飛騨の自然と巨木に親しむブログ

飛騨をうろうろぐるぐる歩き、飛騨高山の自然と巨木をご紹介します。あと、宮笠、登山、トレランのネタなども登場します。

スノーシューで位山。トチノキの大木に会いに行ってきました。~20170204~

2017-02-04 16:11:10 | 宮笠で登山

 今日は好天予報だったので、先日買ったばかりのスノーシューで位山に行ってきました。スノーシューは足慣らしで一回使っただけだったので、もし壊れたら…と心配で輪かんじきも一応持っていきましたw。

 良く冷え込んだ朝、車の温度計はー7℃。朝は霧が出ていましたが8時過ぎに晴れてきて、モンデウススキー場に着いた頃(9:00)には快晴の青空が広がっていました。

 リフト券一回券を2枚買い、クワッドリフトで山頂駅へ。スタッフさんによれば、すでに7・8人スノーシューで上へ向かった方があるとのこと。

 山頂駅の上の展望台からは、剱岳から槍、穂高、乗鞍、御岳のパノラマ絶景が一望できました。

 

 スノーシューを装着して、いよいよ歩き出します。先行者のトレースがありましたが、あえて違うところから登り始めました。だって、冬はどこを歩いてもいいんですから、まっさらなところを進まなくっちゃ!

 しばらく登りが続き、1,233mのダナ山を過ぎるとわかりやすい尾根道になります。このまま夏道を進むと、昔馬頭観音が安置された祠があったところに行きますが、手前で左の谷へ。この谷には、久しぶりに会いたかったトチノキの大木があるのです。位山にはトチノキはあまり生えていませんが、なぜかこの谷に2本の大木があり、以前宮村の巨木調査をした際に見つけたのでした。

 

 しばらく下ると、いました。相変わらず見事な枝ぶり、久しぶりの再会です。(根元に宮笠があるのが分かるでしょうか。)

 幹は風格があり、トチノキ特有の彫刻刀で削ったような木肌が見事でした。また、すぐ近くにあるもう一本のトチノキの木肌には、クマが登った時(降りた時?)の爪跡がたくさんありました。たぶん今は冬眠中でしょうが・・・。

 

 さて、下った分は登らなくちゃいけません。隣の登りやすそうな尾根に取り付き、黙々と登ります。最近はランニングを全然していないので、すぐ息が上がって立ち止まりながら、徐々に標高を稼いでいきました。

 正午過ぎ、山頂に到着。トレースはいっぱいありますが、登山者はいません。快晴の位山山頂でしばし休憩。

 

 山頂広場からは、西は遠く白山の峰々、左に目を転じると、飛騨位山トレイルで何度も足を運んだ川上岳への稜線が見えました。いつか早出をして川上岳日帰り、あるいは一泊覚悟で行ってみたい冬の川上岳です。

 

 しばらく景色を堪能したら、下り方向に進みます。

 下りでも、夏道を北側に外れ、普段は出会えない巨木たちを見ながら下山しました。

 道中、雪上について動物たちの足跡や食痕(木の葉を食べた痕など)をたくさん目にしました。

 左右並んだ足跡が続くテンや、V字の蹄でガシガシ進んでいるカモシカ、そのほか、ノウサギやリスなど、たくさんの足跡を見つけましたが、足跡をつけたご本人さんには会えませんでした・・・。

 

 

 夕方の冷え込みが始まらない3時に下山。なかなか良い山行きでした。

 今回、初めて(日帰りでしたが)雪山登山にスノーシューを使いましたが、登りも下りもちゃんとグリップしてくれて、意外と使える道具だな、という印象が強くなりました。急な登りではやはり滑る場面もありましたが、限界を知ってそれなりに使えばよいことです。厳しいところに行く場合には、やはり輪かんじきの丈夫さをとることもあるでしょうが。

 あとは(値段が安めなこともあり)耐久性がどれくらいかを見極めなければなりません。心配で輪かんじきも持っていくようでは、使える道具、とは言えませんから・・・。