LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

スーちゃん、って…

2011-05-12 22:36:57 | 2011肺の手術 がん壊死
今日は3月の手術後初の主治医の診察日でした。N/Kさんと一緒に診察室へ。

VATSによる手術 肺転移 壊死
と、電子カルテに入力されるのを見ました。

壊死…
いいわ

さて、今後はどんなふうになるのか、それを聞くのを楽しみにしてたんだよね~

薬は続けようか。

「えっ、もう飲まなくて良くなるんじゃなかったんですか?」

だってスーちゃんのことを考えたら何も無しってのもねぇ

「は?スーちゃんって??」


まさかの‘スーちゃん’登場。N/Kさんも私もすぐにはわからなかった。その後も主治医は「スーちゃんは…」とか「スーちゃんが・・・」を連発。

「せんせいはスーちゃんが好きだったんですか?」と私たちが訊ねると、大笑いしてましたが否定も肯定もしなかったわ。

再発をくりかえしながら術後19年間生きたスーちゃん。
スーちゃんがどんな治療を受けていたのかは知らないけど、ハーセプチンやタキサン系のお薬で長く元気に過ごしてる患者さんがこの病院にも少なからずいるそうだ。私などよりもっとあちこちに転移していて10年以上経過した人もいるそうだ。末期と言われても、順調(?)に死に至るわけではない。希望はあるということだね。

今後の私のお薬は、これまで飲んでいたフェマーラからア…何とかっていうのに替わります。お値段が安く、効き目もほどほどなものらしい。御守のような存在と受け止めよう。

さらに検査も減ります。年に一度のCTくらいかな。

肺に転移したという事実は残るけど、今後はすごろく的に言うと、5コマ戻る、とかそんな感じでしょうか。


主治医は喜んでくれてました。呼吸器外科の先生も喜んでくれてたそうです。
会計の後立ち寄ったがん相談支援室の看護師さんたちも喜んでくれました。

肺は本当にがんだったのか疑惑

2011-04-04 12:56:43 | 2011肺の手術 がん壊死
手術を受けることが決まった時から気になっていたこと、

「肺転移って、実はガセだったんじゃないんだろうか?!」

もちろん癌じゃないと確認できればステキだけど、もともと癌じゃなかったんなら、私のこの5年間はいったいなんだったんだろう・・・と、割り切れずとても不安でした。

術後、取り出したモノを見せてもらった父と夫はそのことを質問したそうです。
医師は、
「そうだった(癌)と思います」
と仰ったそうです。

31日の結果説明時にも執刀医は「肺に転移したがんが線維化した」と仰いました。

肺転移は本当だったし、そして、それが癌でなくなったのも本当なんだ。

私は安心して喜ぶことが出来たのでした。

結果良かったです!

2011-03-31 12:39:49 | 2011肺の手術 がん壊死
今日診断結果を聞きに行きました。
肺の中の腫瘍はすでに「がん」ではなく、
線維化した状態なんだそうです。

抗がん剤が効いた、ということなんだそうです。

何年経っても転移や再発の可能性がある乳癌の特性上、
今後も定期的な検査は必要なものの、
なんだか見通しは明るいよ♪

まずは報告まで。
帰宅したらあらためて書きます。



書きたかったのは、言いたかったのはこれ。
今日まで私に関わった全ての方々に心からの「ありがとう」を。 [18:50追記]

妄想アニメーション

2011-03-28 18:33:15 | 2011肺の手術 がん壊死
病気のことって、よく分からない。
今回つくづくそう思う。

がんが死んでる、ってどういうことなんだ?

よく目にする「がんが無くなる」的なのって、なんか、うさんくさい雑誌や健康食品の決まり文句のように思えて、ちょっと信用できない。



胸腔鏡手術をすることになった後、夫婦でこんな会話をした。

夫「これまでうまい具合に眠っていたがんが、いきなり器具が差し込まれ、驚いて騒ぎ出す…ってことは無いんかなぁ?」

私「えー、それって、がん兄が悪者に連れ去られたのを見て、幼いがん弟妹たちが『兄ちゃんを取り戻せー』と立ち上がる、って感じ?」

夫「そうそう」

もうね、幼い弟妹と来たら、私の頭の中のイメージって、あれしかないのよ、
左門豊作
アオサギのヒナを見守っていた時にも登場した、『巨人の星』の左門です。

この度の手術で取り出された3粒の腫瘍、眼鏡かけてたかもね。

手術のこと

2011-03-22 10:33:53 | 2011肺の手術 がん壊死
この間の手術に際して、前日に呼吸器の主治医から説明がありました。
そのときいただいたメモをもとに書いてみます。

