あなたの未来をわくわくハッピーに~長崎在住の保険系ファイナンシャルプランナー~

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「自分の時間を取り戻そう」ちきりん

2017年06月07日 | 読書は心のお風呂


毎月50万円あげるから、働かないでほしいと言われたら、
どうしますか?


2つに分かれるのではないでしょうか?

一方は、
「やったー、ラッキー。
働かないのに50万円ももらえるんだって!!」

もう一方は、
「なに?ふざけるな!!
たった50万円で、俺の価値ある仕事ができなくなるなんて、
社会的損失じゃないか!!」


あなたは、どちらですか?


50万円というのは例えであって、

「生活費は払うから、働かないでほしい」
これが、ちきりんの言う「ベーシックインカム制度」です。


高い生産性を持つ人々は、
金は渡すから、あなたが仕事をすることで、
私の価値ある仕事を邪魔しないでくれと考えているのです。

足の引っ張り合いをしている政治家や
法で制限しようとするひと昔の制度
などがそれに当たります。



ちきりんは、これからは、

高生産性社会へシフトするといっています。

空き時間や空き場所を提供する
UberやAirbnbがそれにあたります。



高生産性社会の判断基準は、

ゼロより価値が高ければいい
ではなく、
生産性が高いか?
というのが判断基準となる。

生産性とは、
その価値を得るために投入される希少資源と得られた価値の比率
のことである。



生産性が低いものの例えとして
学校があげられている。


学校教育の価値はゼロよりは上であるが、
集団教育は、自分の時間を有効活用できていない。

画一的な教育が行われる教室では、
一番わかっている子も
一番わかっていない子も
自分の時間を有効活用できていません。
有効活用できているのは、
真ん中の生徒だけです。


また、英語の授業では有効活用できているが、
物理の授業では無駄に時間を使っている
生徒もいます。



大学もなぜ4年?
生産性を上げれば1年で学べるのでは?
4年かけるのであれば、4倍価値のあることが教えられるのでは?

この考え方は、
「価値がゼロより上かどうか」
ではなく、
「生産性という観点から意味があるかどうか」
という観点から発しています。


この観点でみると、
「そうは言っても◯◯じゃないですか」
と、論じることは、
生産性の視点が抜けている可能性があります。


先述の「働かないでほしいと望まれる人」もこの観点です。



働く時間を長くすれば、成果が上がるという考えでは、
働く時間は上限の24時間まで止めどなく延びてしまう。
なので、投入する時間を制限することが、生産性を上げるための鍵です。

働く時間を増やすことは、暴挙とまで言っています。


労働時間の追加投入を是とする
「できるまでやる!」
「徹夜しても仕上げる!」
「とにかく頑張る!」
を口にしている間は、
できる人にはなれません。


生産性の高め方
1、 すべてをやる必要ないと自分に断言する
2、 まず「やめる」
3、 「最後まで頑張る場所」は厳選する
4、 時間の家計簿をつける

「一生謙命頑張る」のは悪くはありませんが、
「頑張らなくても高い成果が出せる方法」を考えつくほうがすばらしい
ということを理解しなければなりません。


これからのビジネス普及のカギは生産性。

あなたが扱っているビジネスで、
生産性の高いものは何か?

あなたの商品サービスを購入することによって、
お客様が生産性を高めるものは何か?



人間は「いつでもできる」と思うと、なかなか動きません。
「4年間しかない。なのにやりたいことはこんなにたくさんある!」という焦燥感が、
生産性を高めたいという強い気持ちにつながります。


生産性を上げようと真剣に取り組むとこんなご褒美を得ることができます。

・いつのまにか成長できている
・やりたいこととそうでもないことが、明確に区分できるようになる
・自分の人生の希少資源の使い途に関して、他人の目がきにならなくなること

生産性の高い生活とは、
自分の人生を取り戻す方法です。


おまけ。

本著の最後に書いてある
参考文献がすごいです。

みなさんが読んだこと、見たことある本がたくさんならんでいます。
なるほど、これらの本の集約が、「自分の時間を取り戻そう」です。



お母さんという業は、
あと◯分しかないという、常に焦燥感にかられた仕事で、
もっとも生産性の高い仕事であり、
もっと生産性の高い仕事にしなければならない業かもしれないですね。