の言う事は絶対……!」
 絵恋:「は、はい!」

 S女王の絵恋さんも、リサの前ではドMに早変わりか……。

 愛原:「それじゃ、脱いだ服は脱衣カゴに入れといてね」
 リサ:「はーい」
 絵恋:「……はい」

 私は自分の部屋に入った。
 もちろん、高橋は高橋で自業自得だろう。
 私の指示に従っていれば、監禁されることはなかった。
 確かにその通りだが、絵恋さんにもやり過ぎる部分はある。
 こんなアラフォー中年オヤジに自分の服や下着を洗ってもらうなんて気持ち悪いと思うだろうが、これが私からのワガママセレブ嬢に対する戒めである。
 もちろん、リサが私の肩を持つことは想定内だ。
 高橋が監禁されなければ、そんな気持ち悪いことも起こらなかったと反省してもらいたい。
 どうしてかって?
 もし私が高橋のいる前であんなことを言ったら、やっぱり高橋は反対したと思うのだ。
 つまり、結果論だな。
 世の中、過程よりも結果が評価される。
 そういう世の中についても早く学べた時、社会への競争力も早くつくというものだ。
コメント
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