診断) 両側転移性肺癌←乳癌

目的) 診断

術式) 胸腔鏡 
    左肺下葉部分切除術


一番上の「診断」というのは現在の状態ですね。


さて、手術で取り出された肺は夫曰く‘さしみ一切れ程度’で、その中に、夫曰く‘真珠くらいの大きさの’腫瘍が3つ付いていたそうです。
そのうちの1個を顕微鏡で見た限りでは癌細胞は無かった、と医師に言われたとのこと。詳細結果は31日にわかります。一緒に待っていてください。

まだ喜んだりできません。もちろん悪い気はしないけど。


今日は肩が痛んで、立っていると辛いです。あらかじめ肩が痛むことは言われていましたが、また例によって軽く考えていて、どうせ肩こり程度?と思っていたら、けっこう痛い。湿布を貼って大人しくしていよう。昨日はついユニクロに出かけてしまったわ。

退院しましたアリガトウ

2011-03-20 11:52:00 | 2011肺の手術 がん壊死
朝10時頃退院しました。
私のケータイでは分からなかったけど、こちらにコメントもたくさんいただいていたのですね。
ありがとう存じます。本当にありがたいです。
じっくりお返事しますね。
なにしろ正座してるのが意外と楽なんで…

今朝、病院で、入院してから初めてテレビを見ました。
東京消防庁の3人の方の記者会見を見て号泣。
私も役に立つ人間になりたい。そう思った。


帰宅して、お茶を飲みながら家のテレビを見たら、
なんと…
北海道へ行ってしまっていた登坂さんがニュースを読んでる
麿、帰ってきたのね~、と狂喜乱舞。
思わずテンション上がって動きも早くなるってもんですよヘヘへ
動くことが回復を早めると言われました。


夜中の病棟

2011-03-20 04:51:10 | 2011肺の手術 がん壊死
昨夜たぶん9時過ぎに寝た私は、3時半にスッキリ目が覚めました。

廊下を歩く人、けっこう大きな声でしゃべっています。
「リバーシティーの近くのな…」

どこかでいつも誰かが痰の絡まった咳をしているようなかんじ。

私は手術した左胸がひきつり、痛い。
そしてそちら側を庇うからか何だか筋肉痛っぽいです。

6時になったら廊下も明るくなるので、
あと小一時間…

寝られないなぁ

2日目 手術前

2011-03-18 07:12:20 | 2011肺の手術 がん壊死
『おやすみラフマニノフ』という【このミス】大賞作家の本を読みながら心地良い眠りについたと思った瞬間、夜間見回りの看護師さんがかざすペンライトでハッと現実に戻る。

ああー、せっかくの熟睡美肌作りの機会を~

以降、途切れ途切れに目が覚めた。
ま、こんなもんかな。

そして下剤の効果もいまだ無く…
これも、まぁこんなもんか…

何にもすることがない。シャキーンでも見ようかな。
それとももう一度地階まで走るか?

1日目

2011-03-17 17:52:06 | 2011肺の手術 がん壊死
受付の10時に余裕を持って出発。
お部屋へご案内~
レントゲンを撮る。ベッドで採血。諸々聞かれる。

お昼は病室を出て食堂でN/Kさんと長女と共に食べた。
セラミック食器を選択した。こういうのがあるんだねぇ。
以前の入院時、においが辛かったと言ったら、セラミックにしましょうと言われた。

N/Kさんと病院にいると、いつもの診察っぽくてたいへん寛ぐことができました。
大感謝です。
2人でいる時に主治医が通りがかり、「がんばってね」と言われた。

午後から明日の呼吸器の主治医から説明があり、夫・両親と共に聞く。

「万が一」だとか、
「まれに・・・」だとか、
たくさん聞かされるとちょっとビクついたけど、寝てる間のことよね。
でも、すごく簡単でちょちょいのちょい、って思いすぎていたので、
やっぱり手術なんだなぁと実感。


さて!

