「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「蓼科のニッコウキスゲ」

2006-07-28 22:57:03 | 和歌

 日頃から親しくお付き合い願っている面々と、信州・蓼科へゴルフに出掛けた。

 一泊二日の日程であったが、虚庵居士が運転する車に辻堂と厚木で、二人の先輩をピックアップして、相模湖経由で中央道を走り、昼に蓼科へ到着した。毎月のエネルギー会で喧々諤々の議論を重ねているが、何時の間にか車中でも議論が始まり、運転手君もたまりかねてハンドルを叩き慷慨する、烈しくも刺激的な半日であった。

 この時期は、霧が峰高原のニッコウキスゲが有名なので、蓼科高原でも出会えることを期待して出掛けたが、残念ながらゴルフ場ではひと株を見かけただけであった。クラブハウス前の石垣の根方にひっそりと咲いていた花は、虚庵居士の記憶にあるニッコウキスゲに比べて、花弁が随分と幅広で、花肌の艶やかなニッコウキスゲではなく、花びらも繊細に透けていた。
開花後の時間のなせる業かもしれないが・・・。

 前夜祭では聊か酒量が過ぎた。ビール、日本酒、焼酎それにワインと、和洋混合も効いたようだ。宿酔と、高速グリーンの二重苦に喘ぎつつも、赤松にセパレートされた美しいゴルフ場で、お仲間とのゴルフを堪能した一日であった。






             咲きわたる山草原にあらざれば
   
             ニッコウキスゲはうら淋しくも   



             蓼科のニッコウキスゲは友恋ふるか 
  
             花びらやつして透けにけるかも



             ひと株の日光黄菅は待ちぬるや
   
             未だ来ぬ人を恋焦がれつつ