「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「瑠璃二文字・るりふたもじ」

2006-07-23 18:28:29 | 和歌


 今年もまた清楚で気品のあるな花が、虚庵居士を迎えてくれた。

 昨年初めてこの花に出会った際に、ここのお宅の老婦人に尋ねたら、
「あ、これね・・・ 韮の花よ」
と言いつつ細葉を千切って嗅がせてくれた。
紛れもないあの「韮の匂い」であった。葉の姿も韮そのものゆえ、すっかり信じきって、当時のブログには「韮の花」と記載した。

 今年は、念のため花図鑑で「韮の花」を調べたら、別の白い花に行き着いた。
韮にも種類が色々あるのだろうか・・・? 
あれこれ調査した結果、「ツルバギア・ビオラセア」、別名「ソサエティー・ガーリック」であることが判明した。和名は「瑠璃二文字」、料理の飾りやポプリの材料にすると書いてあった。

 「花をポプリにする」との記述を読んで、香りを確かめてない迂闊さを反省したが、再び会いに行く愉しみが出来た。






             清楚なる花の姿を見てしかと
 
             訪ねて行けば 小花は 会釈す 



             花の名を「るりふたもじ」と知りたれば 

             いよよいとしく思ほゆるかも 



             花の香を確かめもせで過ぎにしを 

             悔やめどまたの逢瀬ぞまたるる