「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「薔薇二輪」  - 札幌その五

2006-10-02 08:44:00 | 和歌

 北大・工学部の中庭には、薔薇が咲いていた。

 赤・ピンク・ローズなど、かなりの数のバラが咲いていたが、手入れが行き届かないのであろう、枝が徒長したり、枯れ花や枯枝が残ったりだった。だが、この時節で見事な花を観たいと願うのは、欲張りというものだ。そんななかで、二輪の薔薇が仲睦まじく咲いていた。

 札幌に滞在する日程は、当初はごく短いタイトな予定であったが、幸いにも都合がついて半日だけの余裕が出来た。予てからブログを通じてお付き合い願っている、お~どりん様へメールを差し上げたら、早速ご返事があって、ご夫妻と感激的な対面がかなった。

 市民ギャラリーで開催中の毎日書道展の会場で落ち合い、元サッポロビールの工場を改造した「ファクトリー」内の、とあるイタリアンで、ビールとワインとお喋りを堪能した。瞬く間の半日であったが、貴重な出会いに恵まれた半日であった。






             清しくも明るく仲の睦まじき
  
             ご夫妻なるかな気くばりうれしき

 

             千年の付き合い経たる旧友に

             逢いし心地の初対面なるかも



             語らひの時はたちまち過ぎしかな 
 
             機上に酔ふは出会いの余韻か