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粘菌

2013年09月30日 | 生き物

家の庭に生えているヤエヤマヤシから落ちた枝葉(正確には葉)を数年分積んで置いたのが山盛りになり、良い加減処分しようと丸ノコで刻んでたんですが、下の方はあれ程堅い葉鞘部分(葉の根元あたり)も分解されつつあって、かなりズブズブ。 腐葉土まであと一歩ってくらい黒っぽく変色した部分をみると蛍光オレンジ色の網状の物が。 これは粘菌(菌類と動物の間みたいな生き物)でしょう。 ところで世界最大の生き物はシロナガスクジラだとかクダクラゲだとか言いますが、それらはせいぜい数十m。 粘菌は何Kmにも及ぶといわれます。 自然に詳しい人なら、「えっ?菌根菌なら山一つ分くらいあるよっ」、て思うかも知れませんが、一つの生き物としては粘菌が最大だとか。 まぁでもこのあたりは曖昧なので、興味がある方はご自分で調べてみて下さい。 どっぷりと深みにはまりますよ(笑)。

  

粘菌は脳も神経も無いんですが迷路を解いたり、臭覚や味覚、光や電流にも反応します。 苦いのが嫌いで甘いのが好きだったり、迷路も時々間違うとかは人間みたいですね(笑)。 粘菌というと南方熊楠が浮かぶ人もいるかと思いますが、熊楠は幼少期から異常に記憶力が良いとか「科学雑誌・ネイチャー」に最も寄稿した日本人とか、その天才っぷりは有名ですね。 彼も今話題の映画「ATARU」の主人公・アタル(ちょこざい君)のようにサバンかアスペルガーだったであろうと言われ、実際本人の希望で亡くなった後に脳を調べたところ、右側頭葉奥の海馬に萎縮があったとの事です。 天才と凡人じゃ脳の創りが違うって事? ただ熊楠が自分の脳を調べて欲しかったのは、自身の幻覚や幽体離脱体験を解いて欲しかったからだそうです。 そうそう熊楠は、日本の自然保護運動のパイオニアとも言われてます。

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