LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

『少年民藝館』

2011-05-29 15:02:42 | 
外村吉之介(とのむらきちのすけ)著

この本はもとは昭和59年に用美社から刊行されたのだけど、今年筑摩書房から復刊されたのです。柚木沙弥郎さんによる装丁もちゃんと【筑摩書房】になってる!

・たのもしいガラス器(P12)
・漆をよく塗ってありますから、長もちがしてたのもしいのです(P14)
・(スープ椀は)ゆったりした形で、食事もゆっくりできて体にもよいにちがいありません(P16)
・(子供の乗り馬)乗った子供はどんなにうれしかったでしょう。また、それにもまして、この馬を作りながら親は子供の姿を心に思い浮かべてどんなに楽しかったでしょう。(P32)
・すべて私たちの使う道具類は、私たちの毎日になくてはならない友だちです。小さな道具でも、毎日使うものは、心をいつの間にか変えます。(P60)

・・・・・・

留めておきたいと思う言葉がたくさんあるので書き出してみたけど、疲れた。
まだまだある。まえがきも最後の文もいいのよ。また借りよう。

働き者の道具はいつしか暮しを変え、心を変える。らしい。なんてステキ!


たいがいそうなんですが、今日のこの日記、全くこの本の魅力を伝えてません。でも、私のメモ書きだから仕方ないのよ。文句言わないでね。


6月1日のNHK『たけしアート☆ビート』ゲストは柚木沙弥郎。妹情報。見るわ。

ファンって辛いものね…

2011-05-28 21:21:24 | 竹澤・陸上
あと2週間ほどで今年もまた陸上の日本選手権が開催される…
陸上の日本一を決める大会ですよ。
大会のエントリー見たら、竹澤くんの名前ありました。
このまえアメリカで調子よくなかったけど、どうなんだろう?
大丈夫かな。ハラハラ

去年のこの大会の1万mって、竹澤くんが優勝したんだよ。
エスビーは駅伝をやらないから露出がとにかく少ない。

エントリー眺めながら、もしこれが息子だったら心臓に悪そうだなと考えたりした。
テレビでやってくれるかな?

今年は、別格の竹澤くん以外だと、中大に入学した新庄(西脇工出身)を応援します。
中大は全日本駅伝のシードを逃してるので、今秋の伊勢路バスツアーを楽しみにしてる私としては新庄にがんばってもらって何が何でも出場権を得てほしいのよね。

西池くんも全然出てこない。故障してるんでしょうね。
志方くんも早く回復してもらいたいね。っていうか、箱根走れますように。

書き忘れた!ターバンターバン…

2011-05-27 18:49:33 | 患者活動
今日初めて来られた方、とても素敵な被り物を身に付けてたんだけど、ターバンターバンも作って、使ってくれてるそうで、バッグに入ってたのよ

時々相談支援室のスタッフさんから耳にすることはあっても、こんなふうに実際に作って使ってる方は初めてで、うれしいような申し訳ないような複雑な感じがした。雰囲気のある人で、たぶん、すごーくお似合いになると思う。

脱毛した人の被り物やカツラに関する情報は皆興味津々。


今年も会えたねピエール・ド・ロンサール(mnroseさんから)
(↓)バラのお礼です。


さくらんぼ 新構成でした

2011-05-27 17:57:58 | 患者活動
前回の‘貼り紙’話は、書いてるうちに頭が混乱してきたので、ひとまず中断してしまった。 今日のさくらんぼには初めて来られた方が2名(総出席者数11人)ありました。どこかでさくらんぼの案内を見たのでしょうかね。やはり‘貼り紙’効果?

ちょっと遅れて行くと、何か作るテーブルと、話をするテーブルとに分かれてました。スペースの有効活用かな?私はお話テーブルの方へ。



入院中の方1名、今年手術を受けた方2名、一年ぐらい経過の方2名と、比較的新しい人が多かったので、深い話が続きました。そして、その中で実は近所に住んでいることが判明した人がいらっしゃって、さくらんぼ後、そのおふたりは一緒にごはんを食べに行かれたようです。さくらんぼが病友と出会うきっかけになればとても嬉しい。ただ通院してるだけじゃ、なかなか同じ病気の人と知り合えないしね~

年齢が近いとか、住んでる場所が近いとか、病気が同じとか、そんな条件の重なったJiroさんやN/Kさんと出会えたように、他の人も誰かと繋がれたら…

ってなことを最近考えてて、‘乳がん患者の集い’という集まりを計画してみた。再来月だけど、楽しみ。



↑ この花、ムラサキカタバミだかイモカタバミだか分からないけど、我が家のインコちゃんたちの好物であるミントを排除して伸してきた新勢力です。道端に生えてるアレだよ、ざっそう!!なんで生えてきたのかね?でも、アップで見るときれい。

