LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

②渡岸寺観音堂(向源寺)

2014-05-25 13:18:12 | おでかけ(18切符)
本日のメインイベント~、国宝十一面観音立像の待つ渡岸寺(どうがんじ、と読む)へ。

さきほどの高月観音堂から5分ぐらい。靴を脱いで上がる。拝観料300円。


お目当ての仏さまは最新式の宝物館的なお部屋におられました。京都の智積院みたい。もっと暗いけど。
そうなのよ、暗いのよ~
高月観音堂の自然光に比べ、薄暗い中で照明を当ててる。団体さんといっしょになった。解説の男性の声がくぐもってよく聞こえない。
たしかにすばらしい仏さまなんだけど… 目が疲れてくる。いや、そんなことを言っては申し訳ない。この方も地中で難を逃れるというご苦労をなさったのだ。水瓶を左手に持つ、優美な姿。駅にもたくさん写真が飾られていて文句なくこのあたりのトップスターです。



このお部屋で展示されていた木製の動物を模したもの。昔は近所の子どもたちが持ち出しては川遊びの時の浮き輪がわりにつかわれていたとか…

いやはやどちらの像もいろんな経験をしておられるのですね。

周辺は散策好適サイクリングロードにもなっているごらんのような道がありました。









①高月観音堂(大円寺)

2014-05-25 12:03:29 | おでかけ(18切符)
駅を出て最初に向かったのが自転車で2分ほどの高月観音堂。

案内所の人が連絡をしておいてくださいました。
高月のお堂の多くは地域の人によって守られており、前もってその日のお当番さんに電話で伝えておくという決まりになっています。
靴を脱ぎ、お堂に入ると、お当番さん60歳代男性がニコニコ迎えてくれました。拝観料は300円。

ここには十一面千手観音像があるのですが、国宝でも重文でもない、とタカをくくっていたのですが…
見事です。
「写真撮影もどうぞどうぞ~」と言われました。
奈撮影
「さあさ、もっと近くからも見てください。表情が変わるんですから~」
奈撮影
「いいでしょう~? よかったら横からもどうぞ。またまた表情が違って見えると思います~」
奈撮影
「そしてね、この、黒塗りの台に映るお顔がまたもう良くって~」
奈撮影

湖北地方(びわ湖の北)は戦国時代に幾度も戦乱の舞台となったそうです
姉川の合戦、小谷城の戦い、賤ヶ岳の合戦… えー、わたしでも耳にしたことがあるよ。そうなのね。
で、そのさなか、民衆は大切にしていた仏像たちを田圃や川に穴を掘り、そこに埋めて戦火から守ったとのこと。
この仏さまも泥まみれだったのを、村人たちがかわいそうに思って水で洗ってさしあげたところ、金がはげちゃったんだそうです。そんなふうに人手が加わったものは文化財としての価値が下がるらしい。
「そのおかげでこうやってカメラで撮ってもらったりできるわけです」

自分個人のモノではなく、地域のみんなで守ってきた仏さま。というか、その観音様が自分たちを守ってくれているから、というニュアンスで話すのを半ば驚き、眼前の仏像もだけど、その、地域の人たちとの関係が美しいなぁと思った。そして、それはこのお堂に限らず、どこのお堂でもガイド役の地元の方から同様の言葉を聞くことになるのでした。





高月(たかつき)へ

2014-05-25 11:13:19 | おでかけ(18切符)
昨日、滋賀県長浜市高月町へ行きました。全然知らなかった場所です。

そもそも、週末にバスか電車でちょっと出かけたい、と夫が言い出して、最初はバスで鳥取へ行こうかという話になってたんだけど、JRの春の関西1デイパスが日曜日までだというのを思い出したので、JRにした。夫が長浜を提案。以前行って楽しかったから、だそうだ。07年の9月。あの頃は外出=リハビリと信じていて、一所懸命に遊んだ気がする…遠い目

長浜を少し調べてみると、どうやら長浜も官兵衛ゆかりの地らしい。黒田家のルーツは賤ヶ岳のふもと、長浜市木之本町黒田とのこと。
・・・・・

そういえば、白洲正子の『かくれ里』って未読だけど、たしか近江よ、滋賀県よ、ということで検索すると、なかなか良いサイトが見つかり、そこをざっくり適当に見て、自動車ではなくJRで行きやすいところという条件で出てきたのが高月駅から近い渡岸寺。そこには国宝の十一面観音像があるというので、まずはそれを見て、その後長浜に戻ろう、余裕があれば京都にも寄っちゃう?みたいなプランをうっすら思い浮かべながら、のんびり9時半ごろの新快速に乗り込んだ。
「高月って、何て読むんだろう?」
「たかつき?こうげつ?いや、もっと、違う難読系??」
などと言いながら乗ること3時間弱…途中、米原で車両を切り離し、12両→4両になった。


とうちゃこ~ 12:21。けっこうかかった…
東口がわ
隣接の観光案内所

案内所で地図をもらう。

これを見て、高月には国宝のもの以外にも見ごたえのある仏像が点在していることを知る。久々に鉱脈掘り当てた気分。あとで長浜へ回ることなどありえない。レンタサイクル、それも電動アシスト車を借りなければ山道もあるようだし…ああもっとちゃんと調べてくれば良かったかも、早く出発しなくては!

とりあず姫路から持参していたおにぎり弁当を駅前のベンチに座って平らげる。官兵衛でござる。ちょっと味濃い…


しばらく高月話続きます。カテゴリーは18きっぷを使いましたが、実際には関西1デイパスを利用してます。