「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

カレンダー「あーとみっく2007」

2007-12-28 23:26:56 | 和歌
 
 原子力文化振興財団から、カレンダー「あーとみっく2007」が届いた。このカレンダーには、孫のCameron君がパソコンで描いた絵が印刷されている、貴重なカレンダーだ。



 

  
 娘がメールに添付して送って呉れたCameron君の作品が、なかなか面白味のある作品だったので、機会があれば展覧会へ出品しようかと狙っていた。たまたま「原子力に関する電子作品」のコンテスト公募が目に入り、応募した。






 4歳の幼児が、パソコンで遊びながら描いた「夜のゆき」の情景だと、添え書きがあったが、応募に際してはコンテストの趣旨に沿って、作品名を「宇宙の核エネルギー」とした。純粋無垢の「夜のゆき」のイメージを改ざんするのは、聊か後ろめたい思いであったが、ニューヨークに向かって「ごめんよ」とそっと呟いた。作品のイメージを、じじの虚庵居士が詩に託して添えた;


           小さな殻を脱ぎ捨て
         温暖化に喘ぐ地球を飛び出した
         孫と宇宙の蒼穹を彷徨えば
         無数の星々は煌めき
         宇宙を支配する
         核反応のエネルギーが見えてくる

          高度の文明を誇れども
          化石燃料に頼り続ける人類は
          絶滅危惧種のNO.1だ
          人類の生存を
          火の文明
          化学反応の文明に委ねていてよいのか
  
         君達よ 目を醒ませ
         我々はエネルギー文明の転換点にいるのだ
         私達の意思で 私達の手で切り替えよう
         エネルギー文明のパラダイムシフトを
         核エネルギーの文明こそが
         人類を絶滅から救うのだ




 航空便で送ったカレンダーは、年末には届くだろうか。
残念ながら入賞は逸したが、応募作品を刷り込んだカレンダーに、5歳になったCameron君はどんな反応をするか、楽しみだ。






46億年のカレンダー 「宇宙観」

2007-12-26 22:18:21 | 和歌

 親しくお付き合い頂いているT・T氏から、大変ユニークなカレンダーをご恵贈たまわった。 何と46億年のカレンダー「宇宙観」である。





 地球が誕生したのは、今からおよそ46億年前のことであるが、それ以来、銀河系の中に あって唯一の生命を宿す恒星として、現在に到っている。愚かにも人類は地球の「あるじ」気取りで、やりたい放題、勝手気ままに地球を傷めつけて来た。

 大地に穴を掘り、地下の鉱物資源を取り出し、数億年をかけて地球が蓄えて来た石炭や石油・天然ガスなどの化石資源を競って漁り、あまつさえソレラを燃やして大気を汚し、今や地球温暖化を作り出してしまった。このままでは、人類は「絶滅危惧種」になると云われる所以だ。

 石油消費大国の米国は、自国産の原油を殆ど使い果たして、中東への依存を高めて来た愚かさに、ヤット気がついてエネルギー法を2005年に制定し、中東依存を低減する政策を打ち出した。更にこのほど、バイオエタノールの使用や自動車燃比の改善など、省エネを義務付ける法律を追加制定した。

 発展途上にある中国・インドなど、人口爆発と相俟ってエネルギー消費は今や止まるところを知らない勢いだ。

 IPCC第4次報告は、『地球温暖化は人類の活動が原因』だと明確に言い切った。また、英国の科学者ジェームス・ラブロックは、その著書「ガイアの復讐」の中で、『ガイア(ギリシャ神話の地球の女神)は人類に復讐する』と予告している。唯一の特効薬は、「CO2を排出しない原子力の利用だ」と忠告している。

 46億年のカレンダー「宇宙観」は、私たち一人一人が自分の生活の在り方を問い直し、次世代のエネルギー確保と地球環境を如何に守るかを、真剣に考えるべき時だと告げている。  



              じじの指かたく握れる孫の手の

              愛おしかりけり無垢に頼るは



              いかでやは裏切るものかはこの子らの

              未来を思えばじじ等の務めは