報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“アンドロイドマスター” 「ケンショーグリーン」

2014-08-28 14:55:02 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日20:45.廃ホテル“シークルーズ”B3Fコントロールセンター 敷島孝夫、アリス・シキシマ、キール・ブルー、エミリー]

「鍵を2つ同時に回すのか。どれどれ……」
 敷島とアリスは説明書きの通り、メイン電源再起動スイッチを回した。
「どうだ?」
 監視パネルを見たが、うんともすんとも言わない。
「は?何で?」
 アリスは怪訝な顔をした。
 キールがパネルを操作する。
「参事、博士、そもそも電気がこのホテルに送電されてません」
 と、報告した。
「そりゃそうか」
 敷島、妙に納得。ポンと手を叩く。
「廃業してるんだから、電気代払ってるわけないもんな。送電止まってて当然だ」
「ちょっと!エレベーターはどうするのよ!?」
「他に動かす手段は無いかな?」
 敷島はセンター内にある資料を探し回った。
「今稼働してる非常予備電源で、エレベーターが動くように設定するしかないだろ。そもそも、どうして非常予備電源じゃエレベーターが動かないんだ?」
「非常予備電源ですからね、いつ燃料が切れるか分からないので、閉じ込め防止の為かもしれません」
「めんど臭いなぁ。俺が昔いた大日本電機の本社ビルなんか、エレベーター専用の非常予備電源があったんだぞ」
 敷島が文句を言うと、キールは苦笑した。
「そう言われても、このホテルはそういう方式では無いようですからね」
「あの、皆さん」
 そこへ、エミリーが話し掛けた。
「何だ?」
「非常予備電源は・1基だけでは・ないようです」
「何だって!?」
「最大・4基・あります。今現在・稼働しているのは・1基だけです」
「よーし!4基全部稼働させよう!ここでできるか?」
「ちょっと待っててね」
 アリスがキーボードを叩く。
「……3基は稼働できるみたい」
「残り1基は?」
「故障してるみたいね」
「まあ、でも、3基稼働でエレベーター動かせんだろ?」
「……いや、4基全部稼働させないとエレベーターが動かないみたい」
「かーっ!めんど臭ぇホテルだな!で、非常予備電源はどこにある?」
「この、更に向こうの電気室みたい」
「よし。ちょっと行ってみよう」

[同日21:00.同ホテルB3F 電気室 敷島、アリス、キール、エミリー]

 電気室は施錠されていたが、当然鍵はコントロールセンター内にあった。
 それで中に入ると、確かに大きな機械が4基あった。
「故障しているのは、この4号機ね」
「直せるか?」
「調べてみる」
「頼む。キールはアリスの護衛をよろしく」
「かしこまりました」
「俺とエミリーは、他にエレベーターを動かす方法が無いか調べてみるよ」
「お願い」
 敷島とエミリーは電気室を出ると、再びコントロールセンターに戻った。

[同日21:15.コントロールセンター 敷島&エミリー]

「別に、全部のエレベーターを動かす必要は無い。ピンポイントに、秘密の研究所に向かうエレベーターだけ動けばいいんだよ」
「イエス」
「他にヒントが無いか探してみよう」
「それには及びません」
「! 誰だ!?」
「怪しい者ではありません。私は横田……もとい、ケンショー・グリーンと申します。先般の総幹部会における大感動は、未だ冷めやらぬものであります」
「ケンショーだ!?テロリストか!」
 エミリーは右腕をマシンガンに変形させた。
「テロリストではありません。崇高かつ高潔な仏弟子であります。あなた方こそ、アッラーというインチキ神の名の元に世界の平和を脅かすイスラムの武装テロ組織ではありませんか?」
「俺達は無宗教だ!まあ、仏教にも昔、オウムという名のテロ集団がいたからなぁ!」
「あなた達、地下の研究施設に行かれるのですか?」
「! 知ってるのか!?」
「既に、イエローとレッドが向かっております」
「エレベーターを起動させないと行けないと思ったが……」
「その通りです。それにはまず防災センターで起動させた非常予備電源の他、このコントロールセンターで更に2基を起動させ、そしてもう1基を現地で起動させねばなりません。ええ、それはもう一閻浮提広宣流布の如く、険しい道のりです」
「よく分からんが、現地で起動させる方法は!?」
「クフフフフフフフ……。ケンショーの功徳であります。この再起動キーを優しく差してあげまして、そう、まるでそれは、あの不朽の名作、『発情期ブルマ検査』の如く、嗚呼……」
「いいから、それを寄越せ!」
 敷島、グリーンに突進する。
 が、グリーン、見た目と裏腹に敷島の攻撃を避け、軽やかにエミリーの横に立つ。
「!?」
「お嬢さん。今夜は月がきれいですね」
「外は豪雨だし!しかも地下だから外自体見えないし!」
 勢い余って、スッ転んだ敷島、その状態からツッコミを入れた。
「しかし、そのような物騒なものを持ってはいけません。確かに昔、『セーラー服と機関銃』という名作がありましたが、あなたにセーラー服は似合いません。せっかくのモデル体型が台無しです。さあ、その物騒なものをしまって……」

