「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「姫林檎」 - 札幌その二

2006-10-03 22:18:57 | 和歌

  北海道大学のキャンパスを散歩していたら、鈴なりの「姫林檎」に出会った。





 羽田から早朝に飛び立って、千歳空港から札幌駅に着いたら、まだ十時そこそこであった。たっぷり時間があるので、同行のI氏と共に北大まで歩いた。正門に立てかけられていた日本原子力学会の看板の前で、若干恥じらいつつも、記念写真を写してキャンパスに入った。クラーク先生の銅像を訪ね、農学部の裏道を経てポプラ並木に到った。

 姫林檎の大木が、道路に覆いかぶさるように枝を伸ばしていた。しかも枝には赤く色づいた実が、鈴なりであった。左側の農場のフェンスには、名も知らぬ蔦が絡み付き、色鮮やかに紅葉して、我々を迎えて呉れていた。

 午後から始る、「シニアと学生の対話イン北海道」に参加する学生達の思いが、凝縮したかのような情景であった。






             その昔 農学校に始まりし

             北大訪ねて 先ず農場に立つ



             紅の粒煌めきて姫林檎は
  
             君らも学ぶや枝も撓に



             フェンスには熱き思いを紅に  

             葉を染め学ぶ 若人か 蔦よ