LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

⑤唐喜山 赤後寺 転利観音【終】

2014-05-31 13:57:54 | おでかけ(18切符)
あれから一週間かぁ… 本人以外には退屈な高月シリーズの最後です。



からきさん しゃくごじ ころりかんのん  と読む。

奥びわ湖観光協会パンフレットより
このホトケさまは千手観音立像。戦国時代の合戦の戦火から住民の手によって川に埋め隠されていたため、手が流されちゃったらしい。
転利とはもともとは【厄を転じて利となし私利を転じて衆利となす】の意が、転利→コロリ になって、コロリと極楽往生できる御利益が広く喧伝されるようになったんだって。

この千手観音立像の足元には小さな仏像がたくさんありました。案内をしてくださった方によると、昔はお産のたびにこれらの仏像が貸し出されていて、戦後生まれのその方も、生まれるときにはお世話になったそうだ。具体的な使用方法を聞かなかったけど、お産の時、ただ室内に置いていたのか、それとも産婦さんが握っていたりしたのかしらねぇ。


もっとまわりたいお堂はあったんだけど、自転車を返却する時刻が迫っていたので、今回はここで終了。名残惜しかった。
駅までは15分ぐらいかかったかな。見通しの良い道をクネクネと走った。田植えをしているところも多かった。また来年…

どくだみ

2014-05-29 21:49:20 | 


ドクダミって大好きです。

こんなに美しい花が、そこらへんにいくらでも咲いていて、摘み放題とは嬉しい限りです。

と、喜んでいたら、うちから一番近い群生場所に今朝クレーン車が入って、何やら作業をしていて、ドクダミ半減…



キャンドルスタンドに入れてみた。さまになりやすい花だ。

「もしかしたらこれが一番好きかも…」と、旬の花に出会うたびに思ってる。

そういえば、先日かつおのたたきを食べたとき、あまりにも美味しくて、「魚の中ではこれが一番好きかも」と思ったのと同じか。少し前には‘さわら’のことをそう思った。

④己高山 石道寺

2014-05-26 17:45:05 | おでかけ(18切符)
ここうざん しゃくどうじ、と読む。

ここは高月町ではなく、木之本町です。資料館から高時川沿いの道を北上し、橋を渡り、山道を走りました。


(手を振る夫)
このあたり、電動アシスト車でも少々きつかったほどでした。




拝観料300円、靴を脱ぐ。ここのお堂も地域の人が交代で案内をしてくださいました。ここは女性でした。
お堂に入ると涼しいんだけど、自転車こぎのため、どっと汗が出る。上着を脱いでノースリーブになると案内の女性がうちわを差し出してくれました。ここでもまずテープによる説明を聞きます。

パンフレットより

昨年は寂聴さんがお見えになった、遠方からもこのホトケさんを見るためだけに来られる、涙を流す人もあった、とここでも‘うちのホトケさん自慢’が聞けました。この距離の近さ。家族みたいに大切に思っておられるのでしょうね。ここの十一面観音像も美しかった。横に懐中電灯が置いてあり、細部を照らして見るよう勧められました。緑濃いお堂の中にこんなに美しいホトケさまがいて、もし、これが博物館のガラスケースの中におられたら、この親密な気分は得られなかったんだろうなぁ。『置かれた場所で咲きなさい』って本のタイトルをなぜか思い出す。




③高月観音の里 歴史民俗資料館

2014-05-26 17:14:45 | おでかけ(18切符)


渡岸寺の近くにある資料館へも立ち寄りました。駅の観光館内所で割引券をもらっていたので300円→240円でした。ここも靴を脱ぎます。

特別企画【戦火をくぐり抜けたホトケたち】では、文字通りいろんなご苦労をなすったホトケさまたちが展示されていました。HPから抜粋してみますね。

パネル展示
1 土中に埋められた観音さま(渡岸寺観音堂〔向源寺〕の国宝十一面観音と埋伏地の碑)
2 焼け傷んでも守り継がれる焼損仏(宇根観音堂の鞘仏と焼損本尊)
3 川に沈めて守られた観音さま(唐川赤後寺の平安仏二躯と赤川・枕石)
4 子どもたちと川で遊んだ「いも観音」(西黒田安念寺のいも観音)
5 腹を割いて匿ったお地蔵さま(洞戸地蔵堂の鞘仏と胎内仏)