一枚の貼り紙

2011-05-25 11:27:40 | 患者活動
ごめんなさい。また長いです

ここしばらく、考えていたことでした。
13年になる病院とのつながりのなかで、転移後の5年が際立って楽しいということ。病友ができたからです。

転移前の7~8年のうち、私が一番多く予約を入れていたのが朝8時頃の診察枠でした。看護師さんもまだ来てなくて、冷暖房も効き始めで、会計はまだシャッターが下りてたから午後支払だけにまた行ったりして、とにかく待ち時間を最短にしたかった。仕事をしていたときも支障のない時刻だったし。

転移や再発などしないと思っていたから、今後も病院とのかかわりは定期検査は受けるとしても、他の患者さんたちと関わるなどと考えたこともなかった。たいていは年上の患者さんが多かったようだったし、毎年の骨シンチもいつも最年少の座を守っていたしね。

で、2006年1月に肺転移が分かった時、私には病気のことを話す患者仲間が一人もいませんでした。翌週から始まる抗がん剤で頭髪が抜けることは聞いたけど、それから、家に帰ってからゆっくり考えると、いつ頃から、どんなふうに抜けて、カツラなどの準備は急ぐのだろうか、などなど細かいことがさっぱり分からず、今なら【がん相談支援室】があるからすぐ駆け込めるんだけど、当時はそのお部屋もなかったからねぇ。

その時、外来に一枚の貼り紙があったのを思い出しました。
それは、このブログのはじめのころに頻出の‘がん専門看護師’さんが、がん患者の悩みや疑問に答えますよ、という【ナーシングルーム】の案内でした。

さっそくその人を訪ね、話をしました。脱毛のことがよくわかり、霧が晴れたようでした。
通常関わる医師や看護師や検査や事務職の方以外の人とこういう形で喋ったのはこれが初めて。
以来ことあるごとにその看護師さんと会い、あれこれ相談したものです。

2006年秋の、とある診察日、その看護師さんと帽子を被った女性が立ち話をしているところへ通りがかりました。自分が経験すると、脱毛してる方の帽子姿はすぐわかるようになっていたので、この人も私と同じなんだわ、と思い、2人に声をかけ、交じってみました。看護師さんが帽子患者さんを紹介してくれました。やはり私と同じ乳がん患者さんで、ほぼ同時期に同じ抗がん剤をしたということです。それがJiroさんと出会った最初でした。初めての病友です。


翌年その看護師さんから「今度『さくらんぼクラブ』というのをするからいらっしゃいませんか」と声をかけられたので面白そうだな、と思い、Jiroさんを誘い、参加しました。
後で聞いたら、Jiroさんはあまり行く気がなかったけど私が誘ったから参加したんだそうです。


同じ頃、N/Kさんも、やはり院内の貼り紙を見て、第一回目のさくらんぼクラブに参加しました。一人で、さぞ勇気が要ったことでしょう。

こうして、いまでも付き合いの続いている病友との出会いが、私の病院ライフを楽しいものにしてくれたのです。同じ病院の患者友だちがいるというのがこんなにも治療を明るくしてくれるのかと実感しました。

けっして目を引くものでもなかった、あれらの貼り紙・・・

もし【ナーシングルーム】の案内を見なかったら、がん専門看護師さんと話す機会があったかどうか、そうしたら、Jiroさんと知り合いになれたかどうか…
もし【さくらんぼクラブ】の貼り紙をN/Kさんが見なかったら…

掲示物から人生が変わるってこともあるのです。

それでですね・・・

ランチ&モビール

2011-05-23 11:03:32 | おでかけ
B1で賑わう姫路を出て、加西で久しぶりの友人達TさんKさんと3人でランチ&モビール作りを楽しみました。
加西は近くなんだけど、なかなか行くことがないので、感慨深い。

ここで開催されていた頃の郡市区対抗駅伝で初めて生のランナーを見たんだったわ。
もちろん竹澤くんも走ってました。県北のNはんも…
そして、加西市立泉中学は志方くんの出身校。

さて、そんな加西でおいしいランチを食べた後、場所を移動した先は、図書館でした。
Tさんが「夏のモビール作り」というのを予約してくれていたのです。
モビールっていうか、オーナメントって感じ。
金魚や女の子や細かいシルエットを切り抜きました。

