「ジンジャーリリー」が純白の、かなり大きな花を咲かせていた。
ハワイのコンドミニアムのガーデンに、この花が咲いていたのが思い出される。ニューヨークから孫を伴って娘家族が合流して、ゆったりと長逗留したのは、何年前だったろうか。広い芝生で幼い孫と転げまわって遊んだが、そのガーデンの片隅にもこの花が沢山咲いていた。
ご近所の菜園風の庭に毎年咲くので、改めて調べたら「ジンジャーリリー」、別名「花縮砂」と判明した。食用の生姜とよく似てはいるが、背丈は生姜よりかなり高い園芸種のようだ。名前からしても、ジンジャー(生姜)のお仲間であることは違いないようだ。虚庵居士は残念ながら見たことはないが、純白の花の他にも、彩豊かな花もあるようだ。
花には気品のある香りがあるので、部屋に飾ったらどんなにか寛げることだろう。
はからずもジンジャーリリーの純白の
花観て稚けき孫を偲びぬ
孫を抱き花の香りを共に嗅げば
じじ いいカオリとて ほっぺに手をあて
目を閉じて想いおこせばおさな児と
戯れ駆けたハワイはきのうか
わぎ妹子とジンジャーリリーの花の香を
夕べに聞くかな代わる代わりに