「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「姫林檎」 - 札幌その二

2006-10-03 22:18:57 | 和歌

  北海道大学のキャンパスを散歩していたら、鈴なりの「姫林檎」に出会った。





 羽田から早朝に飛び立って、千歳空港から札幌駅に着いたら、まだ十時そこそこであった。たっぷり時間があるので、同行のI氏と共に北大まで歩いた。正門に立てかけられていた日本原子力学会の看板の前で、若干恥じらいつつも、記念写真を写してキャンパスに入った。クラーク先生の銅像を訪ね、農学部の裏道を経てポプラ並木に到った。

 姫林檎の大木が、道路に覆いかぶさるように枝を伸ばしていた。しかも枝には赤く色づいた実が、鈴なりであった。左側の農場のフェンスには、名も知らぬ蔦が絡み付き、色鮮やかに紅葉して、我々を迎えて呉れていた。

 午後から始る、「シニアと学生の対話イン北海道」に参加する学生達の思いが、凝縮したかのような情景であった。






             その昔 農学校に始まりし

             北大訪ねて 先ず農場に立つ



             紅の粒煌めきて姫林檎は
  
             君らも学ぶや枝も撓に



             フェンスには熱き思いを紅に  

             葉を染め学ぶ 若人か 蔦よ    






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3 コメント

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近況報告 (ジャム)
2006-10-31 15:33:50
私も、同じ頃(10月初旬)姫林檎の木を見ました
虚庵さまは、北海道で見ていたのですね。
私は、実家の魚津で見ていました。
駅前の通りの街路樹が姫林檎の木だったのです。
いつごろから、こんなステキな(美味しそうな)
街路樹に変わったのか・・・全然知りませんでした。
これまで、秋に実家に帰った記憶があまり無いので、気づかないで過ごしたのだろうと思います。

10月初旬に父が他界しました。
それで、実家に帰っていました。
私には、とてもやさしい父でした。

この秋を思い出す時、姫林檎の木も一緒に
思い出すのかもしれないなぁなんて思いました
かわいい林檎が・・・心を癒してくれる気がします。

こんな近況報告していいものかどうか迷いましたが
この月が終わる前に、虚庵さまに聞いてもらいたい
と思いました。m(__)m
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街路樹の姫林檎 (虚庵)
2006-10-31 16:03:47
ジャム様
お父様のご訃報、こころからお悔やみ申し上げます。

娘のジャム様にとって、優しいお父様は特別な存在であったように、お父様にとっては、娘のジャム様は特別な宝であったことと思います。一杯の思い出をどうか、大切になさって下さい。

虚庵居士の父母は、殆ど親孝行も出来ぬままに夙に他界しましたが、存命中にこんな言葉を残してくれました;「親孝行が出来ない分を、子供達に尽くしてお上げ」と・・・。

悲しい気持ちは中々癒えないかと想いますが、精一杯サンダー君を可愛がって下さい。それが何よりのお父様孝行ですから。

丁度同じ頃に、姫林檎を見上げていたことに、不思議な「えにし」を感じつつ、こころよりご冥福を念じ上げます。 合掌


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ありがとうございます。 (ジャム)
2006-11-01 11:47:17
虚庵さま、ありがとうございます!m(__)m

自分のブログは、更新しないままになって久しいのですが・・・
虚庵さまのブログには時々おじゃまして、お花を採取
させて頂いてました。

また散歩に来させてくださいね
 
          
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