 ナデナデ……。(←喋りながらエミリーの深いスリットに手を差し入れ、太ももや尻を撫でる)

「嗚呼……素晴らしい。しかしながら、お尻のプロテクターが邪魔です。外してしまいましょうか。その下の、さぞかしセクシーなパンティも脱いでしまってください。何なら、私が外し、そして脱がして差し上げましょお」
「…………」
 エミリーにはそのような感覚は無い。
 が、グリーンの突拍子も無い行動に思考が停止し、半分フリーズし掛かってる。
「おーい、オッサン、オッサン!緑のオッサン!」
「何ですか?バブル景気の恩恵にすら預かれなかった、哀れな無気力・少子化、ロスジェネ世代の青二才さん?」
「悪かったな!団塊世代のオッサン!自分達だけ好景気楽しみやがって!……って、そんなことはどうだっていいんだ!ロボットにセクハラしてんじゃねーよ!」
「クフフフフフフ……。ケンショーに怨嫉すると、頭がおかしくなる典型ですね。このような美しい女性のどこがロボットだというのですか?大きな胸、大きなお尻の……」
「……エミリー。頭痛くなってきた。とっとと感電でもさせとけ」
「……はっ。イエス!」
 フリーズし掛かっていたエミリーだったが、敷島の命令を受けて、我に返る。
 すぐにグリーンの肩を掴み、
「せ、積極的ですね。最近のコは……」
 左手から、高圧電流を放った。
「あばばばばばばばばば!」
 グリーンは頭がパンチパーマになり、眼鏡をふっ飛ばしてその場に倒れた。
「どうやら本当に、イスラムの武装テロリストではないようだな」
「イエス」
「んん?するとこのホテルには、イスラムの武装テロリストの他に、この仏教テロリストもいるってことか???」
 敷島がグリーンから鍵を分捕りながら考え込んだ。
 と、そこへ、
{「タカオ、タカオ。聞こえる?」}
 アリスから無線が飛んできた。
 敷島は右耳に付けているインカムのボタンを押した。
「ああ、聞こえる。どうした?」
{「原因が分かったわ。どうやら故障じゃなくて、起動キーが必要なだけみたい。ただ、鍵の形状がシリンダー型みたいなの。さっきコントロールセンターで使った鍵とはまた別のヤツ。探してきてくれない?」}
「ああ、それならもう見つかったよ」
{「ほんと!?」}
「ああ。今、そっちへ向かう」
 敷島とエミリーは、電気室へ向かった。
「大丈夫か、エミリー?さっきのセクハラ」
「特に・ダメージは・ありません」
「あー、そうかい」

 そもそも、セクハラという概念自体が無い。
 キールとは、時々ハグを交わすことはあるが。
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“アンドロイドマスター” 「ケンショーブルー」

2014-08-27 21:52:51 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日19:00.廃ホテル“シークルーズ”1Fプロムナードのバー“スター・オーシャン” ケンショーブルー]

「プロムナードに立てこもったのは正解だったぜ、ああっ!?思った通り、開けてねぇ酒やら缶詰やら沢山あって功徳だぜ、ああっ!?」
 ホテルが廃業して何年も経っているというのに、何を言っているのだろうか。
 しかしブルー、気にせず、埃被ったワインの瓶を開ける。
 ……なるほど。ワインなら、ワインセラーに長年保存されていても大丈夫か。
「……ヒック!1991年もののワイン、最高だぜぇ!ああっ!?ソッカー破門の年だぜっ、ああっ!?コクが効き過ぎて功徳だぜぇ……!」
 ワインはともかく、20年前の缶詰まで酒の肴にしてしまうブルー。恐るべし!
「ん?何だこりゃ?」
 ブルー、何かを拾い上げる。銃だった。ライフルである。
「おおっ!やったぜ!これで化け物もテロリストもブッ殺せて功徳だぜ!」

 トントン。(背後から肩を叩かれるブルー)

「あ?何か用か、ああっ?」
「ウウ……」
 振り向くと、クリーチャーロボがいた。
「…………」
 目が点になるブルー。
 しかし、
「うわあっ!くくく、来るなっ!ああっ?!」

 ズダーン!ズダーン!(慌てて引き金を引く。至近距離ということもあって、弾はクリーチャーの頭に命中)

「ウアア……!」
 頭から火花を吹き散らし、ズフズブに崩れ落ちるも、ボンッ!と爆発し、白いドロドロの液体をまともに被ったブルーだった。
「……罪障消滅だぜ。ああっ?グリーン以上にイカ臭いぜ。ああっ?……ん?何だこれ?」
 ブルー、今度は鍵を拾った。

