平成11年に、飛騨の宮村(当時)に移り住み、宮笠と出会ってもう19年がたちました。
公民館講座で宮笠を始めて作ったのが、たぶん15年くらい前、そして6年前に飛騨宮笠愛好会を有志で立ち上げ,細々とですが笠づくりに携わってきました。
これまでに作った笠は、およそ20~30蓋(かい)。集中して練習できていないので、なかなか満足いく笠ができませんでしたが、最近になって、がんばればなんとかそれらしい笠ができるようになった今日このごろ。講師の問坂さんから、宮笠愛好会のメンバーが作った笠を、「宮笠」として販売するという提案があり、会の皆頑張って、丁寧に笠づくりをしました。
そして、来る1月24日の「二十四日市」での販売用の笠を2蓋作り、問坂さんのチェックも通りました。この二つの笠が、「宮笠」として販売される!伝統工芸の宮笠の歴史のほんの一コマですが、そこに自分がかかわれるということは、とても名誉なことです。
↑笠のツジ(てっぺんのところ)は壊れやすいので、ヤマザクラ(オオヤマザクラ?)の樹皮を編み込み、補強しています。
↑縁は、ベルト状に編んだ「ふち」を編みつけて補強しています。表からは縫い付けた糸が見えないように縫っています。また、ふちの編目のつなぎ(真ん中あたりでつないでいるのですが、一見分かりにくい・・・かな)が分かりにくいようにしています。
今回の二つの笠は、私にとって新たな第一歩で、今後もっとしっかりした宮笠を作れるよう、仲間とともに、また問坂さんの指導の下で作り続けていきたいものです!
これで宮笠職人さんですね。
たぶんまだ免許『皆伝』ではないと思います。門下生が合格点にようやく達したというところかと。ひとつひとつていねいにつくることで、実績を積み重ねたいものですねー。