雨の日の暖かい日にマングローブに行った時に、オキナワアナジャコ(オキナワアナジャコ科、絶滅危惧種)の小さいのに出会いました。まだ10Cm位しかなくて、オイラが今まで見た穴ジャコの中で一番小さいです。普通穴ジャコは夜行性なので昼間に行っても見れませんが、雨に日だと暗いからなのか、地中の水位が上がってミミズみたいに苦しくなって出て来るのか分かりませんが、たまに見る事が出来ます。
オキナワアナジャコと言えばシャコ塚ですが、これがマングローブ湿地にはとても大切な役目を果しています。塩性湿地(マングローブ林など海水混じりの場所、汽水域)は酸性土壌で普通の植物は生きてく事が出来ません。ですが穴ジャコやカニ、ユムシなどの生き物が地中の泥砂を掘りおこす事により空気に触れ、ヒルギを始め主にイネ科など酸性土壌に強い植物が生きていける環境を作り、より動植物が生きづらい酸性硫酸塩土壌になるのを防いでくれています。
こういう底生動物(ベントス)がいなくなったり、マングローブ林自体を切り開いたりすると始めは水田やエビの養殖に使ったりするんですが、工夫しないとドンドン酸性硫酸塩土壌化が進み不毛の地となります。ですからここ20~30年くらい前から温暖化の事もあり、マングローブ林は伐採するどころか「元に戻そう!保護しよう!」というのが世界の常識となっています。なにせマングローブ林のCO2吸収量は国内森林CO2吸収量の約2倍と言われています。これは守る=自分達人間の為でもあるわけです。もちろんマングローブ林だけを守れば良いという訳ではありません。例えば石垣島だとサンゴを守れというと、それだけ守れば良いという考えが多く見られますが、そこに繋がる環境全てを守らないとサンゴは守れません。
そろそろこの偏った考え方を変えて行かないとダメですよ。
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