毎年、お正月の過ごし方はこうでなくてはと言ったことも無いのですが、
過去のログを見返してみると、2016年から記録が残っていて
以降毎年正月三が日の間に一泊でツーリングに出掛けているようです。
だから少なくとも9年連続でお正月に平地に雪が積もることが無かったと言うことなのでしょう。
今回の合流は元日のGL1800のタンデムから始まりました。
僕も他人の後ろに乗ることはほぼありませんが、タンデムライダーとなって感じることは沢山ありまして、
自分が運転するにしても後ろに乗せる相手によっていろいろ走り方を考慮しないといけないのだと思いますね。
とくに大切なパートナーをタンデムシートでおもてなししたいと思っていらっしゃる
遅咲き熟年ライダーさんはバイクを否定されないためにも熟慮が必要ですね。
いや、運転がどうのと言うよりお互いの関係性のほうが勝るのかな。
クルマのように「寝てていいよ」とは言えませんからネ。
今回もツーリングのスタートは広島。
2日の早朝4時過ぎに市内を発って広島港から始発のフェリー。
車両甲板には我々2台とスーパーカブ1台と軽バン1台のみ。
仕事納め以降、ココロも身体も緩みきっているので、
急にこんな早起きと重装備…なんでこんなことやっているんでしょうかと
少し気持ちが萎える場面でもあります。
もちろん客室の各スペースはどこも貸切状態。
松山港までの約2時間半。
なななんと地図を下関に忘れてきた僕は今回のルートプランを地図片手のRTから示されて
これまでとまた違ったアプローチで太平洋を目指すことに恥ずかしながら感心するばかり (^_^;)
まだ年明け2日目ですから、四国上陸後どこでも食事と言うわけにはいきませんから
今のうちに腹ごしらえ。
これで今夜のカツオのタタキまでまともに食事をしなくても気力体力ともに大丈夫でしょう。
と言うかもう儀式。
年末年始でめまぐるしく変わった天気予報では3日が雨予報。
でも2日は文句なしの晴れで気温も上がるらしいので
とにかく2日の快走に賭けようと言うことにしておりました。
四国間近で目覚めた時の朝陽は、あ-やっぱりこのためにここに来たのだと肯定するに十分な清々しさ。
あのまま布団の中に居たらこの気色は無かった。
松山市内を抜け、間もなく内陸のワインディング。
たしか去年は12月末に降雪があり、その影響が残っていて内陸の高いところを走るのは躊躇われ
瀬戸内海の伊予灘寄りのルートでできるだけワインディングが楽しめるように走りましたけど、
今回は少し奥のほう久万高原西側に近いルートで南下。
さすがに気温は低く、路肩には霜が降りていて
ちょっとした橋を通過した時に薄っすらと凍結している感覚を何度か感じながらも
路面を読み間違えることはなく、他に車が走っているはずも無さそうな場所と時間帯、
真冬に走る楽しさを見直すことができました。
距離も時間も進み、快晴の空の太陽も高くなってくると予報通り気温はどんどん上昇。
すでに路面凍結の心配はなくなりました。
高知市街への到着時間を睨み、松山自動車道無料区間なども利用しながら
宇和島から宿毛までのワインディングではもう寒さなどどこへやら。
緩急様々なコーナーをスタンダードのエキゾーストで
高周波ながらも低音量で静かにワインディングを楽しむことになりました。
スタート後初めての海沿いは晴天の宿毛湾。
太平洋まであと少し。
たしかこのあたりで気温は14~15℃くらいで
しかも文句なしの日差し。
道の駅の駐輪場で和やかに語らうライダーさん達の姿もチラホラと見られ
穏やかな年を迎えることができていることに不謹慎ではありますが有難いことだと思いました。
ここでRTがこの先のルートを再検討。
このまま海沿いを走るのも退屈なので、再度内陸ルートで太平洋を目指しつつ
かと言って「足摺岬」には向かわないルートをとると言う、早い時刻からのカツオのタタキ優先と言える選択。
ここらでバイクをチェンジして楽しもうと言うことになり、お互い気持を入れ替えてのライディング。
今回のツーリングは我々ふたりだけなので、多少の不完全は許されるものですから
このR1200RTのタイヤがまだウエアインジケーターに至っていないとは言え
そのハンドリングが心地よいものではなくなっていることは承知の上でのスタートでした。
たしかにハンドリングは劣化していますが、それを感じているなら大丈夫。
他に何も交換するわけでもなくタイヤ交換するだけで歓喜を得られるのだから経済的(そうは言っても高いけど)だし
違いが判るならなおさらのことお金を投じる意味があります (^_^;)
もう9年(以上)連続で南九州または四国のどこからか眺めているいつも眩しい太平洋。
太平洋はサーファーが波に乗っている確率高し。
以前に利用した薪ストーブのあるカフェ。
今回のルートでは通過するので立ち寄ってみましたがさすがに営業はしていらっしゃいませんでした。
洒落た空間と充実のランチ。。。今夜の宴の前には良い助走となるはずでしたが残念。
潔くランチを諦めて、四万十町の「水車亭」
入口脇に積み上がっているのは芋けんぴ(薪のように見えたけどそうではありません)。
