報恩坊の怪しい偽作家!

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“Gynoid Multitype Sisters” 登場人物登場人物についておさらい 3

2017-05-28 13:56:07 | アンドロイドマスターシリーズ
 1号機のエミリー:

 “アンドロイドマスター”シリーズ初期から登場。
 というか、敷島が1番最初に会ったアンドロイドである。
 製作者は南里志郎。
 赤みとウェーブのあるショートボブの髪型に、ノースリーブのスリットの深いロングスカートの黒いワンピースを着ている。
 マルチタイプのトップナンバーということで、シンディも頭が上がらない相手である。
 マルチタイプの中では唯一、ローテンポのロボット喋り(文節ごとに区切った喋り方)をしていた。
 また、『自分で考えて行動できる』ロイドでありながら、『与えられた命令しかやらない』ロボットであり続けた。
 後にそれは「本当に仕えるべき」人間を見定めるが故の「演技」であったことが判明する。
 敷島が正に「本当に仕えるべきアンドロイドマスター」だと認め、喋り方も滑らかな口調になり、思考も自分で考えて行動するものに切り替える。
 南里の遺言上、オーナー登録を平賀から変えることはできなかったが、ユーザー登録を平賀奈津子から敷島に変えたことで、実質的に希望が叶ったことになった。
 それまでは妹のシンディが敷島の秘書、家ではメイドを務めていたが、今ではエミリーに交替している。
 但し、エミリーが検査や他の用件で離れる場合はシンディに交替してもらっている。
 マルチタイプである為、他のロボット達からの最上位種であり、メイドロイドやバージョンシリーズからは跪かれる側。
 但し、人間に対しては基本的に低姿勢である。
 ボーカロイド達からの信頼も厚い。
 かつてはマシンガン、ショットガン、マグナム、火炎放射器を右手に仕込んでいたが、国家公安委員会の通達により、火炎放射器以外の銃器を取り外された。
 代わりにレーザーガン(光線銃)を仕込んでいる。
 人間とは比べものにならないほどの耐久力と馬力、腕力を持っており、普通自動車くらいなら片手で軽々と持ち上げられるほど。
 マルチタイプの呼び名に相応しく、メイドからテロ対策まで何でもソツなくこなすことができるが、歌だけは歌えない。
 ピアノを弾くのが特技で、南里志郎研究所や東北工科大学の南里志郎記念館に展示されていた時は毎日17時にピアノ演奏をしていた。
 ロボットのフリをしていた頃は、ボーカロイドのMEIKOにバカにされてケンカするほどだったが、ロボットの仮面を脱ぎ捨てて、本当にマルチタイプとしての本性を見せると、MEIKOからケンカを売って来ることはなくなった。
 余談だが彼女らの着ているワンピース自体が鎧のようなものであり、防刃性・防弾性に優れている。
 前期型ボディの初期の頃は、その下に競泳水着のような装甲板を着けていた。
 後に露出が高くなり、今ではその服の下は同じ色のビキニになっている(これもまた防刃性・防弾性に特化した素材で作られている)。
 身長は175cm以上180cm未満である(足のパーツを交換する度に身長が数センチ前後する)、自重は製造当初は200キロくらいあったらしく、ボディブローだけで暗殺が可能だったくらい。
 現在は軽量化がかなり進んで150キロくらいまでになった。
 平賀に言わせると、もう少し更に軽量化が可能とのこと(但し、耐久性との兼ね合いがある)。
 ロボットだった頃は相手が敷島でも必要以上のことは喋らず、スキンシップも自分からはしなかったが、本性を出してからはシンディほど多弁ではないものの、自分から喋るようになり、自慢の巨乳を敷島に押し付けたりするなど積極性が増した。
 そのことを、知らない者に対しては「ソフトウェア変更によるもの」ということにしている。
 尚、平賀によってボディを一新されている為、今現在の状態を「後期型」と呼ぶこともある(「前期型」のデザインをほぼそのまま踏襲したので、見た目は殆ど変わっていない)。
 テーマ曲はロボットだった頃は“人形裁判 〜人の形弄びし少女”だったが、マルチタイプとしての本性を出してからは“パンデモニックプラネット”に変更になった(髪型と髪の色がヘカーティア・ラピスラズリに似ている)。

 マルチタイプ2号機:

 本作品未登場。
 エミリーが長姉なら、こちらは長兄という。
 男兄弟の中ではムードメーカーらしいが、作者のノートの中には姉弟達に対するスキンシップの度が過ぎているらしい。
 エミリーの「姉に・セクハラ・するなと・何度・言ったら・分かる?」と睨まれ、シンディには、「妹にセクハラすんなって何万回言わせんだっ、アニキ!!」と怒鳴れているシーンが書かれている。
 5号機のキール(をモデルにした執事ロイド)が登場した為、登場することは無かった。

 3号機のシンディ:

