報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

小説の途中ですが、ここで本日の日記お送り致します。20170525

2017-05-25 20:06:52 | 日記
 今日から新しい現場での研修が始まった。
 所属支社の担当主任に連れられて行った場所は、とある工場。
 工場なだけに警備上の機密も多く、詳細をここで語ることはできないが、歴史ある場所とはいえ、古い建物が多い(というか古い建物しか無い)。
 まるで、昭和時代に戻ったかのようだ。

 昭和も昭和。

 弊社警備員の休憩室として与えられた部屋が、工場敷地内の一軒家の中だった。
 その家というのが、これまたリアル“三丁目の夕日”といった感じ。
 畳は新しいものに替えられ(つまり和室!)、新型のエアコンも完備されていて自由に使って良いとのことだったが、共用のトイレがこれがまた……。
 通称「朝顔」と呼ばれるタイプの小便器で、水を流す為には便器の上に設置されている水道の蛇口をひねるタイプだ(多分、私が言葉で説明しても20代以下の、引いては同年代の30代でもピンと来ないのではないだろうか)。
 私が在住している社員寮も平成元年定礎ということもあって、トイレなども陳腐化しているのだが、それでも小便器はまだボタン式だし、個室にはちゃんと洋式もある。
 その休憩室のある一軒家は、他にも清掃員や設備員が休憩室として使っている所らしい。
 そのうちの一部屋だけは、弊社警備員専用室となっている。
 小便器があの古さなら、個室もまた【お察しください】。
 7〜8年ぶりに使う和式トイレというだけでも戸惑うのに、水を流す方法が分からずに5分ほど苦戦した。
 普通は便器の上にレバーが付いているよなぁ……と。

 実は、壁にボタンが仕掛けられているとか?……いや、違う。

 実はセンサー式だった!?……いやいや、最新式のセンサーにするくらいならまず便器に洋式に替えてくれ。

 よく見るとパイプの上、天井付近の高さの所に水タンクがある。
 私が卒業した小中学校のトイレは、小便器の上に水タンクがあって、一定時間おきに水が全便器に一斉に流れる仕組みになっていた。
 え?まさか、これも?
 うーん……。

 で、ようやく分かった。
 水タンクの下から一本のチェーンが伸びており、これを引っ張って水を流す仕組みだったのだ。
 何とまあ、バリアフリーの欠片も無い。
 休憩室に戻ってから、同じく研修に入っている50代半ばのオジさんに聞いたら、あっけらかんとしていた。

「おお、そうか!懐かしいな!」

 と。
 いや、こちとらとても新鮮過ぎて涙が出ました。

 本当は是非とも写真に撮ってアップしたいところなのだが、工場内は撮影は一切禁止というお達しで、それが例え休憩室のある一軒家であろうとダメだということだった。
 言葉では上手く表現できなくて申し訳ないのだが、もしこれを読んでいる方がお若く、ピンと来ないようなら、近しい年配者に聞いてみると良い。

 と、言いつつ、きっと私が年配者になる頃は、ボタン式の小便器やレバー式(またはボタン式)の大便器も殆ど見られなくなって、30代以下の後輩が驚愕する所を見ることになるのだろう。

 嗚呼、世代間ギャップ!

 因みに担当主任からは私は班長として赴任すると聞いていたのだが、何故だか支隊長……もとい、副隊長のバッジが用意されていたことは見なかったことにしておこう。
 研修は明日も続く。
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7 コメント

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こんばんは! (んっ?)
2017-05-25 21:48:29
いいな〜。

最近、廃墟が好きになってきましたww

便器?
それって、時代よりも都市化の具合に因るのでは?
蛇口?
私はどっぷり昭和の人間だけど見たことない。
チェーン?
想像すらつかない。

でも、楽しそう!
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んっ?さんへ (雲羽百三)
2017-05-25 22:19:34
 こんばんは。早速のコメントありがとうございます。

 いや、ほんと写真に撮って見せたいくらいなんですよ。
 だけど、規則がありましてですねぇ……。
 要は、今だったら古くてもボタンを押して流す小便器があるじゃないですか。
 そのボタン部分が水道の蛇口になっているタイプです。
 水の強さから水を流している時間から、全部自分でやれって話です。
 大便器の方は天井付近に水タンクがあって、そこから鎖紐が伸びているので、それを引っ張って水を流せというものなんですが……。
 ポテンヒットさんなら、分かるかなぁ……?

