LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

真夏の前のさくらんぼ

2013-06-29 09:12:25 | 患者活動
昨日はさくらんぼクラブでした。
おなじみの方、最近続けて来られてる方、入院中の病室から室内履きで参加の方、久しぶりの方、そして初めての方、総勢10名で、終わってみればなんだかとても患者サロンっぽい昨日のさくらんぼでした。部位別では肺がんが一番多かったかな。

なんで患者サロンぽかったかというと、順々に部位やこれまでのことを自己紹介していったからかも。
これは基本のようですが、なかなかそんなふうに進行しないことも多いので。

がん、とひとくちに言っても進行とか治療とか似てる人もいるけど、想像もつかないような経験をしてる人も多くて、目の前にいるその人は笑っているけど、話を聞くうちに、いろんな情景が浮かんでくるのでした。



気分を変えて後半の後半は俳句。
五七五に当てはめるとそれなりになる。それなりにはなるけど、きりくちの鮮やかさなどで違いが出来るんだな。
半そでの 二の腕スース― 夏木立 (奈津子) 凡庸

終了後は地下のローソンでお弁当を買って、2階の食堂でテーブルをつなげてしゃべって食べる。いつもの二次会。
散会後は駅方面へ行く人たちと一緒に自転車を押しながら歩きながらしゃべる。これまたいつもの三次会?
朝、初対面だった人たちが、午後には連絡先を交換して別れる、なんてこともよくあるのです。


どうにもこうにも辛い夏本番に入る前の夏はとても美しい季節だなぁと思いました。

水曜日の雨上がりの夕方

かわいい!女子ワールド、へ

2013-06-24 17:25:08 | おでかけ


せっかく招待券があったので最終日に行ってきました。

記念写真を撮れる場所があったので、プレドンさんと仲良く、かわいい女子ワールドなポーズを


松本かつぢ中原淳一のイラストがいっぱいあった。
少女倶楽部とか少女の友とか、戦前の雑誌の愛らしいこと。

展示品の中に『祈る少女』(うろ覚えですが…)というタイトルの付録絵葉書があったのですが、その類似絵がこれ。

プレドンさんも私もすぐさま反応。
これは少女じゃないよ、男の子だよ~
旧約聖書に出てくるサムエルじゃないか!なつかしいねぇ~

博物館の方に聞いてみたところ、「間違えました」とのことでした。あっさりと…
プレドンさんなんてね、サムエルが憧れの男の子で、カードを持ってたらしいよ。

ま、そんな中高の宗教の時間まで思い出し、楽しい女子ワールドに遊んだのでした。

博物館には【入江コレクション】ていうのがあり、今回も多数展示されていたのですが、戦前の子ども~少女向け雑誌や紙の玩具などが大量に含まれているようです。きっと今後も別の切り口でその収蔵品に触れることが出来るのではないかと期待してます。








【がん教室】に参加して

2013-06-21 18:28:48 | 患者活動
きのう病院で、第一回目の【がん教室】が開催された。テーマは『乳がんの治療最前線』
会議室に30人くらいいたかな?男の人もけっこういらしたわ。さくらんぼでなじみの人も多数。
これ、すごく良かったです。
ちょっと速度が速すぎるのが難でしたが、これまで知らなかったことがたくさんわかった。
華岡青洲からアンジェリーナ・ジョリーまで登場したんだよ。

あのね、私って乳がんになってから今年で15年目、手術とか放射線とか抗がん剤、ホルモン療法、胸腔鏡手術、折々の検査など、それなりに経験してるっぽいけど、実はいろーんなことをわからないままここまで来てしまってるんですよ。それは一緒に受講したjiroさんも同様だったみたいで、「ハーセプチンって分子標的薬なんだねー 知らなかったわー」とか言ってた。これは私は知っていたのでとてもびっくりしました。「そんなことも知らなかったの~?」ってね。でもまぁ、人のことを笑えないくらい多くのことを知らなかったことが判明。

たとえば自分の乳がんはどのタイプなのか。
乳がんって大きく4つに分かれてるんだって。ホルモン受容体が陽性か陰性か、HER2タンパクの有無、この組み合わせで分ける。
私はホルモン受容体が陽性で、HER2タンパクは無しだから、ルミナールAっていうグループ?なんだ。
「私はルミナールAよ。奈さんは?」と聞かれて答えられなかったことがあったけど、今なら胸を張って「私もよ」と言えるんだ。

乳がんの診断でもわかったことがあった。
気になって受診すると、触診→エコーやマンモ それでわからなければ→細胞診と進む。それでもわからない場合は組織診だって。組織診には、針生検と外科生検があるんだって。部分麻酔で実際に乳房を切ってがんを取り出したのって、あれが外科生検かぁ。ちゃんと名前があったんだね~ 