子どもたちと川で遊んだ観音様だなんて、めちゃくちゃ微笑ましい図が浮かびます

高月を巡っている間、そういえば、コンビニを見なかった。ちょっとした飲食店も、あるところにはあったのかもしれないけど、出くわさなかった。資料館の近くで、‘くるみ○○個 200円’みたいなのを見かけた。どうやって提供されてたんだろう?興味はあったんだけど、なにしろ自転車返却までの時間に追われてたので先を急いでしまったのが悔やまれる。

資料館の次は山道を含む約4キロのサイクリングだ。

②渡岸寺観音堂(向源寺)

2014-05-25 13:18:12 | おでかけ(18切符)
本日のメインイベント~、国宝十一面観音立像の待つ渡岸寺(どうがんじ、と読む)へ。

さきほどの高月観音堂から5分ぐらい。靴を脱いで上がる。拝観料300円。


お目当ての仏さまは最新式の宝物館的なお部屋におられました。京都の智積院みたい。もっと暗いけど。
そうなのよ、暗いのよ~
高月観音堂の自然光に比べ、薄暗い中で照明を当ててる。団体さんといっしょになった。解説の男性の声がくぐもってよく聞こえない。
たしかにすばらしい仏さまなんだけど… 目が疲れてくる。いや、そんなことを言っては申し訳ない。この方も地中で難を逃れるというご苦労をなさったのだ。水瓶を左手に持つ、優美な姿。駅にもたくさん写真が飾られていて文句なくこのあたりのトップスターです。



このお部屋で展示されていた木製の動物を模したもの。昔は近所の子どもたちが持ち出しては川遊びの時の浮き輪がわりにつかわれていたとか…

いやはやどちらの像もいろんな経験をしておられるのですね。

周辺は散策好適サイクリングロードにもなっているごらんのような道がありました。









①高月観音堂(大円寺)

2014-05-25 12:03:29 | おでかけ(18切符)
駅を出て最初に向かったのが自転車で2分ほどの高月観音堂。

案内所の人が連絡をしておいてくださいました。
高月のお堂の多くは地域の人によって守られており、前もってその日のお当番さんに電話で伝えておくという決まりになっています。
靴を脱ぎ、お堂に入ると、お当番さん60歳代男性がニコニコ迎えてくれました。拝観料は300円。

ここには十一面千手観音像があるのですが、国宝でも重文でもない、とタカをくくっていたのですが…
見事です。
「写真撮影もどうぞどうぞ~」と言われました。
奈撮影
「さあさ、もっと近くからも見てください。表情が変わるんですから~」
奈撮影
「いいでしょう~? よかったら横からもどうぞ。またまた表情が違って見えると思います~」
奈撮影
「そしてね、この、黒塗りの台に映るお顔がまたもう良くって~」
奈撮影

湖北地方(びわ湖の北)は戦国時代に幾度も戦乱の舞台となったそうです
姉川の合戦、小谷城の戦い、賤ヶ岳の合戦… えー、わたしでも耳にしたことがあるよ。そうなのね。
で、そのさなか、民衆は大切にしていた仏像たちを田圃や川に穴を掘り、そこに埋めて戦火から守ったとのこと。
この仏さまも泥まみれだったのを、村人たちがかわいそうに思って水で洗ってさしあげたところ、金がはげちゃったんだそうです。そんなふうに人手が加わったものは文化財としての価値が下がるらしい。
「そのおかげでこうやってカメラで撮ってもらったりできるわけです」

自分個人のモノではなく、地域のみんなで守ってきた仏さま。というか、その観音様が自分たちを守ってくれているから、というニュアンスで話すのを半ば驚き、眼前の仏像もだけど、その、地域の人たちとの関係が美しいなぁと思った。そして、それはこのお堂に限らず、どこのお堂でもガイド役の地元の方から同様の言葉を聞くことになるのでした。





高月(たかつき)へ

2014-05-25 11:13:19 | おでかけ(18切符)
昨日、滋賀県長浜市高月町へ行きました。全然知らなかった場所です。

そもそも、週末にバスか電車でちょっと出かけたい、と夫が言い出して、最初はバスで鳥取へ行こうかという話になってたんだけど、JRの春の関西1デイパスが日曜日までだというのを思い出したので、JRにした。夫が長浜を提案。以前行って楽しかったから、だそうだ。07年の9月。あの頃は外出=リハビリと信じていて、一所懸命に遊んだ気がする…遠い目