 河童さん辺りの世代だったら、絶対知ってそうですけどね。
返信する
こんばんは。久しぶりです。食事中は、読まないで下さい。 (小鉄)
2017-05-25 22:22:41
トイレの話し、懐かしいですね。
(ドコで食いついてるんだって感じですね。)

昔、「トイレの本」なんて買ってみました。

小便器の水洗の蛇口(のハンドル?)も使った事があるし、和式の水洗のチェーンは、使った事があるか無いか、ぐらいですね。(多分、使った事あります)

和式で言えば、
(汲み取りの)簡易水洗で蓋付きで少量の留水が流れるタイプや、
段付きであったり、
その段付きの和式を(簡易的に)洋式に換装する際、座る向きを前後逆にしたり、
色々使ったなぁ、と思い出しました。
返信する
追伸 (小鉄)
2017-05-25 22:41:40
そのチェーンのヤツは、
多分、共同トイレによくある光景でしょう。

と余韻を残して立ち去る私であった。
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こんばんは! (んっ?)
2017-05-26 19:32:41
百三さんは研修疲れかな?
そういえば、昔千と千尋の金隠しなんて云ってたけど
今の若い衆には何が面白いのか解らないかな?ww

便器ネタでもう一つ。
この先工事中の道路標識があるじゃないですか。
道路とトイレに何の関係があるのと思ってた、
純真な私は今何処に?ww
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小鉄さんへ (雲羽百三)
2017-05-26 20:19:38
 こんばんは。

 いやいや、下品なネタように見えて、なかなかトイレネタは奥深いものがありますよ。
 小鉄さんも古式ゆかしき水洗トイレ経験者でしたか。
 警備員というのは流れ者のガンマンって感じですが、まさか流れ着いた先で古式水洗に当たるとは思いもしませんでしたよ。

>そのチェーンのヤツは、多分、共同トイレによくある光景でしょう。

 それがどうも昭和時代のマンガを見ると、個人の家にも高位置タンク式鎖紐トイレがあったようです。
 というか、その休憩室のある一軒家自体が、本当に人んちみたいな感じなんですよ。
 だから昭和時代の漫画も、あながちネタとは言い切れなかったのだと今さらながら確信したものです。
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んっ?さんへ (雲羽百三)
2017-05-26 20:41:31
 こんばんは。お気遣い頂き、ありがとうございます。
 実は長時間門番の仕事なもんで、前任地よりも難しい仕事を覚える必要は無いんですよ。
 ただ、やはり国家資格者(警備業務検定合格者)キボンという所なだけに、長年の経験を働かせる必要のある所だなと思った次第です。
 私は正規雇用者ですが、アルバイトや嘱託では無理のある現場だなと思いました。

>昔千と千尋の金隠しなんて云ってたけど今の若い衆には何が面白いのか解らないかな?ww

 和式トイレ愛用者でしたら、若者でも理解してくれるとは思いますね。
 私は愛用者ではありませんが、ま、30代であれば半強制的に使用させられた世代でありますので、意味は分かります。

 「工事中」の標識。
 あれもネットでは多大なネタになっていますよね。
 高校時代、美化委員だった私の友人はトイレの詰まりが発生すると、スコップの形をラバーカップに変えて、
「詰まり注意」
 という補助標識を付けてトイレの入口に貼っていました。
 私はそれに対して高3の時、「スリップ注意」の標識の下に「スベリ止め必要」という補助標識を付けて教室に貼っていました。
 同級生達は笑ってくれましたが、先生は悪い冗談だと思ったらしく、私を職員室呼び出しにしやがりました。

 冗談の通じない大人には絶対になるもんかと思い、今に至ります。
 全く。“あっつぁブログ”の冗談の通じないリスナーどもめ!
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