[同日20:00.同ホテル、コントロールセンター入口前→エントランスホール 敷島孝夫、アリス・シキシマ、キール、エミリー]

 コントロールセンターに向かった敷島達だったが、引き返さざるを得なかった。
 何故なら、コントロールセンターに向かう階段があると思われるドアは施錠されており、そのドアには貼り紙がしてあったからだ。

『この先、コントロールセンターにつき、関係者以外立ち入り禁止。鍵が御入用の方はプロムナードのいつもの店まで御足労を。 コントロールセンター室長』
 とのこと。

「結局、プロムナードに行かなきゃいけないのね」
 アリスはめんど臭そうに頭をかいた。
「いっそのこと、エミリーに無理やりこじ開けてもらうっていう手があるぞ?」
「それは危険ですね。ややもすると、セキュリティが入っていて、こじ開けたらそのシステムが作動する恐れがあります」
 敷島の乱暴な言葉に、キールが冷静に答えた。
「いいんじゃないの?テロリストもいることだし、警察に通報が行っても」
 更に言う敷島。
「いえ。警察ではなく、ドクター・ウィリーが仕掛けた罠が作動するかもしれないと申し上げているのです」
「……じー様ならやりかねないね。アタシが子供の頃、無理やり研究所に突入してきたFBIを一網打尽にしてた気がする」
「うへー……。なんつージジィだ」
 敷島は呆れた。
「だから、キールの言う事が正しいと思うわ」
「へーへー」
 エミリーは右腕をマシンガンに変形させながら、プロナードに続く扉の舵輪型の取っ手を回した。

[同日20:15.同ホテル、プロムナード 敷島、アリス、キール、エミリー]

 プロムナードにある飲食店街は、当然ながらほとんどの店舗がシャッターを下ろしている。
「どこにテロリストがいるかも分からん。気をつけろよ?」
「イエス」
 エミリーとキールは互いの片目をオレンジや緑に光らせ、周囲をスキャンしていた。
 オレンジや緑というのは、見る角度によって光の色が変わるということだ。
「……この展開、思い出した。今、MEIKOとKAITOが出ているドラマによく似てる」
「あの、ゴーストシップと化した豪華客船内でのホラーアクションのこと?」
 敷島の言葉に、アリスが反応した。
「ああ。確か、ドラマの時もプロムナードに鍵を探しに行くシーンがあって、そこで中ボスと戦うんだよ。ウィルスに感染したんだけど、なまじっか耐性があった為に、却ってもっと変な化け物に変化してしまったっていう……」
「ふーん……」
「そいつは化け物でありながら銃を扱えるヤツで、いきなり発砲してくるんだよ」
 敷島がそう言った時だった。
「危ない!敷島さん!」
 エミリーが敷島の前に立ちはだかった。

 ズダーン!(ライフルが発砲される音)
 キンッ!(エミリーが左手で弾を弾いた)

「うわっ!?」
「誰だ!」
 エミリー、弾が発射された方をスキャンする。
「死にさらせ!テロリスト共がーっ!」
「うわっ!?ドラマのクリーチャーみたいだ!」
 白い液体や赤いオイルが付着したままのブルーは、まるで新手のクリーチャーのようだ。
「くっ……!」
 エミリーは急いで武器を入れ替えた。
「何やってんだ、エミリー!?」
「生物反応が・あります。実弾は・使えません」
「何を甘っちょろいこと言ってんだ、お前は!相手は武装テロリストのクリーチャー化したヤツだぞ!?模擬弾なんか使うな!」
「ああっ!?テメーらこそ、ケンショーに敵対する謗法テロリストだろうが!ああっ!?」
「ケンショー!?何のこっちゃ!?」

 ズダダダダダダダダダダダダダダダ!(エミリー、模擬弾を装填したマシンガンでブルーに集中砲火)

「いでででででで!」

 ズダーン!
 キーン!ガッシャーン!(エミリーの攻撃で、誤って引き金を天井に向かって引いたブルー。吊り照明が落ちてきて直撃)

「ケ……ケンショーの……功徳……ああっ……?」
 ブルー、ノックダウンである。
 倒れた弾みで、ポケットから鍵が出て来た。
 タグにはコントロールセンターと書いてある。
「おおっ、こいつがコントロールセンターの室長だったか!」
 敷島は鍵を拾い上げた。
「んなわけないでしょ。とにかく、これでコイツには用は無いわ」
「そうだな」

[同日20:30.同ホテル、エントランスホール→コントロールセンター入口 敷島、アリス、ブルー、エミリー]