長浜を少し調べてみると、どうやら長浜も官兵衛ゆかりの地らしい。黒田家のルーツは賤ヶ岳のふもと、長浜市木之本町黒田とのこと。
・・・・・

そういえば、白洲正子の『かくれ里』って未読だけど、たしか近江よ、滋賀県よ、ということで検索すると、なかなか良いサイトが見つかり、そこをざっくり適当に見て、自動車ではなくJRで行きやすいところという条件で出てきたのが高月駅から近い渡岸寺。そこには国宝の十一面観音像があるというので、まずはそれを見て、その後長浜に戻ろう、余裕があれば京都にも寄っちゃう?みたいなプランをうっすら思い浮かべながら、のんびり9時半ごろの新快速に乗り込んだ。
「高月って、何て読むんだろう?」
「たかつき?こうげつ?いや、もっと、違う難読系??」
などと言いながら乗ること3時間弱…途中、米原で車両を切り離し、12両→4両になった。


とうちゃこ~ 12:21。けっこうかかった…
東口がわ
隣接の観光案内所

案内所で地図をもらう。

これを見て、高月には国宝のもの以外にも見ごたえのある仏像が点在していることを知る。久々に鉱脈掘り当てた気分。あとで長浜へ回ることなどありえない。レンタサイクル、それも電動アシスト車を借りなければ山道もあるようだし…ああもっとちゃんと調べてくれば良かったかも、早く出発しなくては!

とりあず姫路から持参していたおにぎり弁当を駅前のベンチに座って平らげる。官兵衛でござる。ちょっと味濃い…


しばらく高月話続きます。カテゴリーは18きっぷを使いましたが、実際には関西1デイパスを利用してます。

ノーブルリリー 枯れ姿

2014-05-23 22:33:56 | 




ノーブルリリーという花は初めてでした。
 中央に見えているのがそうです。

時間の経過とともに枯れてしまったのですが、なかなか味わいがある。いつか、これに似たのを見たことがあった。大山蓮華だ!アンティークな味わい、と聞いた時には驚いたものだった。質感はちょっと違うけどノーブルリリーの枯れ方も美しい。

薔薇御殿のバラたちも、外で楽しんでいるギガンも、老いてきた。それも良いのだ。


もう一度花束のようにしてみた

薔薇御殿のバラを飾る

2014-05-19 11:31:43 | 
えみちゃんが選別しながら切り、豚革の作業手袋をはめてトゲを丁寧に除いてくれた大量のバラたち。組み分けするの楽しかったよ~

まず大きい人たち


つ。さんも同じようなガラスのピッチャーに入れてる~ 黄茶色もきれいだなぁ。


小さい人たちにはラベンダーも入れましょう

左の青い花はブローディア、先週からうちにあったものです。

花色の美しそうな人は特別扱い

ま、どれも単独走可能な主役級美人ばっかりなんだけどねー


ブローディアはこっちにもよさそう。
左の固いつぼみばかりの枝、面白い。ギガンとの共演も見たい。

薔薇御殿

2014-05-19 10:53:03 | 
現存する最古の友人、えみちゃんの家へ遊びに行きました。前回はわからなかったけど、お庭にはバラがたくさんあって、まさに今が盛りでした。もう、ため息モノです…









家の外観などが映り込まないように選ぶとこんな感じになりますが、本当はもっともっとボリュームあって、ステキでした。ていうかおうちも載せたいよ。

メールでは「また枯らしてしまった」だとか「うどんこ病が…」「虫が…」と言ってたけど、まさかのローズガーデン、いや、薔薇御殿でした。


おやつは‘和’。冷煎茶と水羊羹的ぜんざいにミルク掛けていただいた。美味~

同行は11日にも会った友人「つ。」さん。
つ。宅もバラがあって、先日もらった画像はおなじみのアリスター。咲き初めの濃い花色。


うちはマンションでベランダが狭いというのもあるけど、土に触れて過ごすことって豊かだなぁと羨望。植木鉢少し手を加えようかな…

つ。と私はえみちゃんが庭じゅうから切り集めたバラを大量にもらって帰りました。名札を棄てる習性のえみちゃん、なので薔薇の名前は不明…笑


赤穂へ 

2014-05-13 11:03:36 | おでかけ
大きな山火事のあった赤穂へ、あの日行っていました。私たちが帰りの高速を走っていた頃、出火したらしい。
「赤穂は山が多いなぁ」と緑美しい山を見渡して話していたあとのことでした。

目的は赤穂精華園祭。児童寮の壁画を園生たちと制作したプレドンさんが連れて行ってくれました。






園生たちの絵を忠実に壁画にしてありました。自然の中でとても映えていました。

そこでれもんとみるくを連れた友人一家女三代と待ち合わせ、一瞬会う。母の日だったんだよね。ありがとう!

