中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

乗用車本体よりも自動車部品の方が・・・?

2013年03月05日 04時12分15秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」の「第1章 第2節 企業・雇用・家計の動向」をみましたが、今日は16ページの「輸送機械生産増の波及効果」をみています。

日本の基幹産業である輸送機械の生産が増加すると、それはどのように地域や他の産業に経済波及効果を与えるのでしょうか。

その結果は、下の地域間産業連関表を読み解いていくと分かります。

1.乗用車本体よりも自動車部品の生産誘発効果が大きい!
→輸送機械の産業内をみると、輸送機械生産が26.9%増となる中、乗用車本体の生産は16.3%増にとどまっているのに対し、自動車部品生産は36.7%増と、自動車部品生産の押し上げ効果が大きいため。

2.生産誘発効果は広い産業及び地域にわたっている!
→輸送機械のウエイトが高い中部へは、鉱業、合成樹脂、プラスチック製品、鉄鋼、非鉄金属すべての生産押し上げ効果が全国を上回るなど高い波及効果がみられるため。

3.自動車部品の生産押し上げ効果は一部の地域経済にとって大きい!
→東北の自動車部品産業の生産押し上げ額は約4700億円と関東や中部よりはるかに小さいが、元来の生産額は約7千億円と、関東や中部などに比べて小さいため、生産押し上げ効果は大きくなるため。

自動車工場が海外に移転することでサポインと呼ばれる中小企業は悲鳴を上げていますが、移転してもこの部品でなくては生産できないというようなオンリーワンの技術を持つことが地域経済にも良い影響を与えるということですね。

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