カレンダーを見てるうちに、さまざまな年の11月に思いを馳せることがある。
特に印象的なのが、五年前の11月に亡くなった義父のことと、八年前に乳がんの手術を受けたこと。
私が乳がんに気付いたのはその義父のおかげでもあった。
義父は十年前に胃がんの手術をして、その後も通院を続けていた。うちの家から病院は近かったので、
私はしょちゅう付いて行って長い待ち時間を一緒に過ごしたものだった。
別に父は弱々しく衰えて付き添いが必要だったわけではなく、病院のあと駅前でお昼をご馳走になってしゃべるのが楽しかったから。
八年前の10月、いつものように病院で順番が来るのを待っていた時、たまたま
目の前に乳がんを自分でチェックしようという啓発ポスターが貼ってあったので、それをずーっと見ていた。
で、帰宅後自分で触ってみるとなにやら気になるものが、あった。
ポスターを見ながら「うわ~、こんなのあったらどうしよう」と言った私に、父が
「気になるんやったら早めにみてもらいよ」と言ってくれた事。父の主治医は乳腺を専門に診ていること。受付や診察日などすでによく知っていたこと。そんなこんなに後押しされ、その週の乳腺外来の日に受診した。
診察は触診から。自分で触って気になるしこりを見つけた、と言って駆け込む人が多いのか、先生は最初「まあ、違うと思う」みたいな感じで、他のよく間違えやすい症状のことを説明したりしていたけど、「ん?」って顔になり、エコーで見ることになった。だったかな?まあ随分前のことだからね。
エコーで見ても私のしこりの正体は判らなかった。
次は、直接胸に注射針を刺して中身を抜いて調べる「細胞診」をすることになった。読むと痛そうだけど、痛かったという記憶は全然ない。検診に行こうか迷ってる人も安心してね。
もしかしたら乳がんかもしれない、と思ってすぐ出かけたのがやっぱり図書館で、診断が確定するまでの流れを一応調べていて良かった。本の通りに進んでいったから。
細胞診の結果が出るのは1週間後。その間、検査のことを知っていたのは夫だけでした。違ってたら要らぬ心配を人にさせることになるからね。
1週間後、夫婦で結果を聞きに行ったけど、なんと、それでも判らなかったらしい。
1~5までの値のうち1と2なら良性、4と5なら悪性(つまり癌)で、私のは3だったから。
ついに、直接しこりを取り出して目で見ることになった。へぇ~、でも、どうやって?
先生はそこから内線電話で手術室の午後の予約を取っている。
しゅ、手術室でやるの
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ちょっとビックリ
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夫は仕事のため去り、私は静かになった外来でぼんやり座ってた。
わ~、こんな内容でこんなに書いちゃったよ。
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でも、どんなところから私の今の病気との付き合いが始まったのかを書くのって、
何かの役に立たないかなぁ、と思ったのよ。
次は楽しい手術室での様子から書きます。