<その1>からのつづき はこちら (←クリック)
なんとか、第2関門の飛騨高山スキー場に到着。ここではコーラと冷やし甘酒、バナナなどをいただきました。
ここからは、10㎞ほどの長い下り勾配です。ひざになるべく負担をかけないよう、歩幅を小さめにして下ります。とは言え下りの激坂続きでも知られる区間、どうしてもスピードがでそうになってしまいます。
あと、このあたりからなんとなく眠気というかめまいのような感じで、ふわふわとして意識が薄れそうに。以前トレランで100㎞走ったあたりで出た感覚に似ていて、道を踏み外しそうになってヒヤッとします。昨日は残業で十分睡眠がとれなかったこともあり、こんなに早く疲労がからだにでてしまったのかな、と思いつつ、県道空地エイド(44.8㎞)で休ませていただきました。
このままではこれ以上走れません。でも、宮笠愛好会をPRする手前、またランスマの取材を受けている関係上、あと、昨年のリベンジを果たすはずがこんなところでリタイヤなんて・・・そんなこんなを考えながら、毛布で保温し、椅子で休息をとりました。
どうやら少しうとうとしていたようです。あとでGPSウォッチのデータを見ると、20分くらい滞在していました。また、後日公表された通過順位を見ると、このあたり(40~50㎞区間)で100名以上のランナーに抜かれていました。
目が覚めると、頭がちょっとすっきりし、復活した感じがありました。これなら何とか続けられる、と、エイドの方に謝意を伝え、次の岩滝公民館エイドを目指しました。
走り始めると、下り基調ということもあり足は順調に動いてくれました。よかった・・・
山のなかの道を過ぎ、人家が現れると、宮笠愛好会の仲間家族のかたが応援に出ていただいてました。笠をかぶった方の応援は、心に響きます。これで完全復活、って感じで進むことができました。感謝!
岩井町公民館エイドを出ると、岩滝荘という民宿(?)の出店?私設エイドがあり、「小生ビール200円」の横に「プチ生ビール サービス」の文字が!迷わず引き寄せられ、炭酸の泡を体内に注入。これまでにアルコール摂取はしたことがなく、どんな効果があるかわかりませんでしたが、その時は「ごちそうさまでしたー」という感じでした。
トンネルを抜けると、また一山越さなければなりません。でも、先刻承知なので、100歩歩いて100歩走るを繰り返します。さっき寝たのがよかったのか、足はまだまだ動きます。ってまだ半分しか来ていませんが…。ここでは、登りで歩いている人が多かったこともあり、さっき抜かされた100名分を抜き返すことができました。
農道脇のエイドでは、知人がボランティアとして働いてました。出迎えを受け、感謝!
第4関門の丹生川支所では、ヨメさんや山仲間の家族の方の応援で、またパワーをいただきました。
さっき寝たのは、体にはいい効果でしたが、ふと気づくと関門時間があまり残っていません!ということで、復活した焼きそばを食べぬまま、あたふたと千光寺に向かいました。
ちょっと登った先には、去年までの運命の分かれ道、丹生川周回コースの分岐がありました。今回100㎞コースでも左にいけることが、とてもうれしかった・・・
そしていよいよ千光寺の登り。今回71㎞コースのランナーは、左に曲がってゴールのアリーナに向かいます。私は右に曲がり、当然のごとく歩いて激坂に立ち向かいました。
去年たどり着けなかった千光寺の階段、今回は登れると思うと胸が熱くなりました。ぐいぐい早歩きで進みました。
真新しくなった山門をくぐり、階段を一歩一歩のぼります。今回はここまで来たぞー。
千光寺の階段は、やはり厳しかった・・・その先の激下りもあり、フルマラソンの距離を残し、徐々に体に疲労がたまってきました。
第一回のゴールだった、国府のB&G海洋センターでは、豚汁のようなものがありいただきました。塩分のある汁物はありがたい。ちょっとのんびりしていたら、15時のコール。朝4時45分にスタートした方は、15時が関門時間です。私もうかうかしていられません。残り25㎞で4時間。何か(足の故障とか)さえなければ、何とか完走が見えてきたような気がしました。
そこからJR高山本線沿いに南下し、宮川を渡り清見の周回コース方向に向かいます。
途中、コンビニでレッドブルを購入、最後のひと踏ん張りに向けパワーを注入しました。JAひだアグリのエイドは、道からちょっと離れていたのでパスしちゃいました。
この先、田園地帯を進みましたが、風が強くなり、宮笠が飛ばされそうになりました。あごひもをかけて対応。後日、モニターランナーさんから「風で飛ばされた」という声も寄せられましたが、使いこなすにはやはり事前に注意点をお伝えしておかないといけないかもしれません。
畜産研究所の周回コースは、長い登りが続きます。まだ何とか登りの筋肉は生きていたので、50歩歩いて50歩走るを繰り返しました。
