中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

知的財産マネジメントにはオープン・クローズ戦略が重要!

2013年09月13日 04時11分47秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 105ページの「競争力で海外企業が優れる理由」をみましたが、今日は107ページの「オープン・クローズ戦略の基本フレーム」をみます。

この図は、近年の新興国企業の技術面でのキャッチアップや国際的な分業体制への移行など競争環境の変化に対応し、企業が持つ技術を利益につなげていくためには、戦略的な「知財マネジメント」の実施が求められますが、その基本は、知的財産の公開、秘匿、権利化を使い分ける「オープン・クローズ戦略」であるというものです。

オープン・クローズ戦略とは、知的財産のうち、どの部分を秘匿または特許などによる独占的排他権を実施(クローズ化)し、どの部分を他社に公開またはライセンスするか(オープン化)を、自社利益拡大のために検討・選択することです。

そして、白書には下表のとおり、アップル、インテル、ボッシュがオープン・クローズ戦略を駆使しているとあります。

アップルはデザインやタッチパネル技術でサムソンと戦っていますが、その一方、インテルのMPUは完全にブラックボックス化されているので、特許侵害という話はあまりないように感じます。

いずれにせよ、オープン化により製品を広く普及させる仕組みを作ることに加え、自社のコア技術(差別化部分)をクローズ化することで、製品市場の拡大と競争力の確保を同時に実現することが重要と言うことですね。
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