[5月10日18時00分 天候:雨 沖縄県那覇市某所 那覇中央ホテル1階ロビー]
ロビーのソファに座り、私達修学旅行引率者は、明日の予定についてどうするか話し合った。
表向きには、市内で発生した連続殺人事件の犯人が逃走中だからという理由で、今夕の市内散策は中止になっている。
もっとも、外は本格的に雨が降り出し、今は強くなったり弱くなったりの天気だ。
今夜一杯、雨は降り続けるという。
生徒の中には折り畳み傘を持って来ている者もいたが、殆どの生徒は傘を持って来ていない。
なので、例え厳戒態勢でなくても、外に出る生徒は少なかったかもしれない。
明日は空港に集合するまで、自由行動ということになっている。
1番安全なのは、予定を早めて帰京することだろう。
だが、個人旅行なら飛行機を別便に切り替えることは簡単にできるだろうが、団体旅行だとなかなかそう簡単にはいかない。
坂上「旅行会社に問い合わせてみましたが、私達まるっと早められる飛行機は無いそうです」
倉田「バラバラで帰ってもらいます?」
三上「それだと、団体行動の意味が無い。羽田空港までは団体行動というのが原則です」
本来は羽田空港で解散することになっている。
愛原「1番安全で確実なのは、明日もホテル内待機ですね。ただ、那覇空港まで行こうとすると、モノレールの駅が最寄りですが、東京モノレールほど大量輸送できる交通機関ではありませんし、かといって明日、急にバスが手配できるかというと、恐らく難しいでしょう」
高橋「真っ昼間なら大丈夫なんじゃないスか?」
愛原「事件はその昼間に起きたわけだからねぇ……」
高橋「うっ……」
愛原「それも、この近くではないとはいえ、同じ那覇市内だ。生徒達がバラバラに行動して、危険な目にでも遭ったりしたら困る。……というのが正論だろうな」
私達は犯人が誰か分かってる。
そして、恐らくその犯人は、無関係の生徒は襲わないだろう。
狙われるのは、リサだ。
ただ、そうなると、逆に生徒の安全の為にはリサを離した方が良いとも言える。
つまり、逆に生徒達には自由行動してもらい、リサにはどこかに隠れていてもらうということだな。
それを果たして、どうやって説明するべきか……。
愛原「ん?」
その時、私のスマホに音声着信があった。
画面を見ると、それは善場係長からだった。
愛原「ちょっと、失礼します」
私は電話を手に、ロビーの隅に移動した。
愛原「はい、もしもし?」
善場「愛原所長、お疲れさまです。善場です」
愛原「善場係長、お疲れ様です」
善場「状況が状況なので、私も今から沖縄に向かいます」
愛原「はい!?」
善場「本日、最終便のチケットが取れましたので、深夜にはなりますが、一応お知らせしておきます」
愛原「そんなにマズい状況なんですか?」
善場「何せ相手は、リサに匹敵する相手です。それが何の制御も監視も無く、動き回っているのだから当然です。修学旅行の方はどうですか?」
愛原「今、那覇市内のホテルにチェックインしています。今、天候が悪いのと、市内が厳戒態勢ということもあり、予定されていた市内散策は中止となりました。生徒達にはホテルから出ないよう、厳重に言い渡しております」
善場「マスコミの報道によると、表向きには連続殺人事件の犯人が逃走中だからということになっていますね。それも、通り魔の」
愛原「そうです」
善場「これが本当なのであればそれでいいのですが、今回は違いますからね」
愛原「斉藤早苗……ですね」
善場「狙いはリサでしょう。ある意味、リサは他の生徒達から離した方が安全かもしれません」
愛原「やはりそうですか。どうしましょう?今からでも、リサをシングルルームに替えてもらいましょうか?」
善場「いえ、それだと周囲から怪しまれるので、今夜は部屋はそのままで結構です。斉藤早苗はあまり目立つようなことはしたくないようですので、皆が集まっているホテルに侵入してまで何か行動を起こすというようなことは無いでしょう。問題は明日ですね。明日は自由行動ということで、リサが1人になった時を狙うかもしれません」
愛原「やはりそうですか。どうしますか?リサはホテルに待機させますか?」
善場「それには及びません。BSAAに依頼して、リサを保護してもらいます。その指示はレイチェルにも行っているはずです。幸い沖縄には米軍基地があり、そこにBSAA北米支部日本国派遣隊がいますから、そちらに匿ってもらいます」
愛原「さすがに軍用基地にまで侵入はできないでしょうからね」
善場「いえ、すると思います」
愛原「はい!?」
