おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2013年度ものづくり白書 87ページの「デジタル化・モジュール化による製品寿命の短期化」をみましたが、今日は89ページの「取引先完成品メーカーの特徴」をみます。
自動車の部素材メーカーに対して最も重要な取引先の完成品メーカーについて各特徴にあてはまるかを尋ね、完成品メーカーの国籍毎に集計した結果をみると、我が国の完成品メーカーは海外企業に比べて、「VA/VE提案に対して正当な評価をしてくれる」や「面倒見がよい」との特徴を強く有していることが分かります。
このことは電気機械でも同じ傾向にあります。
VA(Value Analysis)提案とは、既存の製品に対して改善を行う手法であり、現状分析からコスト削減につながるものです。
そして、VE(Value Engineering)提案とは、製造段階での削減には限界があるため、材料や工法の見直しなど設計段階へさかのぼって行うものです。
つまり、我が国には部素材分野で高いシェアを持つ企業が数多く存在しますが、その理由は、完成品メーカーが部素材メーカーからのVA/VE提案を評価するとともに、取引先を巻き込みつつ設計・開発及び製造段階で「すり合わせ」を重視しているということです。
我が国ものづくり産業の強みは、完成品メーカーの「面倒見の良さ」が原点にあったということですね。
昨日は2013年度ものづくり白書 87ページの「デジタル化・モジュール化による製品寿命の短期化」をみましたが、今日は89ページの「取引先完成品メーカーの特徴」をみます。
自動車の部素材メーカーに対して最も重要な取引先の完成品メーカーについて各特徴にあてはまるかを尋ね、完成品メーカーの国籍毎に集計した結果をみると、我が国の完成品メーカーは海外企業に比べて、「VA/VE提案に対して正当な評価をしてくれる」や「面倒見がよい」との特徴を強く有していることが分かります。
このことは電気機械でも同じ傾向にあります。
VA(Value Analysis)提案とは、既存の製品に対して改善を行う手法であり、現状分析からコスト削減につながるものです。
そして、VE(Value Engineering)提案とは、製造段階での削減には限界があるため、材料や工法の見直しなど設計段階へさかのぼって行うものです。
つまり、我が国には部素材分野で高いシェアを持つ企業が数多く存在しますが、その理由は、完成品メーカーが部素材メーカーからのVA/VE提案を評価するとともに、取引先を巻き込みつつ設計・開発及び製造段階で「すり合わせ」を重視しているということです。
我が国ものづくり産業の強みは、完成品メーカーの「面倒見の良さ」が原点にあったということですね。