結局1日を通して曇りっぱなしだった初日とは打て変わってよく晴れた夜明け前
ビルの一階の多くを駐車場にしているビジネスホテルはバイクが夜露で濡れることもなく
出発の準備も余裕です。
長旅になると宿の立地や環境も様々ですから旅慣れていらっしゃるライダーさんは泊まるたびにバイクカバーを被せる人もいらっしゃるようです。
南国鹿児島とは言え放射冷却で冷え込む鹿児島湾を桜島に向けて、バイクで乗るのは初めてのフェリー。
降灰の行方はこの季節らしくこれから我々が向かう大隅半島の垂水や鹿屋の方向ですね。
湯平展望所に寄り道で桜島に接近してみましたが近すぎる桜島より高い所から見下ろす対岸の鹿児島市内のほうが見モノでした。
斜面を登るワインディングでしたが路面に灰が体積している恐れがあるのでここは慎重に。
遠ざかる桜島を背に鹿児島湾(錦江湾)を海沿いに流していくと早々と目にとまる開聞岳
山は見る方向によって様々に姿を変えるものですがこの開聞岳はどこから見てもカタチに変化がないのですぐにそれだとわかりますし
何故だか見つけると鹿児島出身でなくてもうれしい。
このまま海沿いを走り続けるのもつまらないので錦江町から根占までの移動は内陸に食い込んで農道へ
気温はぐんぐん下がりまわりの畑は霜でかなり白い。
やはり交通量は皆無
一月三日の朝、大隅半島の最南端を目指して快走していると思うとここ数年のお正月の過ごし方からすると
僕にとってはまさに正月気分と言えます。
佐多岬に到着する頃にはかなり気温も上昇していて
見事に晴れ上がって強い日差し。
巨大なガジュマルのおかげでちょっとした南国気分 (^.^)
バイクで到達はここまで
灯台のところまでは徒歩で行くしかないのですが
我々はここまででもう十分。
こんな端っこまでやって来てソフトクリームがあるんだったらもう食べないともったいないような気がして
食べながらこれからのルートを検討。
視界もよかったのでしょう
遠くに硫黄島と竹島が見えていました。
気持ちが良くてもっとゆっくりしたいくらいでしたがそういうわけにもいかないので
来た道と違う道で大隅半島を北上開始。
ソフトクリームを食べながら眺めていた観光スポット案内のプレートにあった「滝」
ちょうど通り道だしひと目見て帰ろうということで立ち寄ってみると
他にも見物に来ている家族連れなどがひっきりなし…
下関に帰ってから知りましたけど大河ドラマ「西郷どん」のオープニングで注目されている「雄川の滝」だったようです。
この一年間日曜日のゴールデンタイムにテレビの前に居ることのできなかった僕には知る由もなかった。
あとからあとからやってくる家族連れに遠慮してベストビューポイントに少ししか居られなかったのは少し心残り。
大隅半島をこの位置からこの方向に進むならR448を走るのはもはや当然の行脚とでもいいましょうか (^_^;)
その上この天気ですからこのあとにひらけてくる太平洋の青さを想像しながら上り勾配を豪快に加速。
あーやっぱりここは何時来てもいい
海面からの高低差と果てしなく拡がる水平線の具合が感動的
そしてココも交通量ありません (^.^)
たしかウミガメも産卵にやってくるらしい砂浜だそうです。
佐多岬に始まってこの先の内之浦まで終始別世界
のんびり走っても景色に飽きることはないし一気に飛ばしても走り応え十分。
絶景快走ルートもJAXAの宇宙空間観測所を過ぎ内之浦の集落が見えてきたところで終了。
2年前のお正月にココを訪れた時、不覚にもR1100RTでガス欠必至となったとき
助けていただいた和洋菓子店「ぎんじ堂」
当然購入させていただきましたよ「ロケット最中」
内之浦からは志布志方面には向わずにこれまでの移動エリアに戻る方向になりますが国見トンネルで鹿屋方面に
そして大隅縦貫道(無料区間)で末吉財部ICまで一気に北上。
西へと続く南九州道には従わず「そお街道」や良さそうな県道などで霧島の東側の御池付近のR223に合流。
昨日からの開聞岳に桜島に今日は国見山そしてこの「高千穂峰」
そこからは定番のドライブルートで小林に抜けることはせず
これまでに走ったことのないルートで小林市内を大きく迂回できるルートを繋げることができそうだというアドベンチャーの嗅覚に従い
市街地とは無縁の農道を右へ左への連続で九州道の「えびのIC」
Uターンラッシュが始まっているとはいってもまだまだ南九州
高速道路は順調に流れ、予定どおり明るいうちに熊本市内には帰れそう。
さすがに車間距離も詰まってきたかなってところで益城熊本ICで高速道路を降りましたが
我々が熊本市内に到着して少し経った頃、地震で高速道路は通行止め。
えびのから熊本まで我々が追い越したクルマの人たちはあの後通行止めで大渋滞に巻き込まれたんでしょうお気の毒です。
熊本市内発着の2日間の走行距離は900Kmほど
良いお正月でした。