ここにあとで写真を入れましょう。製作途中のもあればよかったんだけど、カメラ不携帯。

なんかね、おもしろかったよ。
むずかしかったけど、久しぶりで会った3人でカッターやハサミ片手に喋りながら作業する。新鮮。

残った作業は宿題です。完成させて、窓にぶら下げたいです。

4月、5月とたくさんの友人から誘われ、楽しい時間を過ごしました。
病気がよくなったことがきっかけです。ありがたいことです。
これまでの感謝と、そして、これからもどうぞよろしく、という気持ちを照れて伝え切れていないと思います。なかなか肝心なことは言えないものですよね。えへへ。

初夏の女主人の館

2011-05-21 21:03:20 | 生活


女主人の指示に従い、持ち寄りパーティのテーブルが華やかに整いました。
サラダの人、ご飯の人、サプライズの人…
サラダがとても華やかでしょ。
私はご飯の人で「もかむす」を持参。



プレドンさんはサプライズの人で、大道具を運び込みました。





十割そば、二八そばを連続して。めんつゆも作ってきていました。まさにサプライズ



福井産の粉でした。
その後もそば打ち職人になってしまったプレドンさんはお持ち帰り分まで打ってくれたのでした。おいしかったよ



女主人の庭は、



花が咲き乱れていて、



さらに隣家のバラも満開でした。

 ←萩の夏みかん丸漬け

テーブルの上も、

 ←生駒のラムネ

面白いお菓子がならんでました。

女主人さん、今回も美しいテーブルの景色でした。ありがとう。
すこやかにまた会おう

写真提供:女主人、プレドン

妙に密度の濃い日々です

2011-05-20 19:16:48 | 生活
この前のおいしいパンを焼いてくれた友人とは18年ぶりの再会でした。
長いあいだ会ってなかったのについ昨日も会っていたかのように喋り、でも、昔のままではない、いろんな面で進化してるんだなぁと思った嬉しい嬉しい再会でした。

今日は女主人の館で集う。
圧巻はプレドンさんの手打ちそば!
後ほど写真付きで公開予定です。

図書館の本、‘当たり’続々。
『少年民藝館』これについても後ほど…

病院でイベントやります。
これまた後ほど。


先日デパートのパジャマ売り場にて【ナイトキャップ】との文字発見。
いまどきナイトキャップ?とは思いませんよ。こういうことには鼻が利く。
「髪が整ってない時にちょっと被ったり、入院中に洗髪できない方に、もちろん抗がん剤で脱毛中の方にも…」とのことです。リバティの小花柄のやモノトーンのカジュアルなのがありました。試しに被ってみると、モノトーンの方の、ちょっとしたデザインがなかなかよろしいようです。こういうところにもあるんだなぁ、と発見。



フライパン再生のメモ

2011-05-20 18:18:20 | 
これは全く私のメモ保存目的です。


平松洋子『一生ものの台所道具』より

鉄のフライパンを再生させる方法

①火で焼く

②炭を削りおとす (完全に冷ました後、金属製のヘラでこそげ落とす)
 

③紙ヤスリをかける (100番から200番 丁寧に磨くように)

④クレンザーで磨く(粉状の方がオススメ 固めのナイロンたわし 内外共に 水洗い後、良く拭いて乾かす)

⑤熱して酸化皮膜をつくる (約5分弱火 玉虫色)

⑥油を注いで加熱する (食用油1/3量注ぎ、数分間弱火 油戻す 粗熱取れたらキッチンペーパーでふき取る)


鉄のフライパン「リバーライト」直伝。



↑ やりました。すごい充実感・・・まだまだ使えるわ。

贅沢な朝食

2011-05-19 09:51:15 | 
友人が焼いてくれたパンと、別の友人が焙煎してくれたコーヒーの朝食。
ぜいたくぜいたく♪



切ってトーストしたのとカップから湯気が立ち上るコーヒーを撮ればよかった…

このパンは久しぶりに会った友人からのいただきものです。
半分はプレーン、もう半分はレモンピールが入ってました。ものすごーくおいしかったよ。切った時に良い香りがふわっとしてくる。

友人焙煎のコーヒーのおかげで私この歳になってコーヒーをおいしいと思って飲めるようになりました。今年はコーヒーといいチョコレートといい、なんだか味覚に変化が起きています。

一応見てはいるものの

2011-05-16 19:46:31 | テレビ・映画など
 日曜夜『江』を見た。秀吉が茶々に告って、初は高次様、江は秀勝様にで・・・ なんか『あいのり』かと思った。斉藤工登場はちょっとだけうれしい。

『おひさま』は楽しく見てる。若尾文子演じる晩年の陽子がけっこう意地悪?エラソー?な感じ。斉藤由貴が何か言おうとしてもしょっちゅう遮ってるし。いったいあの愛らしい陽子がいつからあんなふうになったんだろうかと不思議だが、考えてみたらドラマの陽子(井上真央)って陽子(若尾文子)が語る過去の自分であって、実は昔っから若尾的陽子だったかもしれないんだよね。皆、昔の自分を語るときには脚色したくなるもんなんだろう。まもなく高良さん登場。