「しかし、妙ですね」
 と、キール、
「何が?」
「件のテロリストの発言をお聞きになりましたか?あの青いコスチュームの者、むしろ我々をテロリストと見ていたようでした」
「そうかい?まあ、宗教テロリストの考えることなんざ、無宗教の俺達には理解不能だからねぇ……」
 とはいうものの、信仰者側にいる作者も、たまに無宗教者の考えが理解不能になることがある(例、湘南坊遺氏)。
「まあ、とにかく、これでコントロールセンターへ行けるってわけだ。そこでメイン電源を回復させてエレベーターを動かし、まずは怪しい地下へ行ってみよう」
「そうね」
 4人はコントロールセンター入口のドアを開錠した。
 その先には真っ暗な下り階段があり、エミリーとキールは片目をライトのように光らせて先導した。
 アンドロイド達は暗視機能付きの赤外線アイが搭載されているので、彼らだけならライト点灯の必要は無いが、もちろん人間2人の為である。

 4人は階段を下りる最中にも、ザコ・クリーチャーの相手を何回かしなくてはならなかった。
 無論、エミリー達にとっては、ただのびっくりキャラでしかない。
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小説の途中ですが、ここで登山のもようをお伝えします。

2014-08-26 22:50:21 | リアル旅行記
 だいぶつぶやかせてもらったが、今日は添書登山に行ってきた。
 あいにくと8月16日に単独で登山された坂井久美子さんと違い、歓喜だけの登山では無かった。
 多分、私の感覚がズレているだけだろう。
 交通手段は往復JRバスを利用した。
 平日のお盆も過ぎた時期ということもあってか、車内も道路も比較的空いており、多少の遅延はあったものの、布教講演に参加してもいいかなと思うくらいだ。
 ところで私の登山受付をしてくれた所化さん、やたら布教講演の参加を呼び掛けていたが、そんなに参加者少ないのか?
 まあ、そんなに遅れたわけじゃないし、場所も大講堂だというから参加してみるか……。
 登山事務所が何故あんなに離れた場所にあるのかが、どうも疑問なのだが。
 いや、国道から南の坊で布教講演を行うのが通例だというのなら分かるが……。
 せっかく新造された事務所にケチをつけるのは信徒としてあるまじきことだとは思うが、疑問に思ったまでだ。

 しかし、平日で大講堂を使うなんて珍しいなァ……と思っていたら、大講堂は何か講習会に使うらしい。
 で、休憩坊が理境坊になってたもんだから、妙観講が何か今日やるのかと思ったが、結局分からずじまいだ。
 こういう平日でも支部登山は行われているようで、布教講演の参加者の多くはそこからの登山者だったようだ。
 うちも平日に支部登山やってくんねーかなぁ……。
 平成27年度の御命題、つまり各支部法華講員50パーセント増の誓願達成に向けての講演内容だった。
 生活に即した話をして欲しかった私には、多少ガッカリだった。
 が、内容的には実に熱の籠ったもので、顕正会の指導と違って、ブレてはいないのが良かったかもしれない。
 少なくとも、
「唱題するヒマがあったら折伏やれ」
 という指導が当たり前の顕正会と違い、
「唱題もできずに折伏ができるか。唱題で魔に負けない力をつけなさい」
 という内容だった。ほおほお、これは素晴らしい。……だから折伏できないんだな、俺……orz
 まあ、今回の話は上級者向けと思われるが、初級以下の私でも聴いていて為になる話ではあったと思う。新願者には聴かせられん話だったけどね。
 ところで……先日私は大石寺の境内は東京ビックサイトより狭いと書いた記憶があるが、申し訳無い。実走してみたところ、そうでもないかもしれない。
 遊休地らしい場所を駆使して、でっかい堂宇でも建てれば、これから倍増していく信徒を捌くことは可能だろう。

 昼食は通称「売店」と呼ばれる仲見世商店街で。
 浅草の浅草寺の仲見世より規模は小さいが、それでも仲見世商店街の体を成しているのは事実だ。
 もう1度書かせて頂くが、“なかみせ”の豚汁定食は美味い。
 少食の私にはちょうど良い量だが、普通以上の食欲の人には足りないだろうな。
 知らない人が見たら、一瞬どれがおかずだか分からないかもしれない。
 豚汁がおかずである。もう1度言う。豚汁がおかずである。
 大事なことなので、2度言いましたよ。

 御開扉の様子は宗規に則り、明かせない。
 知りたかったら、御受誡すべし。(←と言いつつ、“ユタと愉快な仲間たち”で危うくネタバレさせそうになったヤツ)
 まあ、いつものことだ。
 慣れて来ると、歓喜が薄まって来るものだな。
 でも、これってすごい贅沢なことなんだ。歓喜が薄まるくらいの数、御開扉を受けているということに他ならないからである。
 いや、何回受けたって歓喜は薄まらないよという人もいるかもしれないが、私はそこまで厚い信心ではないので。

 今日は外国語よりも、むしろ関西弁が良く聞かれる日だなー。
 そう思いながら、奉安堂を出て客殿の方に向かう。
 えーと、ここでちょっと合掌して、客殿の中の御本尊に、
「ちわ〜、毎度どうも〜」
 ってね。(←三河屋か!)
 そしたら、婦人部(か女子部か?)のオバちゃんが4名ほど並んで、大声で御題目三唱していやがる。

 ええーっ!?そういうもんなの!?