私は今、どこでこれを書いてるかって言うと、自宅のいつものPCなんです~
お風呂と夕食を済ませてまた7時までに戻ります。近いからこその芸当でしょ?
頭を二度洗いして、タオルを巻いてこれを書いてるのよ。「ふー、今日は疲れたなぁ」なんて思いながら。で、戻ったら、下剤とか飲むのかな

明日は手術の順番が一番目で、絶食からの開放もそれだけ早いので嬉しい。

明日は採血を足からします。初足
右胸を手術してる私は左腕しか針をさせないので、手術の麻酔と違う方のうでから採血をするため、足を使うことに。目新しいことも無いとね…。

ではそろそろご飯を食べて戻ります。

VATS

2011-03-08 12:32:02 | 2011肺の手術 がん壊死
手術名は【VATS】というらしい

ヴァッツ、ね。

かっこいいわ。なんだか。

あれこれ考えず、カッコいいことにつながるという点に喜んでおこう。



ずーっと写真無しだったので、撮ってみたけど、なんだか落ち着かない写真だね。
ピンクの花はエビデンドラムです。
日曜日にササッとソエルへ行ってパパッと選びました。
お花を見て、「よしっ」と気合を入れてます。




あの日の続きと今の気持ち。N/Kさんへの感謝。

2011-03-06 07:30:47 | 2011肺の手術 がん壊死
おはようございます

昨日元町~三宮へ娘たちと母と四人で出かけました。長女が言い出したんです。
不思議なことにデパートやいろんなお店をめまぐるしく移動するうち、なんだかいつもの自分を取り戻していけたような気がします。

この異年代構成でまわるのはいつも楽しくて、娘たちと母の趣味が一致して、どちらかというと私が浮いています。

長女は私の入院に対してたいへん張り切っていて、まずはまともなパジャマを買わないといけないと考えたみたいです。ここ数年私のお気に入りパジャマは、着心地は良いけれど見た目はバカボンのパパの下着姿のような、あたかもステテコ・腹巻みたいなシルエットのもので、長女はそんな姿で病院という人目のある場所に行くのは論外だと言います。はじめは反発していた私も、鏡に写る自分の姿を見て「・・・」で、同意。

いやぁー、久々のパジャマ選びは楽しかったわ。色とりどりのものは多いけど、案外オーソドックスなのが無いんですね。でも、良いものが選べました。よそゆきパジャマは必要なんだね。


さて、木曜のことをもう少し書きます。
呼吸器の診察後、看護師さんからこのあとの検査と入院の説明がありました。
検査は採血と肺活量・心電図の測定。どちらも空いていて、雑談するうちに医師たちから言われたことを話すと、採血をしてくれた男性も、心電図をとってくれた女性も一様に「そんなこと聞いたこと無い!すごい!」と言いました。逆にそう言われて私はすごく不安になった。病院にはたくさんのがん患者が来るし、日々接しているはずの人が「聞いたこと無い」と言うなんて… あんまり期待しちゃいけないんだ、という気持ちと、それほど珍しい幸運に見舞われるのだろうかという、ちゃっかりな気持ち。今は五分五分というところかな。

朝、検査結果を聞きに来てから昼食抜きで次々と不慣れなことに直面し、ボーっとしていた私をサポートしてくれたのがN/Kさんでした。
良い話なのか悪い話なのか判断できず頭真っ白状態の私に付き添って、私のバッグとコートを持ち、検査順を聞くときも私以上にきっちりと聞いてくれたN/Kさんがいなかったらあんなにスムースに動けませんでした。階段昇降を3分行う心電図の検査内容も知っていたN/Kさんは終了後外に出た私に、
「はい、おつかれさまでした」
と、紙コップを差し出してくれたのです。のどがカラッカラだったので本当にありがたかった。お世話になりました。ありがとう。


頭の中を整理してみる

2011-03-04 11:35:41 | 2011肺の手術 がん壊死
昨日のことをまだ咀嚼できていません。違う結末があるなんて想像したことも無かったから。昨日のことをちょっと細かく書きます。でも、これは自分のための作業なんでどうぞ読み飛ばしてください。

