Hitorigaten
今後実施される裁判員制度では、人の生死に係る判断を直接求められものであり、片手間で引き受けてもよいか難しいところである。
本業として裁判に携わっている「裁判官」の本音が記された本書は、劇画「家栽の人」とは違った意味で裁判に興味が涌いた次第・・・
○日本人は「ごめんなさい」と謝罪し、あるいは反省すれば、責任からのがれることができる、少なくとも刑罰が軽くなると考えがちである
○三ヶ月章(東大名誉教授):法の支配とは行政官の支配ではなく、法曹による支配なのだ。だから、司法界に人材が集まらないと日本は遅かれ早かれ行き詰まる
○経済人:競争にたじろがない。スピードが早い
○IT裁判所の可能性:北米支部、ドイツ支部-24時間サービス
○法と現実との乖離を前にして、身を引き裂くような葛藤をおこさない人 →「良心」は作られるもの
○規制緩和 → 弱肉強食の無法社会にならないためには、迅速適正な司法判断が不可欠であり、そのためには司法制度の強化拡充とともに、社会性豊かでしかも毅然たる裁判官の存在が不可欠である
○「こんな裁判官もいるんですよ」:たとえ間違えるとしても、刑が重い方に間違えるよりは軽い方に間違える方がよいだろう
○法律だけで裁判するなら、機械に任せた方がもっと正確かも知れないよ
○人間が人間を裁くには、人間らしくないとね。遊びすぎた、飲み過ぎたと後悔したり、人と会っていろいろなことをしゃべったりそんな事も大切だと思わないかい?
○もし自分が裁判を受けるとするなら、コチコチの真面目裁判官の裁判を受けたいかい?
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