足は生きていても内臓がかなり弱っており、周回コース最高点を越えて下りに入ったところのソーラーパークエイドでは、水もほとんど飲めないような感じでした。
そして、今回のエイドの目玉!飛騨牛のある公文書館に到着。エイドのスタッフから「飛騨牛食べてってー」と声掛けをいただきましたが、泣く泣くあきらめました・・・次回の課題ですね。
あと7km。ほぼ平地のコースを進みますが、走り続けることが難しく(完走できそうなことが分かってきたので、そんなに急がなくていいや、と体が甘えてしまっていたかも・・・)、ここでも100歩ずつ走る&歩くを交互に入れて進みました。
そして、ゴールのアリーナへの最後の登り。薄暗くなってきたアリーナからは、会場アナウンスと歓声が聞こえてきました。最後位は、と、ちょっと走り続け、ヨレヨレとゴール。
制限時間7分前のゴール。疲れました・・・でも充実感が体を包んでいました。ゴールできてよかったーーー
少し前にゴールしていた、ランスマの優さんと記念写真を撮らせていただきました。さいごまで収録でのトークや、ファンの方との受け答えなど、100㎞完走したのにまだ余力が残っているようで、さすがだなーと感動していました。それにしても、宮笠をかぶって走ってくれてうれしかったなぁ・・・感無量。
第4回飛騨高山ウルトラマラソンから、もう2週間がたちました。現在、モニターランナーさんからいただいた感想メールのとりまとめと、記念写真の発送準備をしているところです。
仕事も忙しく、もうかなり前のことのような気がしていますが、写真を見返したり、完走証を眺めては振り返ったりしています。
今考えると、やはりウルトラマラソンは登山の体の使い方に近く(イコールではありませんが)、長時間、一定の負荷をかけ続けるのだなぁ、と思えます。朝5時から夜7時まで、登山道をとぼとぼ歩き続けられる体力があれば、基本的にはウルトラマラソンは完走できると思います。ひざなど故障を避けることや、丈夫な胃腸、省力ランニング走法などは身に着ける必要はあるのでしょうが。
さーて、また来年も、宮笠かぶって走ろうっと。
なんとか、第2関門の飛騨高山スキー場に到着。ここではコーラと冷やし甘酒、バナナなどをいただきました。
ここからは、10㎞ほどの長い下り勾配です。ひざになるべく負担をかけないよう、歩幅を小さめにして下ります。とは言え下りの激坂続きでも知られる区間、どうしてもスピードがでそうになってしまいます。
あと、このあたりからなんとなく眠気というかめまいのような感じで、ふわふわとして意識が薄れそうに。以前トレランで100㎞走ったあたりで出た感覚に似ていて、道を踏み外しそうになってヒヤッとします。昨日は残業で十分睡眠がとれなかったこともあり、こんなに早く疲労がからだにでてしまったのかな、と思いつつ、県道空地エイド(44.8㎞)で休ませていただきました。
このままではこれ以上走れません。でも、宮笠愛好会をPRする手前、またランスマの取材を受けている関係上、あと、昨年のリベンジを果たすはずがこんなところでリタイヤなんて・・・そんなこんなを考えながら、毛布で保温し、椅子で休息をとりました。
どうやら少しうとうとしていたようです。あとでGPSウォッチのデータを見ると、20分くらい滞在していました。また、後日公表された通過順位を見ると、このあたり(40~50㎞区間)で100名以上のランナーに抜かれていました。
目が覚めると、頭がちょっとすっきりし、復活した感じがありました。これなら何とか続けられる、と、エイドの方に謝意を伝え、次の岩滝公民館エイドを目指しました。
走り始めると、下り基調ということもあり足は順調に動いてくれました。よかった・・・
山のなかの道を過ぎ、人家が現れると、宮笠愛好会の仲間家族のかたが応援に出ていただいてました。笠をかぶった方の応援は、心に響きます。これで完全復活、って感じで進むことができました。感謝!
岩井町公民館エイドを出ると、岩滝荘という民宿(?)の出店?私設エイドがあり、「小生ビール200円」の横に「プチ生ビール サービス」の文字が!迷わず引き寄せられ、炭酸の泡を体内に注入。これまでにアルコール摂取はしたことがなく、どんな効果があるかわかりませんでしたが、その時は「ごちそうさまでしたー」という感じでした。
トンネルを抜けると、また一山越さなければなりません。でも、先刻承知なので、100歩歩いて100歩走るを繰り返します。さっき寝たのがよかったのか、足はまだまだ動きます。ってまだ半分しか来ていませんが…。ここでは、登りで歩いている人が多かったこともあり、さっき抜かされた100名分を抜き返すことができました。
農道脇のエイドでは、知人がボランティアとして働いてました。出迎えを受け、感謝!