予約時刻に病院でN/Kさんと会い、一緒に順番待ちしながらおしゃべり。
2人とも検査結果を聞く日だ。いつもとは逆でN/Kさんはどっしりと構えてたのに私は落ち着かずそわそわし通しでした。

いつもの【著変なし】なら良いけど、もうそろそろ何か良くないことが発覚するのではないだろうか?また抗がん剤って言われたらやるの?やらないの?副作用を聞いてから決めようかな。吐き続ける方のは寿命が1年ぐらい違う程度じゃ割に合わないし… 髪の毛、どうなるんだろう?切りたかったけど、もしも抜けるんなら勿体ないから我慢してる。早くカットに行きたいわ。などなど…

名前呼ばれる。先に来て受付を済ませていたはずのN/Kさんは不満そう。でもまぁ、いつも続けて呼んで貰ってるから同じことだよ。

で、検査結果を見る。
コレステロールの値が高い。ショック
実は今回の血液検査のために私は熱心にプールへ通っていたのでした。それなのに・・・
「あんな運動程度じゃダメだよ」
「あんな、って、先生見たんですか?」
「ほら、あのハトのところで…」
「わー、先生、ちゃんと覚えてて下さったのですね?でも、あれはさんぽですから!で、CTは?」
「・・・(無言)」
大画面なので自分で検査結果を読む。

【著変なし】

ヤッター、著変無しだわと喜ぶ。

先生はその間もずーっと早い動きでこれまでの10回以上のCT画像を呼び出して見比べてる。
そして、私の断層のいくつかの丸いものを指して、「これがなぁ…」と言う。
「ほとんど動きがないだろう?ってことは死んでるのかもしれないね」

私の体の中に何かの死体が?!それって、マズイんじゃないんですかとたずねたら、
「いや、もう薬も飲まなくてもよくなるかもしれないよ。」
「はぁ?」
「だって、これから何十年もあの薬を飲み続けるなんて想像できる?」
想像も何も、先生じゃないですか、私に「ずーっと飲むんだよ」と言ってたのは?!
それに肺転移した後、何十年も生き続けられると思うほど能天気じゃなくってよ

「胸に穴を開けて大き目のがんを取り出して調べたらわかる」「呼吸器で診てもらって相談せんといかん」「あ、今日は空いてるけどどうする…?」

「じゃ、予約入れてください。今日行きます!」
よく分からないけど‘進め’だ。


ひとまず診察室を出ると、N/Kさんが???って表情でした。あまりにも診察時間が長くて不安だったようです。でも、入れ替わるように診察室へ入ったので詳しく話せなかった。

しかし、数分後出てきたN/Kさんは満面の笑みで、
「よかったねー、そんなことってあるんやねぇ~」
と言ってくれました。個人情報などどこ吹く風で主治医はお喋りしたそうです。もちろん彼女なら、そして、こんな内容なら問題ない。

昨日はN/Kさん用事があったのでさっさと解散予定だったのに、思わぬ展開に口ポカーンな私を見かねてか、ずっと付き添ってくれました。本当に心強かった。

さて、いよいよ初呼吸器外科へ。先生は話し方も分かりやすく、穏やかそう。
先生の話を伺った後、私からも2つ質問してみました。
主治医からは勧められたが、先生がご覧になってもこの手術をするのは妥当か?
 →「はい」

肺転移無数なのにそのうちの大きそうなのを3つばかり調べるだけでいいのか?
 →「大きいものが死んでいるなら小さいものも同じだと考えるのです」みたいな説明でした

手術は3泊4日。胸に3つ穴をあけて、そこから仕事してくれる物?を入れる。それはチタンで出来ていて、問題の腫瘍を切ると同時に縫いとめることが可能らしい。かっこいい。

つかれた。つづきはまたにする。


ほんとうですか?

2011-03-03 15:49:12 | 2011肺の手術 がん壊死
今ものすごく気が動転しています。

病院からの帰り道、分厚いじゅうたんの上を歩いてる気がしました。



今日は病院へ先日の検査結果を聞きに行ったのですが、
「がん細胞がすでに死んでるかもしれないので、手術をして確認しよう」
と主治医に言われました。

それって、もう、がんじゃないってこと?

薬も飲まなくてよいことになるらしい。

本当だろうか?

信じられないけど、もしそうなら・・・

今月入院して手術します。
落ち着いたら今日のことをあらためて書く。