 ……三河屋風の挨拶なんかしてっから、功徳無いんだな、きっと。

 いつも通り、最後は六壷の夕勤行に参加。
 畳敷きなので、私にとっては正座椅子が欠かせない。
 足の痺れよりも、貧血防止の為だ。実際これ使ってたって、立ち上がった時に足に力が入らず、転倒して周囲の信徒さん達に御心配をお掛けしたことが過去にあったくらいだ。
 今の所属寺院の本堂が椅子席オンリーで良かったぜ。
 で、ここでオバちゃん同士がちょっとしたトラブル。
 捏造やでっち上げではない。事実だ。法華講側に不都合な出来事ではあるが、目撃した以上、紹介させて頂く。
 前の記事のコメ欄で、“つぶやき6”がどうして削除されているのかの理由だ。
 私は足の低いタイプの正座椅子を使用しているので何も言われなかったが、中には高いタイプのものがあるだろう?
 それを前列で使用しようとしたオバちゃんに対し、別のオバちゃんが、
「それだと後ろに座る人の邪魔になるから、アンタが後ろに座りや」
 と注意したのだが、
「(他支部の)アンタの指図は受けん!」
 と、突っぱねた。
 意外とここでの勤行は、オバちゃんが何か言ってくることが多い。
 私も言われたことがある。
 もっとも、私も正座椅子を使用しているにも関わらず、前列に座る理由になっているのだが、過去に遠慮して後ろに座っていたら、
「兄ちゃん、遠慮せんと前に来ィや」
 と言われたからである。
 多分、足の低いタイプなので、それを使用して前に座っても、後ろの人の迷惑にならないと判断されたのだろう。
 で、注意を突っぱねられたオバちゃん、少し離れて、その人にわざと聞こえるように、
「マナーの悪いモンがおるからアカン」
 と、愚痴っていた。
 ここが、他宗のオバちゃんと違うところだ。
 というのは、ちょうどタイムリーに日蓮正宗の東スポ機関紙の1つであるところの“慧妙”8月16日号に、恐らくは妙観講員によると思われる他宗へアポ無し折伏の記事があり、今号では霊友会にアポ無し折伏をしたようだが、中盤に登場した大幹部と称するオバちゃんが逆ギレするシーンがある。
 ポテンヒットさんも指摘されるケンショー女子の逆ギレぶりも合わせて考えると、キレないところがまだ法華講女子のいい所なのだろうとは思う。
 が、御本尊の御前で口論はやめようよ〜、オバちゃん。
 何でこう宗教が絡むと、女ってのは余計めんど臭くなるんだ???
 結婚相手は他宗の人がいいと思っていたけど、やっぱり無宗教がいいや。
 法華講員が相手でも面倒だというのは分かった。
 え?その結婚相手に折伏?するわけねーだろ!ややもすれば、オレがフェードアウトだ!
 法華講内部でも、無駄な女の派閥がありそうで怖いよ。

 坂井久美子さんやセロリさんみたいに、もっと素直に歓喜の登山が書けんのかって?書けないんだな〜、これが。

 ま、もうちょっとしたら今度は支部登山だ。
 ここでも何が起きるのか、逆に今から楽しみだよ。
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“アンドロイドマスター” 「メイン電源を復旧せよ」

2014-08-25 22:05:16 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日19:00.廃ホテル“シークルーズ”B1F 防災センター 敷島孝夫、アリス・シキシマ、キール・ブルー、エミリー]