土曜夜のフラワーレッスンの番組は欠かさず見てます。
ものすっごい大量のお花を束ねる場面がよく出てくるけど、その度に「あー、私って日本人~」と思う。狭い部屋サイズの嗜好に固まってる。茶室の掛け花や、ガラスのピッチャーに1~2本入ってるようなのがたぶん好きなんだろうね。



教育テレビやBSプレミアムなどの短時間番組などをなんとなく見ることも多い。テーマ音楽がステキだったりしてね。
中学生だったか高校生だったか忘れたけど、NHK朝6時半から『明るい農村』という番組をしていて、そのテーマ曲、好きだったなぁ。今でも鼻歌可能。

『あ』は『にほんごであそぼう』とおなじような切り口の美術版だね。楽しい番組だ。

もっと面白いものたくさん見たい

良いものが見つかりました

2011-05-15 17:08:49 | おでかけ
姫路クラフト・アートフェアに行ってきました。
快晴でとても盛り上がってたよ。駐車場も早くからずーっと満車だったみたい。

少し前にうちのプラスチック靴べらがポキッと折れてしまい、間に合わせの小さいのを使っていたので、この機会にいいのがあればと見歩いてたら、なかなか良さ気なのがあり、購入。材はメープルです。強くて適度にしなる、とのこと。

一旦帰宅後、それを下げるのによい鉄のフックも欲しくなり再び会場へ。
さくらんぼのきみよちゃんやぽうさんに会いました。


もう1個。一輪挿しを購入。お花はガラスに入れるのが好きなのでこういうのを欲しいと思うのって意外でした。これはね、フタが付いてるところが面白いと思ったんだ。



さっそくすんなり収まってくれた。かわいい。

薔薇は薔薇は

2011-05-13 19:09:46 | 
さんからお庭の薔薇の画像が送られてきたんだけど…

 ←バレリーナ

 ←パフビューティ

お花はもちろんなんだけど、なんなんだこの美しい画質は?!マジでケータイなの?!
さんのケータイの画素数は1300万
うちのデジカメはたぶん600万くらい【】泣くわ。
ケータイといえば、昨夜うちに遊びに来ていた長女の友人がiPhoneいじってるのなんてまるで未来人かと思った私はすっかり昔人間です…


ちなみに今日のタイトルはアニメのベルバラ主題歌って、わかってくれた?

しかし、とにかく薔薇の季節です。
先日のモッコウバラも可憐だった。プレドンさんちにも一輪咲いてた。
近所のスーパーへの道すがら、お気に入りのバラが咲く家もあるのよね~
楽しみだ。

スーちゃん、って…

2011-05-12 22:36:57 | 2011肺の手術 がん壊死
今日は3月の手術後初の主治医の診察日でした。N/Kさんと一緒に診察室へ。

VATSによる手術 肺転移 壊死
と、電子カルテに入力されるのを見ました。

壊死…
いいわ

さて、今後はどんなふうになるのか、それを聞くのを楽しみにしてたんだよね~

薬は続けようか。

「えっ、もう飲まなくて良くなるんじゃなかったんですか?」

だってスーちゃんのことを考えたら何も無しってのもねぇ

「は?スーちゃんって??」


まさかの‘スーちゃん’登場。N/Kさんも私もすぐにはわからなかった。その後も主治医は「スーちゃんは…」とか「スーちゃんが・・・」を連発。

「せんせいはスーちゃんが好きだったんですか?」と私たちが訊ねると、大笑いしてましたが否定も肯定もしなかったわ。

再発をくりかえしながら術後19年間生きたスーちゃん。
スーちゃんがどんな治療を受けていたのかは知らないけど、ハーセプチンやタキサン系のお薬で長く元気に過ごしてる患者さんがこの病院にも少なからずいるそうだ。私などよりもっとあちこちに転移していて10年以上経過した人もいるそうだ。末期と言われても、順調(?)に死に至るわけではない。希望はあるということだね。

今後の私のお薬は、これまで飲んでいたフェマーラからア…何とかっていうのに替わります。お値段が安く、効き目もほどほどなものらしい。御守のような存在と受け止めよう。

さらに検査も減ります。年に一度のCTくらいかな。

肺に転移したという事実は残るけど、今後はすごろく的に言うと、5コマ戻る、とかそんな感じでしょうか。


主治医は喜んでくれてました。呼吸器外科の先生も喜んでくれてたそうです。
会計の後立ち寄ったがん相談支援室の看護師さんたちも喜んでくれました。