 “アンドロイドマスター”シリーズの2作目“アンドロイドマスター”より登場。
 服装はエミリーとほぼ一緒だが、エミリーの黒に対して青だった。
 金髪のロングで、向かって右側をサイドテールにしていた。
 前期型と呼ばれる、製作者であるウィリアム・フォレスト博士に付き従っていた頃は残虐なテロ・殺人兵器として稼働していた。
 南里志郎の葬儀の際にはウィリアムに命令されたとはいえ「御祝儀」を持って来て、平賀やエミリーの怒りを買った。
 “東京決戦”の際にはウィリアムのビルに侵入した平賀を追い詰め、ついには手持ちの大型ナイフで刺殺せんとした所まで行く。
 しかしメイドロイドの七海に妨害され、彼女を完膚なきまでに叩きのめした。
 再び平賀の殺害を決行しようとするものの、1番最初にウィリアムの所へ辿り着こうとした敷島がいた為、ウィリアムに呼び戻されて平賀は一命を取り留める。
 こんなことがあったものだから、後に後期型のボディを発見した敷島達によって回収されるものの、平賀などには再稼働を猛反対された。
 尚、前期型は暴走に暴走を重ね、ついにはブチギレながら製作者のウィリアムを惨殺するまでに至る。
 東京決戦終了後は、東京・多摩地区のスクラップ工場にて『死刑執行』された。
 こうして前期型としてのシンディは、完全にこの世から消えることになる。
 後にKR団との戦いの最中に発見した敷島達によって、予備として保管されていた後期型のボディを発見される。
 紆余曲折を経て再稼働を許された彼女だが、前期型の際に犯した罪の贖罪の為に、あえて前期型の記憶をインストールされている。
 後期型は何のウィルスにも汚染されていなかった為、本来の性格通り、多弁で高いコミュニケーション能力を発揮する。
 前期型のイメージを払拭する為、サイドテールから普通のポニーテールに変更した。
 いっそのことショートにするという案もあったが、オーナーであるアリスが反対した為、頓挫した。
 エミリーとは同型の姉妹機である為、性能などばほぼ同じである。
 得意な楽器はフルートなどの金管楽器。
 エミリーよりコミュ力が高い為、人によってはエミリーよりシンディの方が話しやすいらしい。
 姉とは違い、狙撃などの遠距離攻撃が得意な為、ショットガンではなくライフルを右手に仕込んでいたが、こちらも取り外されて光線銃に変わっている。
 テーマ曲は“千年幻想郷 〜History of the Moon”

 マルチタイプ4号機:

 5号機のキール:

 後に十条伝助博士によって製造される執事ロイド・キールのモデルになったマルチタイプ。
 証拠は無いが、実際に5号機のキールの製作者も伝助博士であると思われる。
 2号機の兄機と違ってクールな性格で、広範囲に及ぶ攻撃が得意だったとエミリーやシンディは述懐している。

 マルチタイプ6号機:

 7号機のレイチェル:

 オリジナルタイプは既に爆破破壊されているが、KR団によって復元された。
 1号機、3号機と違ってワンピースではなく、白いプラグスーツのような服を着ていた。
 大学生だった井辺を懐柔して組織のテロ活動の手伝いをさせたり、いくら末の妹とはいえ、諸元表的にはほぼ同じのシンディに苦戦させるほどの実力を見せた。
 体が半分ほど壊れてもまだ稼働できるほどの耐久性を見せていたが、従妹とも言える8号機のアルエットにとどめを刺されてようやく稼働を停止した。
 尚、本来の性格は博愛主義だったようで、年老いた十条達夫の介護をしている時が1番(人の役に立ったという意味で)嬉しかったという。

 8号機のアルエット:

 但し、オリジナルナンバーとしては7号機まで。
 8号機以降は仕様も全く変更されたものとなる。
 マルチタイプの軽量化・小型化を狙い、十条達夫博士に試作されたが、どう見てもロリ化です。本当にありがとうございました。
 見た目は鏡音姉弟のように中学生くらいの少女。
 燃料は水素電池である。
 その為、リチウムバッテリー駆動の他のロイド達と比べて毎日の充電は必要無いものの、水素電池であるが故に廃水が発生し、それをトイレで排水する必要があるという不便さが露呈した。
 エミリーやシンディを水素電池駆動に改造する案もあったが、これのせいで頓挫している。
 アルエット自身はエミリーやシンディを姉として慕い、エミリー達もそれを受け止めて可愛がってはいるが、姉達にとっては実妹というより従妹という感覚であるらしい。
 バージョン400(テロロボット、バージョン4.0の巨大化したもの)に乗って直接操作できたり、仕様変更機とはいえマルチタイプである為、下位機種のバージョン・シリーズに対して命令を出すことができる。
 通常は埼玉のロボット未来科学館に常設展示されている。

 萌:

 唯一の妖精型ロイド。
 名前はシリアルコードのMOE-409から取った。
 KR団最後の女性研究者、吉塚広美に製作された。
 東北地方の山あいにあるKR団最後のアジトに保管されていたが、井辺と一緒に脱出したことで、井辺を1番慕っている。
 羽で自由に空を飛ぶことができる為、科学館では人気者である。
 背中には折り畳み式の薙刀(手術用のメスのようなもの)とキーピックを背負っている。
 体高が30cmほどしか無い為、ダクトなどから侵入が可能であり、KR団としては潜入調査としての用途を目的として試作したものと思われる。
 入浴するのが大好きで、よく洗面台にぬるま湯を張っては入浴している。

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