おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の87ページ「東日本大震災関連公共事業がもたらす波及効果」をみましたが、今日は「第2節 被災3県の経済動向」の91ページ「水産加工業のサプライチェーン」をみます。
東北地方の水産加工業では、1加工場で生じるカスを、2魚粉(フィッシュミール)工場の原料にする、3生産される魚粉を飼料、餌料工場の原料にし、4餌料を養殖業で使用する、というサプライチェーンが形成されていました。
しかしながら、氷工場や冷凍工場が被害の甚大な浸水地域に多く立地していたことから工場の建て直しの見通しが立たず、水産加工業の生産回復は道半ばのようです。
また、大企業の中には、アジアでの需要の高まりを受け、この機に海外生産移転を決めて、工場を閉鎖する動きもあるようです。
震災の影響で落ち込んだ鉱工業生産は、岩手、福島両県では2011年6月、宮城県は2012年2月頃には2010年の9割程度まで回復していますが、かつて大企業を中心としていた産業集積は、今後、中小企業を中心とした回復を迫られているということですね。
昨日は「地域の経済2012」 「第2章 東日本大震災からの復旧・復興 第2節 被災3県の経済動向」の87ページ「東日本大震災関連公共事業がもたらす波及効果」をみましたが、今日は「第2節 被災3県の経済動向」の91ページ「水産加工業のサプライチェーン」をみます。
東北地方の水産加工業では、1加工場で生じるカスを、2魚粉(フィッシュミール)工場の原料にする、3生産される魚粉を飼料、餌料工場の原料にし、4餌料を養殖業で使用する、というサプライチェーンが形成されていました。
しかしながら、氷工場や冷凍工場が被害の甚大な浸水地域に多く立地していたことから工場の建て直しの見通しが立たず、水産加工業の生産回復は道半ばのようです。
また、大企業の中には、アジアでの需要の高まりを受け、この機に海外生産移転を決めて、工場を閉鎖する動きもあるようです。
震災の影響で落ち込んだ鉱工業生産は、岩手、福島両県では2011年6月、宮城県は2012年2月頃には2010年の9割程度まで回復していますが、かつて大企業を中心としていた産業集積は、今後、中小企業を中心とした回復を迫られているということですね。