「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「ハイビスカス」

2006-07-13 01:15:42 | 和歌

 梅雨明けが間近になると、気温が急激に上昇して、ハイビスカスが一気に咲き出した。

 もともとハワイや宮古島など、熱帯地帯から温帯にかけての植物ゆえ、気温が上がればたちまち活発になるようだ。

 かつてマンション住まいの頃、鉢植えのハイビスカスをベランダに置いて楽しんだが、たちまち大きく成長し、鉢の中も、根がビッチリ詰まって大きな鉢に植え替えた。その後「うつろ庵」に移り住んで、土の上に鉢を置いたら、底の水穴から根を伸ばして、鉢の移動すら出来ないほどに太い根を張ったことがあった。生命力の旺盛なことには目を瞠る。

 どこぞの植物園で見たハイビスカスは、花の直径が三十センチ程もあったろうか。それにしても、ハイビスカス、芙蓉、槿など大きな花は一日花が多いようだ。
   





             たまきはる命は一日今日限り
    
             突きぬけて咲く ハイビスカスかな
    


             一年をかけて咲きにし花なれば
    
             恋せよ乙女せめて一夜を
    


             明日なきを知る乙女ごの真ごころか
    
             赤心受けとむおのこは誰ぞ