そういえば、この教室に似たものがありましたよ。
「母親学級」です。
私は出産も同じ病院でお世話になったんだけど(現在は産科は無い)、産む前に、お産のこと、赤ちゃんのことを、妊婦さんが集まって助産師さんから学ぶ時間がありました。育児雑誌なんかまったく読まず、この「母親学級」だけを頼りにお産に臨んだんだった。

がんとわかってから手術までの期間に今回の【がん教室】みたいな一時間ぐらいで自分の病気がザザッとわかるような仕組みがあれば身についただろうな。あ、逆に予後の良し悪しとか生存率とか聞きたくないか…
本を読むよりわかりやすかった。

日本乳癌学会
(A・ジョリーで有名になった遺伝性乳癌に関する日本乳癌学会としてのステートメントが見れます)


会場の一角には下着やパッドなどが置いてありました。あさのは商店のものもいくつか






仏の手

2013-06-19 19:00:50 | テレビ・映画など
テレビ『ビーバップハイヒール』の仏像特集の追加画像です。









如来像の手の形っていろいろあるけど、それぞれ意味があるのですって。
この番組は本当に見ておいて良かった。あれ以来毎日仏像のことを何かしら考えています。

そして、奈良から帰宅後読み始めた『日出処の天子』、ようやく今日読了。
厩戸王子、いじらしい。第1巻を紛失してるので買いなおそうかな…

(以前、‘仏手柑’について書いた日記です。あらためて見てみてください)

夢を~見ていーました~

2013-06-15 15:33:29 | テレビ・映画など
福山雅治が好きと言うわけでは無いのですが、アサヒの金のスーパードライCMはいい。
今一番好きなCMだ。
なにしろ曲がいい。『ひまわり』。同郷のよしみで、前川清に提供した楽曲です。最近BSの番組で知ったばかりの曲。
これね、いろんな設定を思い浮かべては聞き入っていました。歌詞がいいです。

絵は、智積院 長谷川等伯一門によるものです。美しいですね。
そして、やはり前川清ですよ。




頭整理 唐招提寺・平城宮跡

2013-06-15 15:15:51 | photo
ダダダっと書き進めてまいりました【頭整理】シリーズですが、さすがに疲れました。
前回の薬師寺あたりから記憶がおぼろげなんです…
やはり欲張ってはいけません。一つ一つの寺社をじっくりと自分のペースで見て回るのがいいですよ。
・・・・・ てなことはわかってるよ!
それでも、今回のバスツアーは良かった。刺激に満ちていた。実際に回ったからこそ、それぞれの建物のサイズ感などがわかったわけで、今後の観光に活かしていけるわ。

では唐招提寺平城宮跡

あらっ、写真も無しです。

えーっと、唐招提寺では、ビーバップハイヒールに出演なさっていた西山先生が団体を率いてガイド中でした。ついて行きたかった~
特別展を開催中だったからとても混んでました。
天井画、壁画、仏像・・・ いろんなものが頭の中を通過していった、とまあそんなありさまで…

そうそう!駐車場横の売店で6人でソフトクリームを食べたのがおいしかった。

唐招提寺には申し訳ない気すらする。これまた次回じっくりと見たいと思います。これでも子どもの頃、「唐招提寺っていいな」なんて思ったことがあったんですがねぇ…

そうそう!!友人のつ。さんが教えてくれたんだけど、昨日、東大寺大仏殿において鑑真和上1250年御遠忌法要があったんだって。
鑑真は東大寺で5年過ごしたんだそうです。

そうそう!!!(3度目だよ)鑑真といえばEテレで中村獅童が歌っておどっていたね。


平城宮跡は大きかった。そして、ここが最後の目的地だと思うと正直ホッとした。

すっかり減速してしまいました。これで奈良旅行終わり。


頭整理 薬師寺

2013-06-14 11:55:33 | おでかけ
奈良市内へ戻る。次は、これまたデカい薬師寺へ。
実はこのあたりでもう感動疲れというか、消化不良というか、ノルマをこなす感じになってました。ガイドさんが「このコースは本来なら丸2日かかる内容だ」とおっしゃっていたのだが実感…

到着後すぐ、薬師寺の前にいらしたお坊さんを見て驚く。以前NHKの番組で東北被災地を訪ねていたお坊さんその人でした。
テレビに出ていた人を見るというのはなかなかテンションがあがり、少し元気を取り戻す。

西塔

東塔は工事中

薬師寺の仏様…
玄奘三蔵院とか宝蔵館とか入ったはずだが記憶無し。混んでいたなぁ。

もはや「国宝」ごときでは「わあー」とも「へええー」とも思わなくなっていた。恐ろしいことです。

頭整理 慈光院

2013-06-14 11:36:14 | おでかけ
昼食を猛スピードで平らげた後、再びバスで移動。10分くらい。
途中、三重塔が見えた。斑鳩三塔というらしい。
さすがは斑鳩である。

