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今年もまた清楚で気品のあるな花が、虚庵居士を迎えてくれた。
昨年初めてこの花に出会った際に、ここのお宅の老婦人に尋ねたら、
「あ、これね・・・ 韮の花よ」
と言いつつ細葉を千切って嗅がせてくれた。
紛れもないあの「韮の匂い」であった。葉の姿も韮そのものゆえ、すっかり信じきって、当時のブログには「韮の花」と記載した。
今年は、念のため花図鑑で「韮の花」を調べたら、別の白い花に行き着いた。
韮にも種類が色々あるのだろうか・・・?
あれこれ調査した結果、「ツルバギア・ビオラセア」、別名「ソサエティー・ガーリック」であることが判明した。和名は「瑠璃二文字」、料理の飾りやポプリの材料にすると書いてあった。
「花をポプリにする」との記述を読んで、香りを確かめてない迂闊さを反省したが、再び会いに行く愉しみが出来た。
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清楚なる花の姿を見てしかと
訪ねて行けば 小花は 会釈す
花の名を「るりふたもじ」と知りたれば
いよよいとしく思ほゆるかも
花の香を確かめもせで過ぎにしを
悔やめどまたの逢瀬ぞまたるる