第4関門の丹生川支所では、ヨメさんや山仲間の家族の方の応援で、またパワーをいただきました。
さっき寝たのは、体にはいい効果でしたが、ふと気づくと関門時間があまり残っていません!ということで、復活した焼きそばを食べぬまま、あたふたと千光寺に向かいました。
ちょっと登った先には、去年までの運命の分かれ道、丹生川周回コースの分岐がありました。今回100㎞コースでも左にいけることが、とてもうれしかった・・・
そしていよいよ千光寺の登り。今回71㎞コースのランナーは、左に曲がってゴールのアリーナに向かいます。私は右に曲がり、当然のごとく歩いて激坂に立ち向かいました。
去年たどり着けなかった千光寺の階段、今回は登れると思うと胸が熱くなりました。ぐいぐい早歩きで進みました。
真新しくなった山門をくぐり、階段を一歩一歩のぼります。今回はここまで来たぞー。
千光寺の階段は、やはり厳しかった・・・その先の激下りもあり、フルマラソンの距離を残し、徐々に体に疲労がたまってきました。
第一回のゴールだった、国府のB&G海洋センターでは、豚汁のようなものがありいただきました。塩分のある汁物はありがたい。ちょっとのんびりしていたら、15時のコール。朝4時45分にスタートした方は、15時が関門時間です。私もうかうかしていられません。残り25㎞で4時間。何か(足の故障とか)さえなければ、何とか完走が見えてきたような気がしました。
そこからJR高山本線沿いに南下し、宮川を渡り清見の周回コース方向に向かいます。
途中、コンビニでレッドブルを購入、最後のひと踏ん張りに向けパワーを注入しました。JAひだアグリのエイドは、道からちょっと離れていたのでパスしちゃいました。
この先、田園地帯を進みましたが、風が強くなり、宮笠が飛ばされそうになりました。あごひもをかけて対応。後日、モニターランナーさんから「風で飛ばされた」という声も寄せられましたが、使いこなすにはやはり事前に注意点をお伝えしておかないといけないかもしれません。
畜産研究所の周回コースは、長い登りが続きます。まだ何とか登りの筋肉は生きていたので、50歩歩いて50歩走るを繰り返しました。
足は生きていても内臓がかなり弱っており、周回コース最高点を越えて下りに入ったところのソーラーパークエイドでは、水もほとんど飲めないような感じでした。
そして、今回のエイドの目玉!飛騨牛のある公文書館に到着。エイドのスタッフから「飛騨牛食べてってー」と声掛けをいただきましたが、泣く泣くあきらめました・・・次回の課題ですね。
あと7km。ほぼ平地のコースを進みますが、走り続けることが難しく(完走できそうなことが分かってきたので、そんなに急がなくていいや、と体が甘えてしまっていたかも・・・)、ここでも100歩ずつ走る&歩くを交互に入れて進みました。
そして、ゴールのアリーナへの最後の登り。薄暗くなってきたアリーナからは、会場アナウンスと歓声が聞こえてきました。最後位は、と、ちょっと走り続け、ヨレヨレとゴール。
制限時間7分前のゴール。疲れました・・・でも充実感が体を包んでいました。ゴールできてよかったーーー
少し前にゴールしていた、ランスマの優さんと記念写真を撮らせていただきました。さいごまで収録でのトークや、ファンの方との受け答えなど、100㎞完走したのにまだ余力が残っているようで、さすがだなーと感動していました。それにしても、宮笠をかぶって走ってくれてうれしかったなぁ・・・感無量。
第4回飛騨高山ウルトラマラソンから、もう2週間がたちました。現在、モニターランナーさんからいただいた感想メールのとりまとめと、記念写真の発送準備をしているところです。
仕事も忙しく、もうかなり前のことのような気がしていますが、写真を見返したり、完走証を眺めては振り返ったりしています。
今考えると、やはりウルトラマラソンは登山の体の使い方に近く(イコールではありませんが)、長時間、一定の負荷をかけ続けるのだなぁ、と思えます。朝5時から夜7時まで、登山道をとぼとぼ歩き続けられる体力があれば、基本的にはウルトラマラソンは完走できると思います。ひざなど故障を避けることや、丈夫な胃腸、省力ランニング走法などは身に着ける必要はあるのでしょうが。
さーて、また来年も、宮笠かぶって走ろうっと。