慈光院は片桐石州という茶人が父の菩提を弔うために建立したお寺なんだけど、お寺というよりは、おもてなしの場所であったようです。私たちも庭園を眺めながらお抹茶と菓子を味わいました。
「どこを撮っていただいてもかまいません」と御住職が胸を張るのも納得の、写真写りのいい場所でした。たいした写真は撮れませんでしたが。








頭整理 中宮寺

2013-06-14 11:19:41 | おでかけ
法隆寺のすぐとなりにある中宮寺
ここは本尊菩薩半跏像(如意輪観世音菩薩)が有名。
パンフレットより

靴を脱いで上がり、一定人数ずつがテープによる解説を聞きながら仏様に対面する仕組みになっているので、じっくりと静かに鑑賞することができます。ろうそくの炎によってか、黒光りするような肌の仏様は、さすがは「アルカイックスマイルの典型」と謳われるにふさわしい優美・気品です。パンフレットの写真はあんまり良くないよね。もっと、その美しさを余すところなく撮ってあげないとダメだよ~

っていうか、このお寺、聖徳太子の母の穴穂部間人皇后の御願によって創建されたそうなんですが、処天(『日出処の天子』略)に描かれていた間人媛が、と思うとちょっと違和感もあるなぁ。


このあと再び法隆寺の前に戻り昼食。どこかの土産物屋の2階で。
あのあたりには気の利いた飲食店は少なそうな感じ。かといってお弁当を広げるに適した場所もなさそう。

頭整理 法隆寺

2013-06-13 17:01:27 | おでかけ
法隆寺は奈良市中心部から観光バスで30分くらいかかったように思います。ちょっと距離があるのです。
夢殿


廻廊のエンタシスの柱(上の方が細くなっている。古代ギリシャ建築の手法。)

これまでに読んだ漫画の中でおそらく一番熱中したのが山岸涼子の『日出処の天子』だった私にとって、今ごろ法隆寺を初訪問だなんて、とてつもなく出遅れた気分でした。

これがあの、舞台となった斑鳩なんだ!

そしてその思いは、馬屋と書かれた小屋のような場所で一段と強まったのです。
「この馬屋にいるのは‘ちょうしまる’と言って、聖徳太子の仲間といいますか、家来と言いますか、そういう人です」



ガイドさんの解説を聞き、‘ちょうしまる’が‘調子麻呂’のことだとすぐ気づきました。
実在の人だったの~?! 「あれ」と「これ」がつながった瞬間でした。

大宝蔵院で見た『玉虫の厨子』などはあの‘トリ’が作ったんだろうか、とか、とにかく帰ったら再読せねば、と強く思いました。

実際、帰宅後真っ先にほこりまみれのコミックスを棚の上段から下したのですが、文字が小さくて読みにくくて大ショック
わたし、ずいぶんと年をとったのだと知りました。

法隆寺はぜったい再訪する。



頭整理 若草山頂

2013-06-12 18:39:14 | おでかけ
一日目の最後は、山焼きで知られる若草山へドライブ


観光バスでスイーッと登って行くんだと思ったら甘かった…

駐車場から坂道を自力で登って行くのです。東大寺、春日大社、興福寺いずれもだだっ広くて、そこを巡り歩いた後だったので疲れました。
でも、携帯で撮ったからこんなぼけーっとしてますが、景色は良かった。向かいの生駒山、おとなりの○○山などがはっきりと見えた。

【おまけ】

ほうぼうにこの看板が。良いデザインだと思う。

頭整理 興福寺

2013-06-12 18:13:13 | おでかけ
興福寺


御詠歌でおなじみ、西国三十三か所のひとつ、南円堂もありましたが、今回は遠目に見ただけ。
五重塔と東金堂(とうこんどう)の前でガイドさんの説明を聞いた後は、いざ国宝館へ~


仏像界の大スター阿修羅像に対面!

ものすごい混みようでした。
ここに行くなら、閉館間際がよさそう。
銀行のATMの前みたいな仕切りテープに沿って行列がちょっとずつ進む感じ。
阿修羅像の他にもりりしいお顔の仏さま多数。これまた次回じっくりと。


頭整理 春日大社

2013-06-11 13:42:34 | おでかけ
次は、春日大社


ここは歩きますよ。
しかも、修学旅行生が足を引きずるように歩くせいで、砂煙が舞い上がってました。
長い参道の両脇には古い灯篭が並んでいます。

私たちは特別参拝客として、本殿の中門前まで入れました。ちょうど結婚式の真っ最中で、白無垢・綿帽子の花嫁さんのお顔を見たかったけれど、それはかないませんでした。朱塗りの本殿、濃い緑、白無垢の花嫁さん、黒留の介添え。美しい光景。

6/12追記
ここの社紋にもなっているのが藤の花。見事な藤棚もありました(「砂ずりの藤」)。さすがは藤原氏ゆかり。花の時期ではなかったけどね。
巫女さんも頭頂部に大きめの藤の髪飾りを付けていてすごくかわいい。
宇治平等院の満開の藤を思い出した。