善場「むしろ、それが狙いです。軍用基地内でしたら、多少目立った攻撃をしても、いくらでも誤魔化せますから」
善場係長は、そこで斉藤早苗を仕留めるつもりなのだ。
善場「明日、ホテルのチェックアウトは何時の予定ですか?」
愛原「9時です」
善場「分かりました。レイチェルは北米支部から指示を受けていると思いますので、その通りにしてください」
愛原「私達、米軍基地に入れますかね?」
善場「私共からBSAA日本地区本部隊を通して、その申請はしています。まだ、許可は下りていませんが……。翌日に改めて確認をしますので、その時にまた連絡します」
愛原「承知致しました」
私が電話を終え、先ほどの席に戻ると、打ち合わせは終わっていた。
一応、結論としては、自由行動の中止はしないとのことだった。
その代わり、『最低3人以上のグループで行動すること』『1人だけで行動しないこと』『裏通りなど、人けの無い所には立ち入らないこと』『警察の指示には絶対従うこと』を生徒達に言い聞かせるのを最低条件とした。
それを聞いた上で、私は坂上先生に善場係長からの電話の内容を伝えた。
坂上「そうですか。ではやはり、この決断は正しかったようですね」
愛原「はい。他の生徒に危害は及ばないと思いますので、自由行動を制限する必要は無いと思います」
坂上「承知致しました」
レイチェルの話によれば、那覇市の北隣の町、浦添市に『キャンプ・キンザー』という米軍基地がある。
幸いそこにBSAA派遣隊が駐留しているので、そこに匿うことは可能だという。
歩いて行けるわけではないが、車を使えば簡単にアクセスできる距離だし、実はモノレールも比較的近くを走っている。
だから、帰りの飛行機の時間まで匿ってもらい、あとはしれっと車なりモノレールなりで那覇空港にアクセスすれば良いと思っていた。
この時は。
ロビーのソファに座り、私達修学旅行引率者は、明日の予定についてどうするか話し合った。
表向きには、市内で発生した連続殺人事件の犯人が逃走中だからという理由で、今夕の市内散策は中止になっている。
もっとも、外は本格的に雨が降り出し、今は強くなったり弱くなったりの天気だ。
今夜一杯、雨は降り続けるという。
生徒の中には折り畳み傘を持って来ている者もいたが、殆どの生徒は傘を持って来ていない。
なので、例え厳戒態勢でなくても、外に出る生徒は少なかったかもしれない。
明日は空港に集合するまで、自由行動ということになっている。
1番安全なのは、予定を早めて帰京することだろう。
だが、個人旅行なら飛行機を別便に切り替えることは簡単にできるだろうが、団体旅行だとなかなかそう簡単にはいかない。
坂上「旅行会社に問い合わせてみましたが、私達まるっと早められる飛行機は無いそうです」
倉田「バラバラで帰ってもらいます?」
三上「それだと、団体行動の意味が無い。羽田空港までは団体行動というのが原則です」
本来は羽田空港で解散することになっている。
愛原「1番安全で確実なのは、明日もホテル内待機ですね。ただ、那覇空港まで行こうとすると、モノレールの駅が最寄りですが、東京モノレールほど大量輸送できる交通機関ではありませんし、かといって明日、急にバスが手配できるかというと、恐らく難しいでしょう」
高橋「真っ昼間なら大丈夫なんじゃないスか?」
愛原「事件はその昼間に起きたわけだからねぇ……」
高橋「うっ……」
愛原「それも、この近くではないとはいえ、同じ那覇市内だ。生徒達がバラバラに行動して、危険な目にでも遭ったりしたら困る。……というのが正論だろうな」
私達は犯人が誰か分かってる。
そして、恐らくその犯人は、無関係の生徒は襲わないだろう。
狙われるのは、リサだ。
ただ、そうなると、逆に生徒の安全の為にはリサを離した方が良いとも言える。
つまり、逆に生徒達には自由行動してもらい、リサにはどこかに隠れていてもらうということだな。
それを果たして、どうやって説明するべきか……。
愛原「ん?」
その時、私のスマホに音声着信があった。
画面を見ると、それは善場係長からだった。
愛原「ちょっと、失礼します」
私は電話を手に、ロビーの隅に移動した。
愛原「はい、もしもし?」
善場「愛原所長、お疲れさまです。善場です」
愛原「善場係長、お疲れ様です」
善場「状況が状況なので、私も今から沖縄に向かいます」
愛原「はい!?」
善場「本日、最終便のチケットが取れましたので、深夜にはなりますが、一応お知らせしておきます」
愛原「そんなにマズい状況なんですか?」
