梅雨前、梅雨の合間(おそらく沖縄は昨日位に梅雨明けした)、最近5月6月の植物に色々出会えてます。梅雨の合間は雨が止んだら様子を見に行って、良い感じだったら撮影、と言う感じで何度も現場に通っての撮影でした。
暗いに林内にある時はストロボかライトアップになるんですが、自然な色にするのと上手く影を消すのが難しいです。ただ、通ったおかげで花が正面、もしくは少し上を向いた絶好のタイミングで撮影する事が出来ました。この翌日にはもう、みんな下を向いていました。
今回も菌従属栄養植物と言われる珍しい植物の仲間、イモネヤガラ(ラン科、絶滅危惧種)です。「ん?、菌従属栄養植物って何?」て言うと、「私の食べ物は菌さんが用意してね、でも私は何も上げないけど」と言う植物たちの事です。
この植物は光合成をしません。と言うか通常の葉っぱが無いし葉緑素を持たないので出来ません。ではどこから栄養を得るかと言うと、地中の共生菌(どうも一方的に貰っているだけようなので寄生?利用?)、イモネヤガラの場合は担子菌のイタチタケから養分を貰って生きています。だからその菌類が生きて行けるような絶えず落ち葉や朽木がある自然豊かな場所でないと、イモネヤガラも見られないのです。ちなみに普通の植物は光合成によって自分でも栄養を作れるので「独立栄養植物」と言います。
名前のイモネ(芋根)は根茎がイモみたいに膨らみ栄養を貯め込むのと、矢柄のように真っ直ぐ伸びる事から付いたようです。今回撮影した個体は背が低いですが、本当は5~60センチくらいの高さになるそうです。この後の梅雨の雨量が凄い事になるって分かってて(予想してて)、雨対策に背を低く済ませておいたんでしょうか?自然の力って凄いですからありえますね。
こういう話をしている時に葉緑素(クロロフィル)を持たないと葉(植物)は何色になるんだろう?と良く話題になりますが、大抵の研究者は「真っ黒になる」と言います。今回のイモネヤガラは葉は無いけど茎の色なんかは黒くはないですね。だから少しはクロロフィルも持っているんでしょうか?専門に研究されている方の書いた物を見ると光合成出来ないと書いてあるので、やはりクロロフィルは持っていないのかな?葉緑体も全く無いんだろうか?
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