その後、赤穂の有名パン屋さん【あこうぱん】経由で赤穂御崎へ。


プレドンさんが持ってきていた熊手を手に、Iちゃんと私もアサリを求めて潮干狩り~

潮干狩り場ではないので、なかなか見つからなかったけど、大小取り混ぜ20個ほど取れたでしょうか。Iちゃんはハンターの血が目覚めたようで、せっせと大物を見つけてました。スーパーで粒のそろったのがぎっしり入って298円とかで売られてるのって夢のような安さだと思った。

今年もアートクラフトフェアへ

2014-05-13 10:39:28 | おでかけ
当然のように毎年行く。今年は、徒歩圏内に住んでいたにもかかわらずこれまで行ったことが無いという友人たち(名付けて‘カーディガンズ’笑)と廻った。



今年は買いたいものがあって、類似品を見比べながら歩き、気に入ったものが見つかりました。プレゼントなので、気に入ってもらえるといいなー

持参したシートを木陰に広げ、食べ物ブースを行ったり来たり。玄米のカレー、ベトナムのもちピザ、から揚げ、焼き菓子・・・

ココに行くといつもいろんな知人に出会う。さくらんぼの人、ご近所さん、友人のお母様、親戚、そうそう今年は迷子の女の子にいきなり声をかけられたので、手をつないでお母さん探しをしたりしたな。

その後はカーディガンズのメンバー宅で、買ってきた焼き菓子を食べました。

と、まぁ、ピクニック気分で楽しかったのですが、クラフトフェア自体は、年々、ちょっとやそっとでは購入に至らなくなっています。見る目がシビアになってきたのかなぁ。友人たちも一様に「ものを減らしたい」と思っているようです。


手柄山温室植物園(前)

2014-05-08 16:11:41 | Weblog
期待せず行って、最初は「ああ、やっぱりなー」と思ったんだけど、途中ぐらいからすごい楽しくなってきて、帰るころには「また来よう」なんて思ってた。へんな温室植物園。


花が、ジャコウアゲハが、というところ、熟読させようとの魂胆か。
ツッコミたくなったところに、本物のジャコウアゲハが飛んできて驚く。
 


‘世界の醜い植物トップ10’の第5位 、だなんて失礼すぎる~

  
何故の嵐。サルのぬいぐるみ、リアルすぎてのけぞった。

 
たぶん白雪姫と小人?・・・


少し前のガーデニングの各流派を想起。


幸せになれるガジュマルの木とかなんとか… 開運流行の波に乗りたがっているな。 


おなかに穴があいてるのを白いガムテープで補修してました。イタそう。

そう!なんなんだろう、この物悲しい感じ・・・

しとさんじ?

2014-05-08 15:49:51 | テレビ・映画など
ウォーホル展に先駆けてNHK『日曜美術館』のウォーホル特集を見たときのこと。

シトサンジノシリーズ・・・
とテレビが言ったのを、私はとっさに‘使徒 三治’と変換してしまい、えっ、使徒ペトロみたいな人物か?誰?? と思っていうるうちにテレビはどんどん先へ進むし、私は三治?賛次?サンジ?のまま止まってしまいました。結局録画を戻し、さらにサブメニューで字幕を選択し、ようやく‘死と惨事’に行きついたのでした。
日本語ってむずかしいわ~
最近では大河ドラマも警察ドラマも字幕付きで見ることにしていて、難解な単語など助かってます。もちろんこういうお勉強系も字幕はマストですね。



そのような予習(?)のおかげか、ウォーホル展でも、死と惨事シリーズは興味深く見ることが出来ました。
番組に登場していたウォーホル美術館の館長さんの言葉が印象的でした。私たちは美しいものと同じように悲惨な忌まわしいものにも惹かれるんだそうです。テレビでは毎日世界中の悲惨な、不幸な、ニュースが繰り返し流れている。そして災害や、事故など、その規模が大きければ大きいほど私たちは何度もそれを見て、語り合って、ペラペラなイメージ(美術評論家の人の言葉より)になるまで消費しているのかも…

スープ缶や有名人の肖像と同様、ものすごい表現力だと思った。