「エミリーもこれ、バッテリーをチェンジして」
「イエス。ドクター・アリス」
 アリスは充電済みのバッテリーパックをエミリーに渡した。
「そうか。俺達と違って、電池残量気にしないといけないんだったな。人間とよく似てるから、たまに忘れるよ」
「ラボに行けば、エミリーと同じ形のバッテリーパックくらいありそうだけどね。じー様が使ってたわけだし……」
「なるほど。それで、これが例のオバハンから分捕ったエレベーター鍵なんだが、肝心のエレベーターがどこにあるかが分からないっていうね」
「防災センターなら、図面くらいありますよ。ただ、ホテル時代の図面で、ドクター・ウィリーがどの部分を研究所として使用していたかが分からないのです」
 と、キールが言った。
「うーん……。怪しい所はどこだろうなぁ……」
 敷島は図面を見ながら首を傾げた。
「ベタなホラー映画の法則だったら、地下が怪しいんだけど……。ほら、こことか」
 敷島が指さした所。
 ポンプ室とか機械室とかあるが、いくら大きなホテルと言えども、地下5階というのは深過ぎやしないか。
「一応、スパ・リゾートホテルですからね。温泉を汲み上げていたようで、その為に地下深く掘っただけかもしれません」
「アリスだったら、どこに研究所作る?」
「アタシだったら、最上階に作る」
「はあ?」
「だって眺めいいし……」
「今の研究所じゃないんだから……。秘密の研究所だぞ?俺だったら、バレないように地下に作る」
「バレた時のことを考えたら、あえて上階に作って、いつでも脱出できるようにするべきだわ」
「いやいや、すぐバレるだろ!」
「だから、それでもバレないように、こんな廃ホテルに作るんじゃない!」
「地下にしろ最上階にしろ、アクセスは難しいかもしれませんね」
「何故だ?」
「肝心のエレベーターが、館内の非常予備電源では動かないようです」
「階段でアクセスできないのか?」
「厨房にいた機能停止中のアンドロイドのメモリーを解析したんですが、階段の一部が崩落していたりしていて、あまり使えそうにありません。エレベーターは無事のようなんですが……」
 キールはエレベーター監視盤を見た。
 業務用も含めて何機もあるエレベーターには、異常を示す物は出ていなかった。
 但し、非常予備電源ではエレベーターは動かないという表示がしてあった。
「この防災センターで、メイン電源を復電できないのか?」
「この、コントロールセンターっていう所で、できるみたいよ?」
「コントロールセンター?」
「地下3階にある。だけどタカオが睨んだB5Fとは逆側だけどね」
「しょうがない。そこに行って復電しないと、エレベーターに乗れないんだからな。行ってみよう。エントランスホールを通って、反対側に回れば行けそうだな」

 敷島達は作戦会議と小休止、バッテリー交換を終えると、防災センターを後にした。
 時折、正体不明のクリーチャー達に遭遇したりしたが、もはやエミリー達にとって、ただのザコキャラでしかなかった。
 弾切れの心配も無い。未だに不明だが、倒せば彼らの体内から実弾が出てくるからだ。
「エントランスホールは、あっちか」
 地下1階から1階に上がる地味な階段を登り、白い鉄扉を開けた。

[同日19:30.“シークルーズ”1階 エントランスホール 敷島、アリス、キール、エミリー]

「うわあ……」
 敷島は感嘆の声を挙げた。
 非常予備電源とはいえホール内の照明は煌々と輝いていて、これだけ見ると、実はまだ営業中なのではないかと思えるほどだ。
 ソファなどは無く、さすがにこれは廃業した際に運び出されたか。
 3階くらいまでの吹き抜け。フロントがあった部分の背後には、時計台がある。
 今も大きな振り子が動いていて、静かなホールに規則正しく『カツーン、カツーン』という音が響いている。
 ただ、時間は狂っていて、1時25分になっていた。さすがに電波時計とかではないらしい。
 BGMにパイプオルガンでも流したいくらいだ。
「バブル時代の申し子は違うね。ちょっとしたオペラハウスみたいだ。こんな無駄に豪華にして。バブル崩壊した時のことなんか、全く考えずに作ったんだろうな」
「そうね。で、コントロールセンターはどこ?」
「ちょっと待て。その前に……」
 敷島はフロント跡に向かった。
「何か、こういう所に秘密の情報とかが隠されているもんだよ、うん。“ベタなアドベンチャーゲームの法則”」
「そんな法則知らないわ」
「あっ、メモ書きがある」
「なに?」

『新潟から来たサトーだぜぇ〜!あ?さっき監視ルームでよ、俺様はよ〜、危うく白い化け物に食われちまうところだったんだよな。あ?他の皆も薄情な連中でよー、俺を見捨てて逃げて行っちまいやがってよー。全く、冗談じゃないぜ!あ?だけどよ、ケンショーの功徳でよー、化け物のヤツ、俺に食らいついたと思ったら、すぐ離れて行ったんだよな。あ?化け物も俺様にビビッたってわけだ。他にテロリストもいるみてーだし、俺はプロムナードっつうレストラン街に逃げるぜ。あ?あそこなら酒も食い物もあるからよー、しばらく立て籠もれそうだぜ。あ?』

