梅雨明けが間近になると、気温が急激に上昇して、ハイビスカスが一気に咲き出した。
もともとハワイや宮古島など、熱帯地帯から温帯にかけての植物ゆえ、気温が上がればたちまち活発になるようだ。
かつてマンション住まいの頃、鉢植えのハイビスカスをベランダに置いて楽しんだが、たちまち大きく成長し、鉢の中も、根がビッチリ詰まって大きな鉢に植え替えた。その後「うつろ庵」に移り住んで、土の上に鉢を置いたら、底の水穴から根を伸ばして、鉢の移動すら出来ないほどに太い根を張ったことがあった。生命力の旺盛なことには目を瞠る。
どこぞの植物園で見たハイビスカスは、花の直径が三十センチ程もあったろうか。それにしても、ハイビスカス、芙蓉、槿など大きな花は一日花が多いようだ。
たまきはる命は一日今日限り
突きぬけて咲く ハイビスカスかな
一年をかけて咲きにし花なれば
恋せよ乙女せめて一夜を
明日なきを知る乙女ごの真ごころか
赤心受けとむおのこは誰ぞ