夜明け前のうどんから何も食べずに我々けっこうな距離を走っていますから
高知に向けて高速道路に上がる前に補給するにはほど良く十分なラインナップ。
これでプランナーの見込み通り16時には宿にチェックインできるだろうと
双方クルーズコントロールで1車線の高速道路を走っていると、まさかのこの先事故による通行止め。。。
片側1車線ですから右からも左からも追い抜くのは良識ではNG。
待ちに待ってノロノロ運転でやっとインタチェンジを迎えましたが、
降り口の先から事故現場までの高速道路上で停車している人たちは事故処理が終わって通行止めが解除されるまで
進むことも戻ることもできない。
この通行止めは夜まで続いたみたいで、その現場にいらっしゃった皆さんは本当にお気の毒。
徒歩で高速道路路上を離れようとしている人も見られましたがその中には妊婦さんらしき人も。。。
ちょっとした事故でも日常や大げさに言うと人生に何らかの影響が出ることもあるはずだから
これは一大事であることに違いありません。
我々もこのあと先のインターチェンジで高速道路に復帰しましたが
1時間以上のタイムロス。
この程度で済んだのだからまだ良し。
すっかり定宿になっていると言っていいホテルに到着後
到着式(缶ビール)は無しで速攻でシャワーを浴びて繁華街へ。
ひろめ市場の人出を見届けて居酒屋へ。
去年の10月以来ですから随分と久しぶり。。。
地元下関のスーパーマーケットで買える「ふぐ刺し」みたいに
手軽に触れ合えたらいいのだけど (^_^;)
いつものようにカツオで満たした後は〆のしょうゆラーメン
お正月と言えばおせち料理よりこの習慣が身についてしまいました。
ちゃんと歩いて帰った翌朝はホテルで朝食。
2日目の今日は西日本から天気は下り坂。
走り初めの快走は昨日でもう十分に堪能しているので今日はもう帰るだけですから出発ものんびりと。
それでも朝からレインウエアを着なくていいだけでもありがたいし、
このまま降り始めが遅れてくれればなお良し。
正月三日の朝、高知市街はクルマの通りも無くがら空き。
高知自動車道「高知IC」よりさっさと帰路につくのだけど、
折角だから少しだけ足を伸ばして香川県に入って「讃岐うどん」を食べて帰ろうと言うことになりまして、
いつ雨が降り出しても大丈夫なメンタルを整えて高速道路を加速。
結局、高知自動車道~高松自動車道「善通寺IC」まで、
曇っていたおかげで寒い思いをすることも路面に気を遣うことも無くあっと言う間の100km。
いくつも営業している讃岐うどんのお店の中からRTが選んだお店。
ネット情報では9時開店のはずが到着してみると、お正月営業は10時からということで、それまで40分くらい待つことになります。
我々が受け取った整理券は3番目。
開店少し前に駐車場警備員のおじさんに促されて
他県ナンバーばかりのクルマから下車して入口前に並んだお客さんは全部で38人とのこと、
警備のおじさんが言うにはそれでも今日は少なめで年末年始は70人以上並んだそうなので、
誤情報で早く着過ぎてしまったのが吉となりました。
こちらの店主さん日曜夜の大陸的番組に出演されたそうで
まさに有名店。
前回の学びから、「ひやあつ」ではなく「あつあつ」をそれぞれとブタの肉うどんをシェア。
どんどん回転していく店内スピードに乗って我々も粋な早食いでうどんを流し込んでおりました (^_^;)
これまで四国からの帰還は松山港から防予フェリーで柳井港、
そして山陽道「熊毛IC」から高速道路でと言うのがお決まりでしたが、
まだ上空の曇り空は雨を降らせるには早そうだし、
昨年秋のタフツーリングで本隊フェリー組が単独瀬戸大橋自走に大きく遅れて帰還したことから
今回は我々も瀬戸大橋を渡って岡山経由で帰ることにしました。
そうそう、僕は瀬戸大橋を渡るのはこれが初めて。
どんな巨大な建造物が現れるのかとても楽しみです。
なんと瀬戸内海の上空にさしかかる頃には青空が広がっておりまして、
遠くまで連なる巨大な橋を見通すことができました。
これでやっと僕も人並みに「瀬戸大橋」と口にできるようになりました。
倉敷JCから山陽自動車道。
下りとは言えそれなりの通行量のなか、排気量とウインドプロテクションにものを言わせて
ノンストップで広島まで帰ってきました。
このあと離脱するRTはそのまま雨に降られずに帰宅できたと思うけど、
僕は山口県に入ってしばらくのところで雨となりました。
これまでずっと使ってみたかったワイパーを初めて作動させてみましたが、
ウインドシールドのおかげでヘルメットシールドが濡れないのでワイパーが水を書き落としてくれるたびに視界良好。
いろいろな意味で快適だったけどこれだけ濡れた路面で「スピードが出る」と
良かれ悪かれまたちょっと違ったバイクの一面が見えてくることもあります。
帰ってからの長時間の洗車と引き換えに雨のなかを走ったおかげでよい経験ができました。
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