「ケンショーだって」
「あのテロリスト一味の1人か」
「監視ルームって、あの防災センターのことですかね?」
「化け物って、クリーチャーいたか?」
「アタシ達が来た時には誰もいなかったね。てか、あのクリーチャー、人間襲うの」
「あの白いオバハンがそうだったからな」
「敷島さん、あれは・生物反応が・ありました」
「似たようなもんだよ。とにかく、ここにテロリストの1人が来てたってわけだな。この内容が本当なら、プロムナードには近づかない方が却って賢明ってことだ。テロリストと鉢合わせになってしまう」
「そうね」
「そもそも、プロムナードってどこだ?」
「……あそこではないですか?」
 キールが指さした。
 船の舵輪のような取っ手のついた観音扉。締め切られていたが、ドアの前に敷かれたマットにはアルファベットで『プロムナード』と書かれていた。
「さっきの図面だと、コントロールセンターはあっちだな」
 敷島が別の方向を指さした。
「行きましょう」

 コントロールセンターに向かうドアも、プロムナードに向かうドアと同じ形をしていた。
 どうやって開けるのかと思ったが、どうやら本当に船の舵輪の如く、右にグルグル回すとロックが外れ、舵輪が2つに割れてドアが開く構造らしい。
 全く。本当に無駄に豪勢な造りだ。
(このホテルのオーナー、船会社作って本当に客船運航していた方が会社も長生きできたんじゃないのか)
 仮にこのホテルが今も尚現役だったとしたら、間違ってもプライベートでは足を踏み入れることが無いだけに、敷島は心の中で悪態をついた。

 しかし、敷島達はすんなりコントロールセンターに行くことはできなかった。
「あっ!?」
 何故ならそこには……。
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“アンドロイドマスター” 「襲い来るクリーチャーたち」

2014-08-23 19:27:16 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日17:45.廃ホテル“シークルーズ”1階 社員食堂内厨房 敷島孝夫、アリス・シキシマ、キール・ブルー、エミリー]

「スキャンが・完了しました。ロボットの・ようです」
「ロボット?こんな所に?」
「それも・アンドロイドに・近い存在です」
「おいおい。先遣隊のヤツじゃないだろうな」
「そうね。だいたい、先遣隊の連中、どこに行ったのかしら?」
「……これか?どうする?」
「引き上げて・よろしいですか?」
「できるのか?」
「イエス」
 エミリーは排水口の前に屈み込むと、その中に手を突っ込んだ。
 その中から出て来たのは、ライフル?……に、右腕を変形させたロボットだった。
「うぁちゃー……。先遣隊のロボットっぽいなー、これ……」
「でも、何でこんな所に?」
「さぁな」
 敷島は肩を竦めた。
「メモリーを探せば、ここで何があったか分かるかもしれないわね」
「うん。そうだ」
 キールがグレーチングを閉めた。
 と、その時!
「グオオッ!」
「!!!」
 エミリーの背後に突然、あの白いクリーチャーが現れた!
「人間……ではない。排除する」
 エミリーは右手をマシンガンに変形させ、クリーチャーに発砲した。
 同じく右手をショットガンに変形させたキールも援護射撃する。
「グ……グワアッ……!」
 2体のアンドロイドに集中砲火を浴びせられたクリーチャーは一たまりもなく、敷島達に1度のダメージも与えられぬまま、その場に崩れ落ちた。
 そう、崩れ落ちたのだ。
「な、何だコイツは?!」
 まるで水を加え過ぎた石膏のようにドロドロと実体を無くしたクリーチャー。
 しかし、その中には機械が入っていた。
 石膏の水たまりの中に、配線やら基盤やらが覗いているといった感じ。
「ロボットなのか、これ!?」
「こんなの初めてよ!」
 アリスも驚いていた。
「イエス。生物反応が・ありませんでした。ただ・ロボットしての・反応も・ありませんでした。Unkuownです」
 と、エミリーは答えた。
「うーむ……。なあ、先遣隊もこれにやられたと思うか?」
「ええっ?」
「まあ、待ちなよ。殺されたとは言ってないよ」
「とにかく、私はこのロボットとクリーチャーについて調べてみるわ」
「了解。俺はもう少しこの区画を探索してみる。キールはアリスの護衛をしてくれ」
「かしこまりました」
「エミリー、お前は俺と来い」
「イエス。敷島さん」
「まさか、イスラムの武装テロリストじゃなく、化け物と遭遇するとはな……」

[同日18:00.廃ホテルB1階 敷島&エミリー]

