「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「カサブランカ」

2006-07-26 19:03:22 | 和歌
 
 カサブランカが咲き始めてから、この辺りでは半月ほどにもなるだろうか。





 「うつろ庵」のご近所でも、鉢植えで玄関先に飾ったり、庭に植えて花壇の主役としているお宅が多いようだ。カサブランカが咲くと、純白の高貴さと花の大きさに、容姿の華麗さが相俟って、存在感は抜群だ。そのうえ、かなり強い芳香もあるので、人気が高い所以であろう。

 近くの花屋の説によればカサブランカは、鹿の子百合と山百合を元に交配を重ねて、オリエンタル・ハイブリッドとして三十年ほど前に発表されたという。花束のアレンジを頼めば、カサブランカは花束を豪華に仕立てるので、催しの多い街中の花屋では、無くてはならない花だという。

 純白の大きな花弁が見事なのは言うまでもないが、大振りの雄蕊も見事だ。
「猩々緋」の花粉をタップリとつけた雄蕊が、純白の高貴さを引き立たせているとは言えまいか。(7/29誤記訂正:雌蕊→雄蕊)






             白妙の百合は花びら反り返し
 
             誇る花粉は猩々緋かな
 


             山百合も鹿の子の百合も 紅を
 
             何処へ秘めしか 白き カサブランカ
 


             芳しき香りを放つ白妙の
 
             カサブランカぞも君の誇るは