善場「何せ相手は、リサに匹敵する相手です。それが何の制御も監視も無く、動き回っているのだから当然です。修学旅行の方はどうですか?」
愛原「今、那覇市内のホテルにチェックインしています。今、天候が悪いのと、市内が厳戒態勢ということもあり、予定されていた市内散策は中止となりました。生徒達にはホテルから出ないよう、厳重に言い渡しております」
善場「マスコミの報道によると、表向きには連続殺人事件の犯人が逃走中だからということになっていますね。それも、通り魔の」
愛原「そうです」
善場「これが本当なのであればそれでいいのですが、今回は違いますからね」
愛原「斉藤早苗……ですね」
善場「狙いはリサでしょう。ある意味、リサは他の生徒達から離した方が安全かもしれません」
愛原「やはりそうですか。どうしましょう?今からでも、リサをシングルルームに替えてもらいましょうか?」
善場「いえ、それだと周囲から怪しまれるので、今夜は部屋はそのままで結構です。斉藤早苗はあまり目立つようなことはしたくないようですので、皆が集まっているホテルに侵入してまで何か行動を起こすというようなことは無いでしょう。問題は明日ですね。明日は自由行動ということで、リサが1人になった時を狙うかもしれません」
愛原「やはりそうですか。どうしますか?リサはホテルに待機させますか?」
善場「それには及びません。BSAAに依頼して、リサを保護してもらいます。その指示はレイチェルにも行っているはずです。幸い沖縄には米軍基地があり、そこにBSAA北米支部日本国派遣隊がいますから、そちらに匿ってもらいます」
愛原「さすがに軍用基地にまで侵入はできないでしょうからね」
善場「いえ、すると思います」
愛原「はい!?」
善場「むしろ、それが狙いです。軍用基地内でしたら、多少目立った攻撃をしても、いくらでも誤魔化せますから」
善場係長は、そこで斉藤早苗を仕留めるつもりなのだ。
善場「明日、ホテルのチェックアウトは何時の予定ですか?」
愛原「9時です」
善場「分かりました。レイチェルは北米支部から指示を受けていると思いますので、その通りにしてください」
愛原「私達、米軍基地に入れますかね?」
善場「私共からBSAA日本地区本部隊を通して、その申請はしています。まだ、許可は下りていませんが……。翌日に改めて確認をしますので、その時にまた連絡します」
愛原「承知致しました」
私が電話を終え、先ほどの席に戻ると、打ち合わせは終わっていた。
一応、結論としては、自由行動の中止はしないとのことだった。
その代わり、『最低3人以上のグループで行動すること』『1人だけで行動しないこと』『裏通りなど、人けの無い所には立ち入らないこと』『警察の指示には絶対従うこと』を生徒達に言い聞かせるのを最低条件とした。
それを聞いた上で、私は坂上先生に善場係長からの電話の内容を伝えた。
坂上「そうですか。ではやはり、この決断は正しかったようですね」
愛原「はい。他の生徒に危害は及ばないと思いますので、自由行動を制限する必要は無いと思います」
坂上「承知致しました」
レイチェルの話によれば、那覇市の北隣の町、浦添市に『キャンプ・キンザー』という米軍基地がある。
幸いそこにBSAA派遣隊が駐留しているので、そこに匿うことは可能だという。
歩いて行けるわけではないが、車を使えば簡単にアクセスできる距離だし、実はモノレールも比較的近くを走っている。
だから、帰りの飛行機の時間まで匿ってもらい、あとはしれっと車なりモノレールなりで那覇空港にアクセスすれば良いと思っていた。
この時は。
其れで思ったのが某県知事の記者会見。
二名もの自死者を出し乍らしれっと「俺様は正しい,
悪いのは相手」とほざいてる。
更に維新の会の某幹事長は百条委員会の悪口三昧。
三会派が辞職勧告を出すのを観て,自分たちだけが
反対してるのは衆院選挙で不利になるからと
慌てて「辞職して出直し選挙で信を問え」とww
此れを記者たちが某知事に糺すと「私は無所属で
立候補して当選した」と切り捨て発言ww
なんだか何処かで似たような奴を観たぞと
思ったのは私だけでしょうか?ww
ちなみに精神科医がぴったしの症例を述べてます。
https://kokoro-kichijoji.com/psychiatry/hattatudetail/ASD/sondaiasd.html
頭が痛くなるだけなので、私は新聞記事しか読んでいません。
これで維新の会も信用できないことが分かりましたね。
やっぱり日本第一党です!