「これだけの大きなホテルなんだから、どこかに防災センターがあるはずだ。そこでこのホテルの概況とかが分かると思うんだけどな……」
「イエス」
「何とか、そこを探し出してみて……」
 2人は階段を下りる。
「そこならウィリーの隠し研究所とか、そういうのも見つけられると思うんだ」
「イエス」
 ガコン!
「グワアアッ!」
「うっ!?」
 ダクトからあのクリーチャーが現れた。
「ウウ……」
 更には屋内消火栓の扉の中からも!
「くそっ!どこからでも現れやがって!」
 エミリーがすぐにマシンガンを発砲し、駆逐した。
「ウィリーの新たな発明品なのか、これは?アリスが全く知らないなんて……」
 そして気づいたのだがこのクリーチャー、倒した後でスキャンすると、中から実弾が出てくるのだ。
 今倒した2体からは、マシンガンの弾やショットガンの弾が数十発も出て来た。
 それは使用済みの薬莢ではなく、使用前のものだ。
 何だってこんなものが体の中から出てくるのだろう?
 エミリーは自分の体に搭載されたマシンガンやショットガンに、今の実弾を充填した。
「大丈夫なのか?ウィルスとかは……」
「ノー・プロブレム。ウィルス・スキャンしましたが・ウィルスは・検出されませんでした」
「そうか」
 更にB1階の薄暗い廊下を進むと、
「見ィつけたぁ〜♪」
 どこからともなく、女の声が聞こえた。
 アリスの声ではない。
「! 今、声がしたよな!?」
「イエス」
 エミリーは周囲をスキャンした。
「……検出・されません」
「はあ?……な、何か気持ち悪い。さ、先へ急ごう」

 しばらく行くと、『医務室』と書かれたドアの前についた。
 廊下からも強化ガラスで仕切られている。
 そのガラスに、血がべっとりとついていた。
「マジかよ……」
「中に・入ってみます」
「ええっ?」
 医務室のドアには鍵が掛かっていなかった。
 幸い、中には誰もいない。が、窓の前には血だまりができていた。
 エミリーがスキャンする。
「……血液では・ありません」
「そういえばこれ、血の臭いじゃないな」
「オイル・です。私達・アンドロイドが・使用するものと・同種です」
「何だって?」
 その“血だまり”の中に、何かメモ書きのようなものが残されていた。
「何だこれは?」
 敷島はそれを見た。

『ケンショー・レンジャー・ホワイト、記す。イエローに無理やり連れて来られて、気の乗らない任務だった。いきなり化け物に襲われるし、他の皆ともはぐれるし、もう最低よ!……このホテル、今は秘密の研究所として使用されているのね。その証拠に、その研究所に向かうというエレベーターの鍵も手に入ったわ。あとはどうにかして、イエローたちと……。(あとは油まみれでよく読めない)』

 ベチャッ……ベチョ……。

「!?」
 廊下の窓の外に、何か液体が当たるような音がした。
「見ィつけたぁぁ……ッ!きゃははは……!」
「うわっ!?」
 その外には血みどろの女がいた。
「で、出たーっ!?」
 女は一旦、廊下の向こうへと消える。
「追います!」
 エミリーは一旦元の腕にしていた右手を、今度はショットガンに変形させた。
{「どうしたの、タカオ?」}
 アリスから無線が届く。
「医務室でテロリストらしき女を発見!今、エミリーが追ってる!」
 敷島は一瞬、化け物かと思ったが、さっきのドロドロの人型クリーチャーよりも、もう少し人間臭い姿をしていたことから、むしろテロリストの一員だと思った。
{「それ、本当?イスラムって、男尊女卑の世界でしょ?女はそれだけでテロ組織にすら入れないって話よ?」}
「え?いや、だって、どう見ても女……てか、オバはん……」
{「クリーチャーでしょ!?そんなの!」}
「うえ……」
 敷島はエミリーの後を追っていたのだが、そのエミリーが戻って来た。
「敷島さん、下がって・ください」
「なにっ!?」
「いいオトコ……いいオトコ……」
 廊下の向こうから、結構な速さで向かってくる。
 そのイッちゃった目は、敷島を見ていた。
「アタシのォォォォォォ、オトコぉぉぉぉぉッ!!」
「俺がロックオン!?」
 だが、エミリーはショットガンを放った。
「キャアアッ!」
 更にもう一発。
「キャアアッ!」
「あれ?エミリー、その弾って……!?」
「い゛た゛い゛よ゛ぉぉぉ!い゛たい゛よ゛ぉぉぉぉぉっ!!」
 ついに女は床に崩れ落ちた。
「これ、暴徒鎮圧用の模擬弾じゃないか」
「イエス。スキャンの結果・生物反応が・ありました。従いまして・実弾は・使用できません」
「人間には見えないけどなぁ……」
 敷島は首を傾げた。
 エミリーは女の赤い油にまみれた白いコスチュームの中から、鍵を発見した。
「地下研究所へ行く・エレベーターの・鍵です」
「よ、よっしゃ。てか、これがケンショー・ホワイト?イスラムじゃなくて、もっと別のテロ組織なのかなぁ?極左とか……」
「考えている暇は・ありません。まずは・ドクター・アリスと・合流しましょう」
「そ、それもそうだな。だいいち、鍵だけではダメだ。そもそも、エレベーターの場所を知らないんだから」

 2人はアリス達のいる社員食堂跡へ向かった。その時、敷島はふと思った。
(待てよ。この展開、どこかで……???)
コメント (5)
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