さて、いよいよマーペを下山するんですが、その途中でうずくまる女の子達が。見た目はビーサン、ショートパンツ、ランニングに帽子もなく、聞けば倒れそうでクタクタ、水も持っていないとか。「この後は高い木が無くなり日影が無くなる」、と言うと「あきらめて下山する」と言うので「じゃぁ、ゆっくり行くから一緒に下山しようか?」と言うと「ありがとうございます」と言う事になりました。
さらに話を聞くと本コースの登山道から上がって来たと言う事と、熱中症の初期の症状も出ていたので彼女達の選択は正解です。「オイラ達はショートコースに車を止めてて、本コースの登山口まで送って行ってあげるからついておいで」、と言うと「助かります!」と。途中で幾つも枝に付いてるヤマンギを見せて説明すると「二度とこんな格好で登らない」「逆にこんな格好で良く今まで大丈夫だったね」と言ってました、確かに運気は強いようです。「SNSには軽装で簡単で15分で登れるって書いてあったから来た」と言ってました。前にも書いたように山には危険な毒虫も沢山、天候次第でガラッと変わり、マーペでも道迷いから遭難して救助を呼んだ例が過去数回あります。
もうチョットで山から出られると言う所で尻モチついてドロドロ! 道路に出てからオタマジャクシの沢山いる浸透桝で足を洗い、最後はオイラが車に積んでたペットボトルの水で流しました。もう自然はこりごりと言う感じだったけど、オタマのいる水で洗えるんだから、すっかりタフな自然派ガールになりました。これに懲りずに、ちゃんとした装備で素晴らしい自然を楽しんでね!
彼女達の車が止めてある本コース登山口手前でマーペをバックに記念写真。この服装の違いが凄いでしょ!(笑)。
本コース登山口の側には沢があるので、熱中症気味の体を冷やして貰いました。ココならその格好でも大丈夫かな?
この日は「マーペ登山とその周辺での絶景ポイントと遺跡などを撮影したい」と言うリクエストです。「これも何かの縁?」「旅は道連れ世は情け」と言う事で「この後その格好でも問題のない絶景ポイントに行くから行く?」と誘うと「行く~!」と言う事で一緒に行く事にしました。↑は誰もいない砂浜です。「何でこんなにキレイなのに誰もいないの?」と感激していました。「そっか、オイラには当たり前になってしまってる事が、本当は凄い事なんだなぁ」と思い出しました。
次の場所↓ではオイラ達と彼女達の服装のギャップで、よその人に変な目で見られます。彼女達も言ってましたが「自分たちが第三者の立場で見ても違和感感じる」と。オイラももしこの4人の組み合わせを見たら、若い女の子がおっさん達に言い寄られて困ってるのかな?と思ってしまいます(笑)。
定番の絶景ポイントです。ちなみに彼女達には撮影する事もブログに載せる事も事前に承諾済みです。「撮っても良い?」と聞くと「私達で良ければいくらでも撮って下さい」、と言う事でモデルになって貰いました。
この日凄かったのは、海がかなりのスライト(べた凪)状態で雲が海面に写ってた事です。他の画像でも雲が海に写っているのであらためて見てみて下さい。
この後は彼女達の格好ではチョット厳しい場所に行くのでココでお別れする事にしました。オイラを信用してくれたようで夜のガイドを頼まれましたが、彼女達の目的が「星空を撮りたい」と言う事だけだったのと、ちゃんと「三脚を持って来ている」と言うので答えは簡単、「裏石垣の灯りの無い適当なパーキングに行けば、お金を出してガイドを頼まなくても撮れる」と言う事を伝え、「これから市街地に戻る時にロケハンしながら戻れば良いから」、と言ってバイバイです。良い写真撮れたかな?
さて、オイラ達のシューティング(撮影)ツアーはまだまだ続きますのでまた、「次回に続く!」です。