報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

前回の続き

2013-09-27 15:19:48 | 日記
 “妖狐 威吹”より。前回の続き。

[13:00.日蓮正宗大石寺・三門前 特盛くん&エリちゃん]

 キキキキキキィィィィィッ!ガッシャーン!!
「うわっ!?」
「特盛っ、テメー!どこ見て運転してんだよっ!ああっ!?」
「キ、キレないで~、エリちゃん……。てか、な、何でこんな所に軽トラが~???」
「んなところに路駐してんじゃねぇよ!誰だよ!?」
 やっとエリちゃんを折伏して、御山に連れてきたってのにぃ……。
 西富士道路の大渋滞で、エリちゃんの機嫌がかなり悪くなってる。このままだと僕の所属する塔中坊に御受戒してもらう前に怒って帰ってしまうかもしれない。
「あれ?大宮ナンバーだぁ……」
「軽トラで大宮からここまで?どんだけだよ!」
 僕達は車から降りた。どうやら、軽トラには誰も乗っていないようだ。
「と、とにかく警察に電話しよう……」
 僕はケータイを取り出した。
「つかさ、ナビに上条駐在所って書いてあるじゃん。すぐ近くみたいだから、直接行ったら?」
「そ、そうだね」
 僕達は再び車に乗り、上条駐在所に向かった。それにしても良かったぁ~、物損事故だけで……。

[同時刻。同場所。 ポテンヒット&ますぶち(駐車監視員役として特別出演)]

「ぽ、ポテンヒットさ~ん……生きてますぅ……?」
「近くの駐在所って……。直接行ったら、当て逃げじゃんかよ、ああっ……?ガクッ……」
 路駐の軽トラを取り締まっていたら、特盛くんの車にぶつけられて跳ね飛ばされたその軽トラの下敷きになったお2人……(すいません!こんな役で!)

[13:10.日蓮正宗大石寺・奉安堂前 稲生ユウタ]

「いいかい?威吹はケンショーレンジャーに見つからないように、売店の食堂にでも避難してるんだ」
「分かった」
 僕はそう言ったが、御開扉の時は売店も結構手薄になりそうな感じだ。ちょっと心配な気もする。かといって、勝手に塔中坊に入るわけにもいかないしなぁ……そこの信徒でもないのに。
「ちょっと、誰ですか、あなた達!?」
 その時、近くで任務者の大声が聞こえた。
「うわっ!?」
 そこにいたのは……。
「見て御覧なさい。やはり妖怪は本門戒壇の大御本尊様を害さんとしているようであります」
「性懲りも無ェ野郎だぜ!」
「私の分析によりますと、その妖怪は法華講員に成り済まして奉安堂内部に入るつもりのようですね」
「出たーっ!ケンショーレンジャー!」
 まさか信徒が集結している奉安堂の前に現れるなんて!
「ここは1つ、妖怪より先に奉安堂内部に入り、命を賭してでも大御本尊様を御守りするべきかと思われまするが、皆さんどうでしょう?」
 パチパチパチパチパチパチ……。
「うわっ!伏せ拝してるぅ!?」
「きもっ!!」
「というわけで皆さん、いいですかー?」
「オッケーだぜっ、イエロー先生!」
「ぇ準備は万端ですね、ぇイエローパパ」
「私の分析によりますと、スタートダッシュが肝心ですね」
「イエロー、アタシに任せて~」
「いざ!」
「ケンショー・ダーッシュ!(×5)」
「こ、こらーっ!」
 まずい!顕正会員が勝手に奉安堂内部に!
「くっ!妖力さえ戻れば……!」
 だがその時、奇跡は起きた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ポテンヒットさん、ますぶちさん、重ね重ねすいません……。
 因みに実際の奉安堂は、二重三重の警備を突破して、内部に入ることはまずムリです。ましてやレンジャーのコスプレって……。
 ちゃんと御受戒してから登山しましょう。

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