西部劇なんかの決闘のシーンで、通りで打ち合いの時に二人の間に風が吹き、クルクルと回りながら転がっていく干草見たいのがあるでしょ、そんな風に転がって行く植物がこれです。 ツキイゲ(イネ科) 何の為に転がっているのかと言うと、中心部に付いた種をバラ撒く為です。
実際にアメリカには無いらしく、あれは何だったんでしょうね? オーストラリアをラウンドしてた(車やバイクで回ってた)頃にアウトバック(砂漠の方)で走っていると時々転がって道を横断して行く植物を見て、「西部劇の、あれだ!」と思って感激した物でした。 調べてみるとオーストラリアのはツキイゲの近縁種だと書いてありました。
イネ科では珍しく雌雄異株で、これ自体珍しいらしく地域によっては天然記念物に指定されています。 石垣島でもアダンやモンパのように何所にでもある訳じなく、所々で群生してます。 砂浜を転がっている姿は、赤塚不二夫先生の漫画で出てきたキャラクターのようで可愛い感じもします。 ちょうど今がその季節なのでぜひ探してみて下さい。 上に写っているのも実は殆どがもう本体から離れていて、イガイガなので引っかかっているだけなんです。 取り上げてその辺に置くと、砂浜をコロコロコロ~と転がって行って面白いですよ。
西部劇で転がっている干草はタンブル・ウィード(アカザ科、根無し草、回転する草の意味)と言う事が分りました。 同じように種をバラ撒く為に本体から離れて転がるそうです。オーストラリアにも入り込んでいるそうですが、オイラが見たのはツキイゲの仲間の方でした。